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【文春砲】エイベックス会長 松浦勝人は大麻漬け 元社員の女性が膨大な写真と証拠音声で告発

〈はっぱじゃ我慢できなくなる〉(男性)

〈覚せい剤みたいなやつ……〉(松浦氏)

〈それはやだ、社長がやる……。社長の後につぐ〉(A子さん)

〈まだいっぱい書いてないことあるの。社長の〉(A子さん)

〈それはもうお前、はっぱが全部なくなってからにしよう。もうすぐなくなっちゃうから〉(松浦氏)

親密そうな3人の男女の会話。2人の男性のうち、1人の声の主はエイベックス代表取締役会長、松浦勝人氏(55)だ。

昨年8月に刊行された、“事実を基にした“小松成美氏の小説「M 愛すべき人がいて」(幻冬舎)は、歌手・浜崎あゆみと、彼女を世に送り出したレコード会社の敏腕プロデューサーが出会い、恋に落ち、別れるまでを実名で描いている。

この敏腕プロデューサーこそ、松浦氏である。同小説はドラマ化され、4月18日からテレビ朝日系で放送される。

ドラマではレコード会社「A VICTORY」のカリスマプロデューサー、マックス・マサとして登場。松浦氏の役は、バーニングプロダクション所属の俳優・三浦翔平(31)が演じている。


ドラマ「M 愛すべき人がいて」

上述の会話の中の〈はっぱ〉が指すのは違法薬物である大麻だという。そう告発するのは、会話にも登場する女性A子さん(31)だ。

「文春オンライン」編集部は、40時間に及ぶ松浦氏とA子さんの肉声がおさめられた音声データや、松浦氏とA子さんによるLINEのやりとり、膨大な数の画像データなどを入手した。

そこには松浦氏にこれまでつきまとっていた”薬物使用”をほのめかす記録が残されていた。

小室、華原、押尾、沢尻……松浦氏の周囲で続発する“事件”

エイベックスは1999年に東京証券取引所の市場一部に上場し、現在株主は個人・法人併せて2万7000人以上に上る。また、浜崎あゆみ(41)や倖田來未(37)、小室哲哉(61)などの有名アーティストが所属している。

若者に大きな影響力を持つタレントが数多く所属しているが、これまで複数回にわたり所属タレントが逮捕される事件が起きている。

「2008年11月、小室哲哉(61)が知人男性から5億円の金を騙し取ったとして大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された。

この時、当時社長だった松浦氏がポケットマネーから解決金を含めて6億5000万円を支払いました。小室哲哉と交際していた歌手・華原朋美(45)は、2009年1月に急性薬物中毒で倒れ、病院に緊急搬送されています。

2009年8月には、当時エイベックスに所属していた押尾学(41)が、保護責任者遺棄致死罪と麻薬取締法違反で逮捕。

押尾は愛人のホステスと共に合成麻薬MDMAを服用した直後、ホステスの容態が急変したが救急車も呼ばず、証拠隠滅を図りました(判決は、保護責任者遺棄罪で有罪)。

その時、エイベックスの社員がほう助したとして、証拠隠滅容疑で逮捕されています。

また2019年4月には元AAAのリーダー・浦田直也(37)が泥酔して、面識のない女性へ殴る蹴るなど暴行を加えた容疑で逮捕されています。

逮捕後に開いた記者会見で、浦田は笑みを浮かべることもあり、『反省していない』などと大きな批判を受けました。浦田は無期限の活動休止処分となっています」(社会部記者)

そして社会に大きな衝撃を与えたのが、2019年11月16日に合成麻薬所持で逮捕された沢尻エリカ(34)だ。沢尻もエイベックス所属のタレントだ。

薬物逮捕された沢尻エリカへの“寛大な処分”

「エイベックスは逮捕された沢尻に解雇などの処分を下さず、『(処分は)今後の裁判の結果を踏まえて決定させていただき、改めて皆様にご報告させていただきます』と表明。

今年2月6日、沢尻には懲役1年6カ月・執行猶予3年の有罪判決が下されましたが、その後、エイベックスから『報告』は出ていません。

一つの芸能事務所から逮捕者がこれほど多数出るのは、マネジメントに問題がある可能性もあると当局は見ています。エイベックスはコンプライアンスへの認識が甘すぎるのではないかと、業界の内外から指摘する声が挙がっています」(同前)

「ドラッグならいつでも用意できる」との報道も

違法薬物の常習者に対しては、社会復帰のための支援が必要だ。しかし、大前提として支援者側に求められるのは、「違法薬物を断固として許さない」という認識だろう。

エイベックスのトップに立つ松浦氏本人は、これまで違法薬物使用疑惑についてたびたび報じられてきた。


「週刊文春」2012年6月21日号

「週刊文春」(2012年6月21日号)では、2009年に大麻使用を理由に前事務所を解雇された沢尻エリカが「(松浦氏から)『ドラッグならいつでも用意できる』と言われた」「一緒に “ハーブ”を吸った」と周囲に話しているという関係者の証言を掲載。

さらに同誌2013年8月29日号では、松浦氏が大麻とコカインを常習しており、ヤクザからMDMAを調達しているという証言を紹介している。


「週刊文春」2013年8月29日号

そして今回、「文春オンライン」特集班はついに松浦氏が違法薬物の使用を自らほのめかしている音声データやLINEデータを入手した。A子さんは取材班に、松浦氏と一緒に違法薬物を常習していた時期があると告白したのだ。

A子さんは元エイベックス社員だ。有名私大を卒業した後、2012年にエイベックスに入社。しかし3年ほど勤めた末に、人間関係に悩み退社した。その後はフリーライターとして雑誌やウェブサイトに寄稿している。

A子さんが話す。

「エイベックスに在職していた時、パワハラに遭って心身のバランスを崩しました。ただ、エイベックスは学生時代から憧れていた会社だったので、理不尽だと思うことをされても愛着は消えなかった。

それで、退職する直前にエイベックスに対する自分の思いや、100年後にエイベックスが存続するための課題などを綴ったメールを会社に提出したんです。

当時はとても怒っていたので、会社への不平不満たっぷりの文章だったと思いますが……。ただ、それが松浦さんの目に留まったようで、それから個人的に相談に乗ってくれるようになりました。結局、私はエイベックスを辞めてしまいましたが、松浦さんとの関係はその後も続きました」


エイベックスの所有するクラブ「X」にて。松浦氏(右)とソファの後ろにしゃがんでいるのがA子さん

「週末になると、松浦さんと一緒に大麻を吸っていました」

エイベックスを退社した後、A子さんはフリーライターとして働き始めた。A子さんが社員ではなくなったことで誘いやすくなったのか、退社直後から松浦氏は頻繁にA子さんを食事に誘うようになったという。

LINEのデータには、松浦氏が頻繁にA子さんを呼び出すメッセージが残されている。

松浦氏《いまどこ?メシは?》(2016年9月7日19時46分)

A子さん《おうちだよ。まだ食べてなぁい! どこにいるのん?》(2016年9月7日19時47分)

松浦氏《六本木 はやく来い!》(2016年9月7日19時48分)

A子さん《おけ笑》(2016年9月7日19時49分)

松浦氏《●●●●(編集部注:六本木にあるイタリアンレストランの店名と住所)》(2016年9月7日19時50分)

松浦氏《どこ?》(2016年10月1日6時54分)

A子さん《おうちよ》(2016年10月1日6時55分)

松浦氏《ひとりでさましいたんじょうびはやだからきて》(2016年10月1日6時55分)

「特に2016年9月から12月頃までは、松浦さんと取り巻きの人達と毎日のように一緒にいました。松浦さんの自宅でVR(バーチャルリアリティ)ゲームをしたり、夜中にラーメンを食べたり。

松浦さんは一人10万円くらいする会食にもよく連れて行ってくれて、人を紹介してくれました。そして、週末になると決まって、松浦さんと一緒に大麻を吸っていました」


松浦氏の自宅にて、VRゲームで遊んでいる様子

A子さんと松浦氏の距離はどんどん縮まっていった。周囲から肉体関係があるのではないかと訝しがられることもあったようだが、2人に男女の関係はなかったという。松浦氏からのこんなLINEのメッセージが残っている。

松浦氏《おれはお前とは寝ないよ。社員だったから》(2016年9月13日5時19分)

「私と松浦さんが男女の関係になったことは一度もありません。ふざけて『やろーぜ』と連絡がくることは頻繁にありましたが、美人の知り合いも多い松浦さんですから、冗談だろうと受け流していました」(A子さん)

松浦氏との親交を深めていたA子さんだったが、2016年11月頃、ある出版社から、A子さんのもとに松浦氏の自伝の執筆依頼が寄せられた。


松浦氏の自宅。松浦氏の取り巻き数人と一緒に遊ぶことが多かった

40時間以上の音声データを録音した理由

「出版社の担当者は私を通せば松浦さんも自伝本の出版を承諾するんじゃないかと思ったようです。

松浦さんとは毎日のように会っていたので、ライターとして自分にしか書けない松浦さんの姿が書けるんじゃないかと思い、執筆依頼を受けました。

それで2016年12月から松浦さんの生活に密着して2カ月ほど取材をしたんです。気を抜いた時にしか出ない本音もあるだろうからと、できる限りボイスレコーダーを回し続けました。

お酒を飲んでいる場でも、遊んでいる場でも、そして時には大麻を吸っている場でも。この音声データはその際に録音したものです」

A子さんはなぜ自らの大麻使用を明かしてまで、松浦氏の違法薬物使用を告発する決意をしたのか――。

話は昨年12月に遡る。A子さんはFacebookにエイベックスに対して批判的な投稿を繰り返していた。

真偽は不明だったが、エイベックス在職時代に受けたパワハラや、松浦氏を巡るトラブルについて詳細に書かれていた。取材班が連絡を試みたところ、A子さんはこう語り出した。

「エイベックス在職中はひどい社内イジメに遭いました。そのうえ退社して、松浦さんの自伝本を書き上げたあとには、松浦さんと出版社の都合で本が出版されなくなったこともありました。

数万字の原稿を書き上げましたが、原稿料はいまだに支払われていません。しかし松浦さんにお世話になったことは事実ですし、エイベックスの音楽が好きなことにもかわりはなかった。だからいままで口に出すことはありませんでした」

松浦氏からの手酷い「裏切り」

しかし、Facebookへの投稿の数日前に、松浦氏から手酷い「裏切り」を受けたのだという。

「とても困っていることがあって、松浦さんに助けを求めたんです。『本当に困ったら連絡しろよ』と言ってくれていたし、助けてくれるかもしれないと。しかし、優しい言葉すらかけてもらえませんでした。

それで、社内いじめや自伝本が取りやめになった経緯をFacebookに投稿しました。

するとエイベックスの元同僚らから、『公にしてくれてありがたい』『これで社内も少しはマシになるかもしれない』と連絡が届いたんです。こんなに辛い経験が人の役に立つこともあるのか、と少し救われた気がしました」

その後、A子さんはFacebookに複数の投稿を続けた。

「投稿はすべて真実です。でも、書いていないこと、書けないこともあります」

そこまで話すと、A子さんは「しまった」という様子で口を閉ざした。詳しく聞き出そうとすると途端に口ごもり、その後の取材は拒否された。

それから数日後、A子さんから着信があった。電話に出てみると、彼女は少し取り乱しているようだった。

松浦氏から届いた「脅迫のようなLINE」

「Facebookを見た松浦さんからLINEで脅迫のような連絡がありました。どうしたらいいでしょうか。急に怖くなってきてしまって……」

松浦氏から送られてきたのは、こんなメッセージだった。

《あなたをご招待したハワイでの映像があまりに面白くてたまりません》


A子さんの元に2019年末に松浦氏から届いたLINE。SNSでA子さんの本名を晒すという悪質な行為をしていた松浦氏に対して、A子さんが抗議したところ、“ハワイでの映像”の存在をちらつかせた

“ハワイでの映像”というのは、大麻を吸って酩酊しているA子さんを松浦氏が撮影したものだという。

「私が取材のために会話を録音していたので、松浦さんは『俺にもお前の弱みを握らせろ』と動画を撮影し始めたことがあったんです。

その“弱み”をどうするつもりなのか。松浦さんは権力も握っているし、社会に対する影響力もあります。そんな人に睨まれたら、私なんてどうなるかわかりません。

でも、そもそも松浦さんに誘われたとはいえ、違法薬物に手を出した私が悪いんですよね……」

あんなに素晴らしい作品を汚す行為を隠してはおけない

しばらく沈黙が続いた。そしてA子さんは意を決したようにこう言った。

「もう、すべてをお話しします。松浦さんの元奥様やお子様、そしていまもエイベックスで働いている元同僚のことを思うと申し訳なさでいっぱいになりますが、それでも言わなければいけない。

私はエイベックスのアーティストが作る曲が好きで好きで入社しました。それなのに、その作品を踏みにじるような行為に加担してしまいました……。

ファンの方にも、真面目に作品づくりをしているアーティストにも申し訳ない。あんなに素晴らしい作品を汚すような行為を隠してはおけません。私の経験が今後エイベックスや誰かのためになるのなら、(文春オンラインで)公にしてくださって構いません」

そして、松浦氏との日々を語り始めたのだ――。

[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/37224


「ULTRA JAPAN 2016」ポスター

欲望にまみれた音楽フェスのVVIP席

A子さんが松浦氏の誘いで初めて違法薬物らしきものを摂取したのは、2016年9月17日、お台場の特設会場で開催された音楽フェス「ULTRA JAPAN(ウルトラ ジャパン)」でのことだ。

「松浦さんから突然『お前のウルトラのチケット、VVIPで3日分とっておいたから』と言われたんです」とA子さんは回想する。

「当時はすでにエイベックスを退社して、フリーライターとして働いていました。ただ自伝の執筆依頼前だったので、松浦さんとはプライベートのみでの関係です。

『ULTRA JAPAN』には行きたいとは思っていましたが、一般席のチケットを自分で買うつもりでした。だから招待されてとても嬉しかった。VVIP席なんて恐れ多かったのですが、こんな機会も滅多にないだろうと思ったので、甘えることにしました」

ウルトラのVVIP席について、「一般人ではまず行くことのない超高級席」と語るのは業界関係者だ。

「VVIPは『Very Very Important Person(超重要人物)』という意味。ウルトラのVVIP席は通常、イベント関係者やスポンサーしか入れないブースです。

毎年芸能人や経営者などのセレブも参加していますが、チケットはおよそ数百万とも言われています。ドンペリをまとめて注文すると美女が盛り上げてくれる約500万円のサービスもある。

金と欲望が渦巻く、成功者だけしか足を踏み入れることが出来ないスペースなんですよ」

当日、A子さんが案内されたのはVVIP席の中でも最前列のソファ席だ。

「社員だった頃でさえ一般席だったのに、VVIPに入れるなんて夢のようでした。しかも社長専用の特等席です。

近くには芸能人や会社社長などもいて、みなさん挨拶まわりをしていました。私はただの一般人なので、おとなしく席で鑑賞していました」


「ULTRA JAPAN 2016」を楽しむ松浦氏

「ULTRA JAPAN 2016」には、同年8月のリオ五輪閉会式に出演して世界中の注目を浴びたノルウェー出身のDJ・Kygoや、当時20歳という若さながら業界で最も有名なDJ世界番付「DJ MAG TOP 100 DJs」で1位となったマーティン・ギャリックスなどが出演。国内外含め総勢72組のアーティストがステージに立った。

爆音で演奏される音楽や観客の声の中、A子さんは音の洪水の只中にいた。そんな時、対面に座る松浦氏がA子さんの方に腕を伸ばしてきたのだという。

松浦氏に「舐めてみろ」と言われて……

「まだ空が明るい時間帯だったと思います。松浦さんは突然『これ、LAで流行ってるらしいよ』と、2センチ四方くらいの茶色い、薄いシートを渡してきました」

VVIP席には松浦氏とA子さん以外にも参加者がいたが、松浦氏が周囲を気にする様子はなかった。

「松浦さんは一言『舐めてみろ』と言いました。松浦さんには違法薬物の噂がずっとあったから、正直怖かったです。でも『受け取らなかったら相手にされなくなってしまうかもしれない』という恐怖が勝ってしまいました。

『何かあっても松浦さんが守ってくれる』という盲信もあったと思います。そして言われるがままに少しだけ舐めました。ツルツルしていて味のないオブラートのようでした」

その後、十数分が経ってもA子さんの体に変化は起きなかった。

「すると松浦さんは『こいつ強いんじゃないか?』と不満そうに言って、名刺サイズのカードを差し出してきました。そして『こういう風にするとバレないんだ』とニヤッと笑った。

そこにさっきの茶色いシートが貼り付けてありました。さっきは何も起こらなかったので恐怖心が薄れ、今回は舌の上でゆっくり溶かしながら、しばらくは音楽を楽しんでいました。そうしたら20分後くらいから、経験したことのない体の不調が次々と襲ってきたんです」

A子さんは当時の体の異変を詳細に記憶しているという。

「突然、目がぐるぐる、チカチカして視界が狭くなりました。広いVVIP席にいるのに、狭いところに閉じ込められたような感覚に陥り、まっすぐに歩けない。

トイレがすぐそばにあるのに、50メートルくらい遠くにあるように見えました。そしてなぜか『お腹が出てるんじゃないか』というコンプレックスがどんどん大きくなっていって、不安に押しつぶされそうになりました」


VVIP席での松浦氏。机にはドンペリの瓶が並んでいる

松浦氏は「大麻を凝縮したやつだよ」

A子さんは混乱し、松浦氏に茶色のシートが何だったのかを聞いた。

「『さっきのシートは何?』とおそるおそる聞きました。すると『大麻を凝縮したやつだよ』って言うんです。『シートにすると密輸するときもバレにくい』とも言っていました」

松浦氏は、困惑するA子さんの様子を見て満足そうにしていたという。


「VVIP」と書かれたサングラスをかけるA子さん

「松浦さんから『お前、目がおかしいから』とサングラスをかけるように言われ、サングラスをかけた状態で、ソファで横になっていました。

遠くの方で、芸能事務所の方が『A子、どうしたんですか?』と松浦さんに尋ねているのが聞こえました。松浦さんは『こいつに“アレ”やってやったんだよ』と楽しげに答えていた。その後、引きずられるように、誰かにエイベックスの社用車へ連れて行かれました」


「ULTRA JAPAN 2016」で“茶色のシート”を摂取したあとのA子さんと松浦氏とのLINE

身体の異変を自分にメールしておいたが、記述は“ラリって”いた

A子さんは途切れそうになる意識のなか、ライターとして、身に起こった異変をメールに記し、自分宛てに送って記録している。だが、記述は明らかに“ラリって”いる。


A子さんが自分宛に送ったメール

《からだにとしまこめらされかのに バカ反対だやとあるあまれさ でもとまこまてめいくのかファン 不安 社長いいひお》(2016年9月17日午後6時53分)

《くるまに避難 みつかつまたら たいへん》(2016年9月17日午後6時54分)

《マリファナ効き目時間で検索》(2016年9月17日午後7時5分)

《音の聞こえる速度は一緒なのに時間がたつのがおそくなる》(2016年9月17日午後8時3分)

《これでセックスすると飛ぶと聞いた。ほんとかー?》(2016年9月17日午後8時4分)

「ライター業をしていましたから、この経験が執筆に役立つことがあるかもしれないと思って記録し続けました。でも音楽を楽しむどころではなくなって、エイベックスの社用車でずっと休んでいました。

ウルトラが終わって、ベロベロに酔っ払った松浦さんら何人かが車に乗り込んできたのをうっすら覚えています。自宅まで送ってもらって、その日は解散しました」

A子さんの自分宛てメールには《ちょっとしょっく》、《(松浦氏は)不良すぎるけどそれでもいいや信用してる》という記述も残っていた。

この一件があった数日後、A子さんは松浦氏の自宅に招かれた。

「その頃はまだ茶色いシートの効き目が残っていました。二日酔いのようになりながら、『辛いなあ、いつ終わるのかなあ』と考えていたら、松浦さんの女友達のB子さんから『今から社長の家に来て』と連絡があったんです。倦怠感の残った体で、松浦さんの家に向かいました」

着いたのは港区内の高級レジデンス。その一室で、松浦氏とB子さんが“タバコのようなもの”を吸いながら待っていた。

「松浦さんにシートが効きすぎて辛かったという話をしたら、松浦さんも『あんなに効くとは思わなかった』と笑いながら驚いていました。

『もう二度とやりたくない』と言うと、松浦さんは自分が吸っているものが大麻だと明かしたうえで、私にも吸うように勧めてきたんです」

A子さんは「タバコも吸ったことないのに無理です」と断ったが、松浦氏は構わずこう話した。

「『シートは強かったかもしれないけど、紙巻きなら吸う量も調整できるし気持ちよくなるよ』と勧められました。『呼吸法を教えてやるから』と言って、その時は半ば強引に大麻を吸わされました」

松浦氏に言われて“大麻酩酊”の場面を自撮りしたA子さん

この日、大麻を吸ったA子さんを撮影した動画がある。音楽が鳴り響く暗い部屋で、白い服を着たA子さんが〈もう目がしんどいよー〉と話している。

それに対して〈酔っぱらうとそんなんになっちゃうの? 目が〉という松浦氏の声も記録されている。

A子さん曰く、「松浦さんも大麻を吸っていた」ためか、音声を確認すると、松浦氏は呂律の回らない口調で話しかけている。


松浦氏と大麻を吸っている際のA子さん(2016年9月22日)

「松浦さんに『目がおかしい。自撮りして確かめてみろ』と言われて撮った動画です。この動画を撮ったときは社長も大麻を吸っていました。正直、紙巻きで吸う大麻はシートとは全然違って、リラックスした気持ちになれました」

松浦氏らが当たり前のように大麻を吸っている姿を見ているうちに、A子さんの罪の意識は薄らいでいった。

「それからは毎週のように松浦さんと大麻を吸いました。当時、松浦さんは春から夏にかけて、週末になると自宅近くにあるレストランのテラスで朝食を食べていました。

そこへ『寂しいから来い』とよく誘われるようになりました。社長は朝からワインを飲んで酔っていましたが、私はお酒が飲めないのでジュース。

朝食を楽しんだあとは、そのまま社長の家に行ってゲームをしたり大麻を吸ったりして、ダラダラ過ごすのが毎週の恒例になりました。大麻は寝室にある金庫の中に隠されていました」

「ラッシュ」も使用。松浦氏は《いまからはっぱしてえっちしよ!》

その期間は2016年10月頃から約2カ月ほど。A子さんは「ちょうど松浦さんの“クスリ周期”と重なっていたんです」と説明する。

「松浦さんは『毎年9月のウルトラからハメを外す期間が始まるんだ』と言っていました。10月1日が松浦さんの誕生日なのですが、いろいろな人に祝われるので1カ月くらい誕生日パーティが続くんです。

年末年始には毎年恒例のハワイ旅行があるのですが、それが終わるまで日常的に違法薬物を摂取する日々が続くんです。

ただ年が明けると、6月の株主総会までは薬物を控えているようでした。株主総会前の松浦さんはいちばん神経質で、突然『金庫の中身を全部捨てた』と、“大麻断ち”の連絡がくることもありました。でも、株主総会が終わってウルトラの季節になると、また羽目を外して大麻を吸っていた」

A子さんも、そんな松浦氏の生活スタイルにだんだんと侵されていった。

「違法薬物である『ラッシュ』も、2016年10月頃に松浦さんに勧められてB子さんと一緒に2回くらい吸いました。瓶のふたを開けて、片方の鼻から吸うんです。

松浦さんは『これでセックスすると“飛べる”んだよ』と言っていました。でも大麻に至っては『(吸いすぎて)体が慣れてしまった』『睡眠薬ではもう寝られないから、大麻が早く合法になればいいのに』としょっちゅう言っていました」

松浦氏はA子さんにこんなLINEメッセージを送ってくることもあった。

《もうアホになってる(笑)》(2016年9月24日)

《いまからはっぱしてえっちしよ!》(2016年10月1日)

「当時、松浦さんは大麻で酩酊した状態を“アホになる”と言っていました。大麻のことは、人前で堂々と言えないので睡眠薬である“デパス”という隠語で表現していました。松浦さんと肉体関係はありませんでしたが、『呼べばすぐにくる女』の一人ではあったと思います」

[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/37226


松浦氏とA子さんのLINE。元社員と社長(2016年当時)という間柄ながら、親密な様子がうかがえる(2016年9月29日)

大麻はA子さんの日常に馴染んでいった。そしてエイベックス所属のアーティストの周辺にも、違法薬物が当たり前のようにあったようだ。

2016年12月ごろ、A子さんがエイベックス所属のアーティストについて聞いたインタビューの音声には、松浦氏のこのような発言が記録されている。

《クスリやってるとかさ、そういうの俺目の当たりにして、ありえねえだろうと思って。それでまあしょうがねえからさ、はっぱとか吸ってたよ》

《●●(※大物音楽プロデュ―サー)にもまわりが「お前薬やってねえだろうな」って言ったら「ボク、20年間していません」って平気のへの字で嘘言ってたから、それが印象的です。20年やってないって、てめえこないだやってたじゃないかって(笑)》

「歌姫」とも呼ばれた有名女性アーティストについて、インタビューの中で松浦氏は《ヤンキーだよ。シャブやってたし》と、赤裸々に明かすこともあった。

松浦氏の誘いで大麻を使用し始めたA子さんに対し“共犯意識”が生まれたのか、松浦氏はA子さんに心を開いていった。

大麻の調達は側近のC氏。キッチンで大麻を紙で巻いてくれる

A子さんが大麻を吸うのは、主に松浦氏の自宅やエイベックスが所有するクラブ「X」だった。大麻は松浦氏の寝室の金庫に保管されており、調達を行なっていたのは松浦氏の個人的な秘書である男性のC氏だったという。


A子さん(左)と松浦氏の秘書C氏(右)

「松浦さんが側近のCさんに『C、お前行ってこい』と言うと、1時間後くらいにCさんが大麻を持って松浦さんのマンションに帰って来るんです。そしてキッチンで大麻を紙で巻いてくれる。松浦さんはそれを吸うだけです。入手経路については知りません」

しかし、ある時C氏が1時間を過ぎても帰ってこないことがあった。すると松浦氏は途端に慌て出した。

「Cさんがなかなか帰ってこないと松浦さんは『捕まってないかー!?』とCさんに急いで電話していました。松浦さんは個人的な電話でもスピーカー設定で話すので会話が周囲に筒抜け。

Cさんは会話が聞かれているのを知っているからか『いやちょっと……』と濁していました。私が『Cさんが本当に捕まったらどうするの?』と松浦さんに聞いてみたことがあるのですが、松浦さんは『一生面倒みるから大丈夫』とうそぶいていました」 

C氏の仕事はそれだけではなかった。大麻を吸う際、松浦氏は“あること”をC氏にさせていた。

「こうやって隠すんだよ」大麻のニオイ消しに砂糖と醤油を……

「ニオイが部屋の外に漏れても言い訳ができるからと、Cさんに砂糖と醤油を鍋で煮詰めさせていました。だから大麻を吸っている時は、大麻とみたらし団子っぽい香ばしいニオイで部屋中が甘ったるくなっていました。

大麻は独特の甘いニオイがするので、ニオイでバレることがあるそうなんです。『みたらし団子のニオイがする!』と言うと松浦さんは『こうやって隠すんだよ』と笑っていました。

それでも松浦さんは心配だったようで、ドアの下の隙間に濡れたバスタオルを挟んで、ニオイが漏れないようにもしていました」

松浦氏は違法薬物を常習する一方で、事実が明るみに出ることには強い恐怖心を抱いていたようだ。

しかし松浦氏がその恐怖から解放され、堂々と大麻を吸うことができるタイミングがあった。それが毎年恒例の年末年始のハワイ旅行だった。


A子さんが撮影したハワイにある松浦氏の別荘

松浦氏に2週間密着したハワイ取材

「2016年12月頃から松浦さんの自伝本の取材をしていたため、取材を兼ねてハワイ旅行にも参加させてもらいました。

松浦さんは『すべてをさらけださないと取材にはならないよな』と言って、ハワイでも録音をまわすことを承諾してくれました。

ハワイの旅費は出していません。私の分も秘書や取り巻きの分も松浦さんのポケットマネーか会社の経費だったようです」

そうして、A子さんは2016年12月28日から2017年1月12日までの約2週間、松浦氏と朝から晩まで生活を共にすることになった。


ハワイ旅行に行く際のA子さんの航空便情報

「空港から車で移動し、到着したのはホノルルの高級住宅地にある社長の別荘でした。

日本ではめったに見ないような大きな白い邸宅で、1階には客室とリビングルーム、2階には松浦さんの寝室と客室、3階にも寝室がありました。

でもみんなが集まるのはほとんど1階のリビングルーム。とても広くて、正面には大きなプールがあり、その先にはプライベートビーチが広がっていました」

この別荘の写真は、松浦氏のSNSにもたびたび投稿されている。


松浦氏がインスタグラムに投稿した自身の別荘(2020年3月12日松浦氏本人のInstagramより)

ハワイの大豪邸で「みんな、当たり前のように大麻を」

歌手・浜崎あゆみと松浦氏の関係を基に書かれた小説「M 愛すべき人がいて」(小松成美著・幻冬舎)にもこの別荘が登場する。浜崎あゆみの楽曲制作にも関わっていたように描かれている。

〈エイベックスの中でも私は最大のプロジェクトで、百万枚を超えるCDは新人歌手の夢の挑戦などではなく、音楽産業だった。マサ(※松浦勝人氏)は、私の楽曲を依頼する大勢の作曲家を自分のハワイの別荘に招待した〉

「当時、別荘には常に10人弱の人がいました。別荘には音楽の機材などもたくさんあって、遊びに来ている人も、仕事をしに来ている人もいました。ほとんどの人は2~3日滞在して帰って行きましたが、私だけは取材のためにまるまる2週間滞在しました」

松浦氏の別荘を訪れる人は「みんな、当たり前のように大麻を吸っていた」という。


写真右端にある四角く黒い物体が大麻が入っていたという金庫

「気分を上げたい時は“UP”、落ち着きたい時は“DOWN”」

「1階のキッチンの奥の床に金庫が置かれていました。その中に大麻や水パイプ、キセルのようなものが保管されていました。

大麻はA4サイズくらいのビニール袋2つに入っていて、それぞれ“UP”“DOWN”と手書きで記してあるんです。松浦さんから『気分を上げたい時は“UP”、落ち着きたい時は“DOWN”を吸え』と説明されました。

私はウルトラ(音楽フェス「ULTRA JAPAN」)で大麻を凝縮したシートを摂取した時にすごく落ち込んだので、いつも“UP”を選んでいました。

大麻を吸いたい人は自分で取り出して、リビングやテラスなどで吸っていた。松浦さんは2階にある自室のバルコニーで紙巻きや水タバコ、キセルなどで大麻を吸っていました」


ハワイ別荘のリビング。年越しの花火が上がる直前だという

ハワイでの日々は退廃的だった。

「松浦さんはシェフを日本から連れてきていたので別荘でも好きなものを食べることができましたし、高級なレストランへ行くこともありました。

別荘にいる間はお酒を飲んだり大麻を吸っていたりすることが多かったので、みんなグデングデンになっていました。別荘には男女がいましたが、ふざけて局部を露出する男性もいた。

松浦さんも裸になってはしゃいでいました。私はすぐに大麻で酔ってしまうので、『危ないから』とスキューバダイビングには連れて行ってもらえませんでした」


松浦氏。「負傷したという松浦さんの左腕を、別荘の滞在者たちみんなで手当てしました」

〈覚せい剤みたいなやつ〉〈それはやだ……〉

A子さんはそのうち「吸いすぎて、食事以外はベッドから起き上がれなくなった」と言うが、取材の為にボイスレコーダーだけは常に携帯していた。

2017年1月1日に録音したデータに、松浦氏と松浦氏の知人D氏と、大麻について話す音声が残っていた。3人は1階にあるダイニングテーブルで話していたという。


布団の下にいるのがA子さん。A子さんはハワイではほぼ寝たきりに(A子さんの友人が撮影)

〈もっとクラクラになるの?〉(A子さん)

〈なんない〉(松浦氏)

〈ある程度以上はなんないでしょ〉(D氏)

〈うそお、そうなんだ〉(A子さん)

〈そうやって君はエスカレートしてくんだよ〉(松浦氏)

〈そうだよ〉(A子さん)

〈はっぱじゃ我慢できなくなる〉(D氏)

〈覚せい剤みたいなやつ〉(松浦氏)

〈それはやだ、社長がやる……〉(A子さん)

〈早くやれや〉(松浦氏)

〈社長の後につぐ〉(A子さん)

〈そういうセリフを録音しちゃダメです(笑)〉(D氏)

また、2日後の1月3日には、大麻を吸った後のA子さんと松浦氏が取材の進行具合について相談する際の音声も残っていた。

〈まだね、人工知能の話も書いてないしね、まだいっぱい書いてないことあるの。社長の〉(A子さん)

〈それはもうお前、はっぱが全部なくなってからにしよう。もうすぐなくなっちゃうから〉(松浦氏)

「弱みを握らせろ」撮影された“大麻動画”

「ハワイの別荘では取材のためにICレコーダーを回していることが多かったので、松浦さんは大麻に関する音声が録音されている可能性を危惧したみたいです。

突然、ドスのきいた声で『A子に録音回されて弱みを握られた。俺にもお前の弱みを握らせろ』と言い出しました。それまでは楽しかったのですが、途端に怖くなりました。

怖がっていることを悟られたくなくて平静を装っていましたが、緊張し心拍数が上がりました。そして松浦さんは私に水パイプで大麻を吸わせ、ビデオ録画をし始めたのです」

それがFacebookにエイベックスへの批判的な投稿を繰り返すA子さんに、松浦氏が送りつけてきたLINEで示唆されていた映像だ。

帰国後、A子さんは自伝本の執筆に入ったため、大麻などの違法薬物からは距離を置いた。その後は「クスリ関係は一切やっていない」という。何時間にも及ぶ取材のあと、A子さんはこう話した。

「私はエイベックスの音楽に救われてきました。松浦さんにもとても可愛がってもいただきました。肉体関係はありませんでしたが、松浦さんが一文無しになっても支えたいと思うほど、心から尊敬していたんです。

だからこそ、憧れのエイベックスと松浦さんには、イチからやり直してほしい。薬物とは無縁の素敵な音楽を、これからも作り続けてほしいです」

しかし、後日改めてA子さんに電話をしたが、彼女が電話に出ることはなく、折り返しの電話がかかってくることもなかった。

「ビートルズもLSDを使った」と語る松浦氏

12月28日、松浦氏は自身のTwitterで「年末にひとこと」と題し、違法薬物とエンタテインメントの関係性について以下のように綴っている。


松浦氏のTwitterへの投稿

《普通の世界でエンタテインメントなんて出来るわけがない。だから今の厳しく矛盾した世の中と闘っている。いつの時代もそうだった。

ビートルズもLSDを使いリボルバーというアルバムを作り、スティーブジョブズやビルゲイツでさえ、仕事のアイデアにそれを使ったという。

何もそういうことを今時しろと言っているわけではない。イノベーションはそういう中から産まれてきたことを否定はしないというだけだ》

ここに公開する動画では自身の大麻使用や、アーティストの大麻使用について言及している。しかしいうまでもなく大麻は違法だ。

真意を確かめるべく、取材班が松浦氏に電話で直撃すると、松浦氏本人が対応した——。

[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/37227

【動画】薬物使用を語る「松浦氏の肉声」

何度かのコール音が鳴ったあと、松浦氏が電話に出た。

――文春オンラインです。松浦勝人さんの電話でよろしいですか。

「はい、そうです」

――取材の過程で事実確認をさせていただきたくお電話差し上げた。

「はい。突然僕に、ですか。会社を通さずに、ですか」

――双方の主張をしっかり聞きたい。

「それはそうですし、切り取りもやめてもらいたいですね。僕から話を聞くのであれば」

短いやりとりがあった後、事実確認を行おうとすると、松浦氏は「ちなみにこれは録音してありますか。僕の方も記録をとりたいので、お掛け直しします。この番号に」と言って、一度電話が切れた。

その約5分後、松浦氏から電話がかかってきた。


友人、個人的秘書のC氏ら複数人と焼肉を楽しんだ松浦氏(2020年4月1日撮影) ©文藝春秋

「取材に協力しないというつもりはない」

松浦氏は「A子とはエイベックス在籍時代の労務関係について弁護士同士の話し合いをしているので、本来話をできない状態であることをご理解ください」とした上で、「ただ、取材に協力しないというつもりはないので。質問を聞かせていただければと思います」と、大麻使用疑惑についてこう対応した。

――A子さんという元エイベックス社員の方と松浦氏が大麻を吸ったという情報を入手している。事実でしょうか。

「全くの事実ではございません」

――ご説明いただいてもよろしいですか。

「彼女がなんでそう言ってるかわかりませんし、彼女がどこでそういうことをしたかどうか、僕は全くわかりません。ちょっと病的にしか感じてなくて、妄想的な話が多いので、あまり相手にしてないです」

――大麻関係の話は?ハワイの別荘に行ったという話があるが。

「ええ、取材で来ましたね、はい」

――松浦さんとA子さんが2人で大麻を吸ったという事実はあるか。

「ハワイなのでそういうもの(大麻)もあるのかもしれませんが、彼女がどこでそれをしたかは知りません。僕の目の前でそういうことをしたということは、僕は知りません」

――A子さんの大麻使用は知らない?

「うーん、様子がおかしかったというのは感じていましたね」

――松浦氏自身は、ハワイや日本で大麻を吸うなどの行為はされていましたか。

「していないです」

――A子さん側の「松浦さんと一緒に大麻を吸った」という証言は否定される?

「A子さんという人と大麻を吸ったことはありません」

「大麻を凝縮したシートなんてあるんですか」

――2016年9月17日の音楽フェス「ULTRA JAPAN」のVVIP席で松浦さんから茶色いオブラートのようなシートを渡されたと。

「それは全くないですね。全く、ないですね。なんですか、それ」

――そのようなシートを渡した覚えはない?

「そういう記憶は全くないですし、あんな人目がいっぱいあるところでそういうことは全く僕の立場でできるわけがないので。渡してはいません」

――舌の上に乗せて「舐めてみろ」と言ったという証言があるが。

「いやいやもう、かなり、かなり妄想ですねそれは。妄想ですね」

――オブラートのようなものは、大麻を凝縮したものであると言ったのでは?

「そんなものは、ないと思いますよ」

――渡してないということか。

「大麻を凝縮したシートなんてあるんですか。逆に知りたいくらいです」

――そのあと、2016年末からハワイ滞在中、松浦氏と大麻を吸ったと。

「それは彼女が僕の本を書きたいと言って、ただ僕も忙しくて時間が取れないので、正月にハワイに行くのでそこで取材をしようということで来ていました。

そこには何人も人がいるので証人もいっぱいいます。逆に彼女の行動の方が、僕から見れば、みんな言ってるんですけれど、おかしかったですね」

――どんな風におかしかった?

「それも、僕の口からお答えできません」

「そこまで僕は脇は甘くはないので」

――自宅とハワイの別荘両方で、金庫に大麻などの薬物を保管していた、という話もある。

「あの、見に来ていただければわかるし、警察が来るでしょう、そうしたら。僕についてそういう噂ありますけど、(事実では)ないんですよ。上場企業の社長やっててそんなこと、もうやってられないです」

――株主に大きな不利益を与える問題です。

「当たり前じゃないですか、沢尻然り、浦田然り、色々なことが起きているなかでそこまで僕は脇は甘くはないので、そういったことはありません」

最後に改めて事実確認の文書をエイベックスへも送付する旨を伝えると、松浦氏はこう付け加えた。

「あの、彼女の方が危ないと僕は思ってますけど、色々な意味で。だって彼女は本(松浦氏の自伝本)を書いて、書いたその本がボツにされたわけですよ、●●(出版社の名前)に。

それに対しての恨みつらみが結局お金を取れるのが僕しかいないから、僕にきているだけですね。僕はそう感じてますよ。彼女は今お金に貧窮してますから。逼迫してますから。

それで、どうにかお金を取れるとこっていう……。まあヤクザと同じですよね、考え方が。そういう理解でいますけど」

――ウルトラ当時など、(2人が)仲が良かったという認識に誤りはない?

「社員でしたからね、すごく可愛がってましたし。えっと、まあこれはちょっと彼女のプライドやメンツもあるんで僕からは言えないんですが、非常にこちら寄りにきていた、色々と話をしてくる社員の一人でしたね、はい」

松浦氏は15分以上にわたり取材班の質問に答え、A子さんの証言と自身の薬物使用について否定した。

改めてエイベックスにも文書で事実確認をしたところ、エイベックス株式会社の代理人弁護士から回答があった。

「A子氏(本文中では本名)とは現在双方代理人弁護士に依頼して係争中であり、今後の係争に影響を与えうることから個別具体的な回答は差し控えさせていただきます。

ただ、大麻等に関する部分について弊社はそのような事実を把握しておりません。弊社松浦からも御社の取材に対してそのような事実がない旨を回答している旨承知しております」


松浦氏とA子さんのLINE。所属アーティストや当時の会社役員の名前を列挙し、「裏切られた」と発言(2019年冬頃)

小説「M 愛すべき人がいて」(幻冬舎)にはこんなシーンがあった。アルコールに溺れる松浦氏を案じ、浜崎あゆみは“ある映画”のDVDを借りるのだ。

〈その映画は、「リービング・ラスベガス」と「バスケットボール・ダイアリーズ」。この作品は二本とも、アルコール依存症やドラッグ依存症の主人公が身を滅ぼしていくストーリーで、以前、メイと一緒に観たときに、恐ろしさに身をすくめた。

ニコラス・ケイジとレオナルド・ディカプリオがアルコール依存症と麻薬中毒になった映画を観て、マサがお酒をやめてくれますように。〉(同作より)

若年層にたくさんのファンを持つエイベックスのアーティストたちの頂点に立つカリスマであり、社会的に大きな影響力を持つ東証一部上場企業の会長である松浦氏が、違法薬物を日常的に使用していた。事実であるならば、決して許されることではない。

[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/37256


この報道後、松浦氏は「ayuへ いつもどんな時も何があっても どんなことがあっても 俺たちは負けなかったよな。多分それはこれからも続くのさ。永遠にね。誰に邪魔されてもぜってえ負けねぇ!」とインスタでコメント[2020年4月20日]

ネットの反応

・エイベ終わったね
・ドラマの宣伝?
・あゆもハッパ仲間ですか?
・ちゃんとドラマでも再現してくれよ
・ほう。これはかなり興味深い話だね
・平時なら燃えたんだろうなあ
・沢尻かばう理由それだったかw
・薬物関連でミュージシャンがつかまった時も擁護してたからな
・社風かよw
・やったことないって思ってる人0人説
・誰も驚かんASKAが文春にゲロってたし
 >松浦君はそういう噂ありますね とか言って矛先を松浦に向けようとしてたw
・A子さん消されるんじゃない?
・今出してもコロナ騒動でそこまで大きく話題にならないな
・テレビはスルーかな?
・今更あゆって時代でもないからな
・告発するなら動画とか撮っておけよ!
・軽い部下をもったな。俺なら恩あるボスは絶対に売らない。
 >恩もあっただろうけど恨みもあったって事だろね
・さっさと逮捕しろよ
・そもそも大麻でこんな大事になるのは日本だけ
・さぁ松浦このネタ潰せるか?
・警察OBたくさんいるのってavexだっけ?
 >大手の芸能事務所にはいるよ だから連中はやりたい放題
 >天下り先だもん
・ずーっと噂あるのに捕まってないって事はそこまで権力あるって事だろうからもう捕まらないな
・明るみに出るのが遅すぎる。あまりにも遅すぎる。
・週刊誌報道があってからの数か月~数年で逮捕は最近よくあるパターンだが残念ながら捕まらないんだろうなぁ
・証拠が無ければパクれないので意味なし
・大麻はブツ抑えないといかんからなw
 >マッキーは現行犯じゃ無いけど証言だけで捕まるようになったんかねぇ
・松浦が逮捕されたらエイベックスはガタガタになるだろうな
・会社的にそろそろコイツ外しとかないとマズイんじゃね
・ドラマ最終回に合わせて子供の父親発表来たりして

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