早稲田大学の森川友義教授が、興味深いアンケート結果を発表しました。それは現役学生を相手に「結婚相手で重視すること」を、男性と女性に分けて聞いたもの。そこには顕著な性別間相違が見られたのです。


結婚

2008年より、私は早稲田大学で「恋愛学入門」という講義科目を持っています。日本でも数少ない「恋愛学」を教える科目で、今年で4年目になりますが、受講希望者は今年、早稲田大学最大の1082人(書類選考により501人を選抜)と大人気です。

5月25日に行なわれた授業では、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんをスペシャルゲストにお招きしたところ、800人収容できる大教室に立ち見が続出。結局1000人以上が藤森さんのトークに笑いころげていました。

講義では、私が事前に受講生から集めたアンケート結果に基づいて感想を述べてもらったのですが、そのうちのひとつが以下の質問でした。

質問1　次のふたりの女性をイメージしたときに、結婚するならどちらの女性ですか?

(1)浮気ばかりするAKB48(のうち一番魅力的だと思うひとり)

(2)絶対に浮気しない森三中(のうち、一番魅力的でないと思うひとり)

さて、この質問の答えですが、男子学生150人のうち、なんと70.5%がAKB48を、残りの29.5%が森三中を選びました。

恋愛とは五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)で行なうものですが、この結果が裏づけるように、男は特に視覚を重視する傾向があるのです。

ちなみに、藤森さんも(1)の AKB48を選ばれました。なかでも特に篠田麻里子さんがステキとのことです(笑)。

他方、女子学生にはその逆の意地悪な質問もしました。

質問2　次のふたりの男性をイメージしたときに、結婚するならどちらの男性ですか?

(1)フリーターで年収が100万円のイチローまたは水嶋ヒロ(の好きなほう)

(2)弁護士で年収が2000万円の出川哲朗または江頭2:50(の好きではないほう)

こちらのアンケートでは、実に65%の女子が、年収が多く社会的ステータスが高いほうを選んで、イチローや水嶋ヒロは35%にすぎませんでした。約2倍近い差がありますが、もしこれを社会人の女性に聞いたら両者の差はさらに広がるのではないでしょうか。


江頭2:50

つまり女性の好みも明らかで、男は顔ではなく、年収が重要だということです(多くの男性にとってこれは朗報です)。こうした女性のニーズは何も今に始まったことではありません。

遺伝子レベルのもので、狩猟採集時代から不変の根源的欲求といえるでしょう(実は私たちの遺伝子は狩猟採集時代からほとんど変わっていません。言うまでもなく、当時は容姿よりも体力や経済的資源が重要視されていました)。

女性の見かけと違って、男性の見かけの重要度は皆さんが考えている以上に低いということを覚えておいてください。

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