5月23日に発売された嵐のDVD「ARASHI LIVE TOUR Beautiful World」が初週57.2万枚を売り上げ、6月4日付オリコン週間DVDランキングでトップに輝いた。

これで嵐のDVD総売り上げ枚数は614.4万枚となり、2位のモーニング娘。(272.4万枚)に大差をつけているが、なぜ嵐のDVDはここまで売れるのだろうか・・・?

「嵐は今"もっともチケットを取るのが難しい"といわれているアーティストです。だから、コンサートに行けなかった人は無条件でDVDを買う。コンサートに行った人も、ファン同士振り返ってみんなで鑑賞会をするために買うんです。あと、嵐は会場によってMCが毎回違うので、自分が行けなかった公演のMC見たさに、買わなきゃって思うケースも」(別のレコード会社関係者)



そんな嵐のライブの魅力について、前出・宝泉さんは、

「大がかりな演出がある一方で、ニノの弾き語りがあったりとメリハリがきいているんですよ。また、松潤を中心にメンバーたちも構成を考えてるから、スケールが大きいけど手作り感がある。どんな会場でも、心の距離は近いんです。だから会場に行けなくてもDVDで見たい、という気持ちが出てくるのでは」

嵐のDVDが売れに売れている。いったいどれくらい売れているのか、データでみてみよう。まずアーティスト別の歴代DVD総売上枚数は、以下の通り。

1位 嵐 614万4000枚
2位 モーニング娘。 272万4000枚
3位 浜崎あゆみ 253万5000枚
(情報元:毎日jp)

では、なぜこれほどまでに嵐のDVDが売れるのか。メディア評論家・宝泉薫氏は、嵐のファン層にはお金を持っている人が多いことや、ジャニーズ事務所が映像の流出を厳しくチェックしており、購入しないと見られないことなどを挙げている。

また上記にもあるとおり、嵐のライブはチケットを取るのが困難なため、見に行けなかった人がDVDを購入したくなったり、見に行った人ももう一度見たくなるような仕掛けが随所にみられるのも大きな要因のようだ。

ジャニーズの先輩であるSMAPや、CD売り上げでは圧倒的な強さをみせるAKB48ですら、嵐の影を踏めないようで・・・?

さらに「先輩のSMAP以上に、親しみやすく健全なイメージ。まだ誰も結婚してないから、ときめくこともできるし、親子でファンというパターンも多い」(芸能プロ関係者)という声も。

気になるのは、総売り上げの3位が浜崎あゆみで、嵐と同じく飛ぶ鳥を落とす勢いのAKB48がベスト3にも入っていないことだが、「彼女たちは"会いに行けるアイドル"がコンセプト・握手券付きCDが主力商品で、DVDはまだ本腰ではないのでしょう」(テレビ局関係者)

実際、AKB48の新曲『真夏のSounds good!』はCDの初週売り上げ記録を塗り替え、こちらも話題に。前出・宝泉さんは「ジャニーズがどこまで意識していたかはわからないが」としつつ、「会いたいからCDを買うというAKBに対し、会えないからDVDをという嵐をアピールした形ですよね。見て楽しめるDVDはアイドル向きだし、より新しいジャンルで他の追随を許さないことを天下に示したといえます」

SMAPよりも健全なイメージがあるという嵐。親子ファンが多いのであれば、DVDを購入して親子で一緒に見る楽しみもありそう。

また総選挙の投票券や握手券などを封入してCDを売りまくるAKB48も、DVDの販売にはそれほど力を入れていないようだ。現状ではCDの売り上げに力を入れているようにみえるが、投票権や握手券目当てで購入した人は、何十枚、何百枚ものCDがゴミになってしまう危険性もあり、あまり健全な販売方法には思えない。

そうした意味で、嵐のDVDが売れているのは、これまでに嵐の運営サイドが純粋にファンが楽しめるライブを企画、実行してきたことが実を結んだ結果といえるのかも。いい商品で楽しませてくれる風潮が定着してくるといいですね。

[芸能7days]
http://geinou-7days.seesaa.net/article/273893392.html

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