お騒がせタレントたちのCM降板事件簿

女優の小雪(34)が、好評だったサントリー「角瓶」のCMを降板したことが明らかになった。4月に俳優の松山ケンイチ(26)と結婚した小雪は、今月3日に妊娠5カ月であることを発表したばかり。

「酒類のCMに妊娠中の女性は登場させない」という業界の慣例がCM降板の背景にあるとみられているが、サントリーは否定している。

小雪サントリー角瓶

だが、2003年にキリンビールのCMに出演していた中山美穂が妊娠を突然発表し、急きょ降板となった事実もあり、業界の慣習の影響は多少なりとも存在すると思われる。

商品をアピールするという性質上、CMは非常に制約が多く、起用されたタレントの私生活も含めたイメージが重要となる。

妊娠のようなおめでたい場合は、スポンサーも納得せざるを得ない部分があるが、タレントの身勝手や不祥事によって降板に至るケースも少なくない。

最近では、暴力団幹部との交際によって引退した島田紳助(55)が、引退と同時にボイラー製造「三浦工業」などCM6本を降板。スポンサーは記者会見で引退が発表されるまで何も知らされておらず、急きょCMをとりやめなくてはならない事態に。

現在は複数のスポンサーが代理店などと違約金の交渉をしていると言われ、損害額は数億円に上っている。

昨年11月に東京・西麻布で暴行トラブルに見舞われた市川海老蔵(33)は、活動自粛によって伊藤園の看板商品「お～いお茶」など3社のCMを降板。飲み癖の悪さが災いし、推定ギャラ2億円がパーとなった。

更新忘れによって半年間無免許運転だったことが発覚したTOKIO・山口達也(39)は、タイミング悪く「運転」がイメージに直結するヤマト運輸と自動車メーカー・富士重工業のCMに出演していた。2社のCMは放送自粛となっているが、このまま打ち切りの可能性が高い。

同じ免許がらみの話題としては、スズキのスクーター「アドレスV50」のCMに出演していた松浦亜弥に対し、スポンサーが「スクーターに乗るシーンもあるので、免許を取ってほしい」と要請。CMは私有地でスクーターをクレーンで牽引していたため、撮影に問題はなかったが、免許を持っていないタレントがバイクをアピールするのは確かにおかしい気もする。

要請に応えて教習所に通った松浦だが、原付免許の筆記試験に17回も落ち、人気に陰りが見えてきたことに加えて免許が取れないことも災いし、降板に至った。

アドレスV50 松浦亜弥

富士通のパソコン「FMV」のイメージキャラクターを長年務めてきたSMAPの木村拓哉(38)は、今年6月に同商品のCMを降板。木村はSMAPとしてソフトバンクのCMにも出演し、iPhoneの性能をアピールしている。

同業種のCMを掛け持ちすることも業界のタブーを侵しており、これがスマートフォンの普及によって苦境に立たされているパソコンメーカー・富士通の幹部の逆鱗に触れ、降板が決定したと業界内で言われている。

モデルで女優の長谷川京子(33)は、2000年代前半に10社との契約を抱える"CMクイーン"だったが、週刊誌が虫歯だらけの口内が写った写真を掲載した。

当時、長谷川はグリコの虫歯予防ガム「ポスカム」のCMに出演しており、視聴者から「あんな汚い歯のタレントを出演させるな」「ポスカムをかむと、あんなひどい虫歯になるのか」などといった抗議がグリコに殺到。

長谷川はCMを降板し、この騒動の余波か、以後も次々とCM降板が決定する事態に見舞われた。

CMを捨てて男を取ったという驚きのケースもある。歌手で女優の中島美嘉(28)は、8年間にわたってイメージキャラクターを務めたカネボウのコスメブランド「KATE」のイメージキャラクターを2010年に降板。

「KATE」は黒をキーカラーにしたブランドであり、黒髪の中島はブランドイメージにピッタリでスポンサーも契約継続に乗り気だった。ところが、交際相手のミュージシャン・田中義人の好みに合わせて突如、髪や眉を茶色に染めてしまい、ブランドイメージと合わなくなった。

黒に戻すようにカネボウ側が何度も説得したと言われるが、中島の気持ちは固く、降板を決定せざるを得なくなったという。

数千万から億単位のカネが動くCMだが、タレントの不注意やお騒がせで簡単に吹き飛んでしまう。とは言え、タレントも人間。私生活も含めて良いイメージを保ち続けることは、なかなか難しいのかもしれない。

[menscyzo]
http://www.menscyzo.com/2011/09/post_2983.html

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