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巨人セ連覇 宣言通りの”横綱野球”「緊張感」と「基本」貫く

原監督は表情ひとつ変えず、ポン、ポンと手をたたいただけ。東京ドームの電光掲示板に「阪神敗れる」と表示された午後6時6分。リーグ連覇が決まっても、巨人ベンチの選手たちにも感情の爆発はない。この1年そうしてきたように、目の前の試合に勝つことに集中していた。

原辰徳
原辰徳

「ことしは日本一連覇を意識し、動いていこう」。2013年の巨人は、キャンプイン前日の原監督の訓示で始まった。これまで優勝の翌年は横一線を強調してきた指揮官が、あえて求めた”横綱野球”。包囲網を正面突破するという強い意志の表れだった。

豊富かつ多様な戦力への自信もあっただろう。ただ、それだけでは勝てないことは、昨季序盤の苦戦が証明していた。今季の巨人が開幕から勝利を重ねられたのは、緊張感を持続しつつ当たり前のプレーを徹底したことに尽きる。

5連敗を喫し、2位に転落した6月2日。試合後の西武ドームで緊急ミーティングが開かれた。川相ヘッドコーチは「カバリングや全力疾走など、やるべきプレーをしっかりやろうと話しただけ」と振り返ったが、主将の阿部でさえ叱責された。その1週間前には、失策直後の打席で覇気なく三振した村田が、一回終了後にベンチに下げられている。

阿部慎之助|村田修一
阿部慎之助|村田修一

読書家で知られる原監督の好みは、伝記物や時代小説。中でも「ベーブ・ルース物語」は、時代を生きた男の生き方に引きつけられるという。そのせいか、指揮官は選手の”戦いざま”に厳しい。技術以前にプロとして全力を出し切っているか-。試合に臨む姿勢が緩んでいるとみれば、阿部だろうが村田だろうが容赦なかった。

大相撲の横綱には力量だけでなく、品格も求められる。原巨人もよく打つ、よく投げるだけではない。勝負師は「一番大事なのは緊張感、集中力を持ってゲームに臨ませること」を選手に徹底、だから強かったのだ。

宣言通りの”横綱野球”。連続日本一の瞬間まで続いていく。

[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20130922/bbl1309222135012-n1.htm

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コメント

  1. 11
    名無しさん 2013/09/25 12:15

    ナベツネが生きている限りはつまらん

  2. 12
    名無しさん 2013/09/25 12:18

    また今年もセ・リーグはつまらなかったな

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