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【F1】メキシコGPでリタイア確実のアロンソがスタートした理由・・・

「僕の人生で最高の表彰台だった」

メキシコGPで今シーズン4勝目を挙げたニコ・ロズベルグの、自らのレースを評価した言葉ではない。23年ぶりに復活したメキシコGPを盛り上げたファンへの賛辞である。

「スタンドを埋め尽くした大勢の観客が自分の名前を呼んでくれたんだ……。まるで自分がステージ上のロックスターになった気分だった。あんな経験は初めてだよ」

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優勝した余韻がすべての光景を美しく見せたのではないことは、ロズベルグに敗れて2位でフィニッシュしたルイス・ハミルトンのコメントからもうかがえる。

「この週末は本当に忘れることができない素晴らしい1週間だった。メキシコの観衆がモータースポーツをこよなく愛し、そして情熱を傾けていることを肌で感じることができたからね。

いままで見てきたファンの中で最高だよ。F1が開催されるほかの国も、メキシコに負けないように頑張らないといけない」

表彰台に上がったドライバーたちだけではない。

レース前に行なうファンサービスのひとつである「ドライバーズパレード」に参加したドライバーたちも、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスのスタンドを埋め尽くしたファンの熱狂ぶりに大きな感銘を受けていた。

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「メキシコGPはこれまで新しく開催されたグランプリや久しぶりに復活したグランプリの中で、間違いなく最高のイベントだった。

最終コーナー手前にあるスタジアムは素晴らしかったし、ファンは印象的だった。いつも新しい場所に行くのを楽しみにしているけど、今回は格別だった。

ドライバーズパレードでは思わず鳥肌が立ったよ。多くのファンがエキサイティングに僕たちを応援してくれたんだ」(リカルド/レッドブル)

リタイア確実のアロンソがスタートした理由。
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同じスペイン語を話すメキシコは、スペイン人にとって第2の母国。フェルナンド・アロンソはそんなアミーゴたちに、最大限の敬意を払った。

「じつは土曜日の夜に、パワーユニットの一部であるMGU-Hに問題があることが判明。残念ながら日曜日の午前中にそれが回復しないと判断された。

レース前までに交換する時間はなかったので、そのまま出ればリタイアすることは確実だった。だから、僕たちにはレースをしないという選択肢もあった。

でも僕はチームと話し合い、レースに出ることを選んだ。それはデータを収集することが目的ではなく、メキシコの素晴らしいファンに敬意を払うためだ。

僕はどうしてもスタンドを埋め尽くした満員のファンの前でスターティンググリッドに着き、そしてレースをスタートさせたかった」

アロンソ「今シーズンで最高の観客だった」
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18番手からスタートしたアロンソは、問題を抱えたパワーユニットで1コーナーまでにマノー・マルシアの2台をオーバーテイク。その後もザウバー勢と激しいバトルを演じた。

しかしその直後、異常を検知したパワーユニットはシステムをシャットダウンし、アロンソはパワーを失い、ピットへ向かいリタイアした。それでもアロンソは、自らの決断に満足していた。

「1周ももたずに息絶えたけど、それでも楽しかった。これで、ヨーロッパを離れて2週連続開催となったアメリカとメキシコはともに無得点に終わった。

でも、メキシコの大観衆がそんな僕の心を癒し、勇気を与えてくれた。彼らは今シーズンで最高の観客だったと言っていいだろう」

表彰台位置、司会の人選で運営も観客を喜ばせた
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初日、8万9365人。2日目、11万1964人。そして、最終日の日曜日には13万4800人の観衆が詰め掛けたメキシコGP。

そんな観客を喜ばせようと、主催者側もさまざまな趣向を凝らした演出を行なった。そのひとつが表彰台の位置だ。

通常のグランドスタンド側ではなく、より多くの観客席がある最終コーナー手前のスタジアムセクション側に設けたのである。

グランドスタンドのチケットはどのサーキットでももっとも高価なので、主催者としてはその顧客を大切にするのは当然だろう。

メキシコGPのグランドスタンドのチケットも、もっとも高いものは1万8000メキシコ・ペソ(12万円以上)もするので、表彰台がピットレーンの上に設置されても不思議ではなかった。

さらにその表彰式の司会者として、主催者とFOMはナイジェル・マンセルを指名した。

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マンセルは23年前のメキシコGPの勝者であり、メキシコ人にとってヒーローのような存在。新しくなった最終コーナーには、その名前が冠された。

「ナイジェルはここで数々の素晴らしいレースを披露してきたし、メキシコGPの最後の勝者だから、多くのメキシコ人が彼の成し遂げたことすべてに感銘を受けているんだ」

そう語るのは、今回復活したメキシコGPに45年ぶりにメキシコ人ドライバーとして参加したセルジオ・ペレスである。

ペレスは地元で表彰台を狙い果敢に1ストップ作戦を敷いたが、レース後半に出されたセーフティーカーによって作戦は功を奏さず、8位に終わった。

それでも、ペレスはこう語って、週末ずっと背中を押し続けてくれた地元のファンに感謝した。

「今週末のことは永遠に忘れないだろう」

F1が忘れかけていたものを感じさせてくれたメキシコGP。23年ぶりの復活を祝福したい。

[引用/参照/全文:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151108-00824491-number-moto]

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コメント

  1. 1
    名無しさん 2015/12/05 14:40

    個人的には、現在のF1よりマンセル全盛期の頃のF1が面白かったです。

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