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早大・斎藤、キャスターになるのか!?

早大・斎藤、キャスターになるのか!?

ハンカチ王子

プロ野球は日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズが佳境だが、もう一つのビッグイベント、ドラフト会議が28日に行われる。

好投手めじろ押しの中、注目は、やはり“ハンカチ王子”こと早大・斎藤佑樹投手(22)。

大学側と両親が今週末にも獲得を希望する球団と面談を実施するという。

ロッテとともに斎藤の1位指名を確定しているヤクルトが、気になる面談の内容を夕刊フジを通じて“先行公表”。

将来の「キャスター手形」まで用意するなど、一本釣りに向け、必死の作戦を敢行する。

ドラフトの目玉、斎藤は、どこに入団するのか。

運命の日を目前に控えた早大は、応武篤良監督(52)が「各球団がどういう考えなのか、お話を伺いたい」と今週末にも斎藤を指名する予定の球団と面談を行う。

東京六大学リーグ真っ最中の斎藤本人に代わり両親が同席予定。

その場で、各球団が代わる代わる自己PRするというものだ。

選手に選択権のある逆指名の時代ならともかく、現行のドラフトはクジ引きだけに球団側も、そんなに頑張らなくても…と思われるかもしれない。

しかし、白羽の矢を立てた選手に「クジで当たっても、おたくには行きません」と言われないためにも、最上の誠意を見せなければならない。

昨年は目玉の花巻東・菊池雄星投手(現西武)が日米20球団と面談して話題を呼んだが、今年は“ハンカチ王子詣で”が繰り広げられることに。

早実時代に夏の甲子園を制覇し、一躍国民的なアイドルになった斎藤。

早大入学後は「伸び悩んでいる」という評価はあるものの、18日現在、リーグ歴代14位の通算31勝(14敗)をあげ、319奪三振をマーク。

即戦力となることはもちろん、知名度は抜群で球団にしてみれば営業効果も計り知れない金の卵だ。

早々とヤクルトとロッテが斎藤の1位指名を明言。

ヤクルトは面談に先立ち18日に編成会議を開き、渡辺進編成部長、鳥原公二チーフスカウト、小田義人スカウト、斉藤宜之スカウトが面談に出向くことなど今後の方針を確認した。

そこで、極秘裏に行う面談の内容を夕刊フジに明かしてくれた。

鳥原スカウトは「ご両親を交えては初めてなので、誠意を持って今後どうやって育てていくか。

野球をちゃんとできるような環境を整えますと話すつもりです。

もちろん1軍で先発としてできるだろうと評価しているので。

即戦力としてどうしてもほしい」と熱い思いを両親にぶつけるつもりでいる。

ただ、これは常套文句。

ここからがミソだ。

かつては裏金が飛び交っていたこともあるが、現在は規定で年俸1億円プラス出来高5000万円が上限。

現役引退後の面倒をみることなど、お金以外の付帯条件で勝負するしかない。

早大では教育学部に在籍している斎藤は「将来は政治家になりたい」と発言するなど「野球が終わってからの人生の方が長い」と人生設計もしっかりしている。

大学進学の際に、卒業後は野球選手ではなく、教師、あるいはアナウンサー、キャスターを目指すのではないかといわれていたほどだ。

資格のいる教師はともかく、ヤクルトが現役引退後に斎藤をキャスターとして起用するようテレビ局に約束を取り付けることは可能だ。

スカウトの1人は「そういった話も出てくると思う。

入団してからと考えていますけど、そういった面も含めてどうしたいのか、本人の希望を聞きます」と“キャスター手形”を用意する構えだ。

ヤクルトでは早実の先輩で、斎藤同様、甲子園のアイドルとして1982年に入団した荒木大輔投手コーチが、現役引退後にテレビ朝日のスポーツコーナーでキャスターを務めた実績がある。

フジテレビなどテレビ局とのパイプも太く、斎藤の将来に有利な条件をそろえられる。

さらに、何が何でも斎藤が欲しいヤクルトは「ロッテには絶対に負けられない」と実力手段にも打って出ている? 「きょう(18日)もロッテのスカウトに電話して『オマエのところは(斎藤指名から)降りないのか?』と聞いたら『今さら降りれるか!!』と言われました」とあるスカウト。

一本釣りを狙って場外戦を仕掛けるなど、水面下の駆け引きもし烈を極める。

14日に「あとはくじ引き。

天命を待つだけです」と心境を語った斎藤。

ヤクルトも同じ心境か。

最善を尽くし、あとはドラフト会議でクジを引く小川淳司監督にすべてを託す。

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