SPORTS

HEADLINE

【ウィンブルドン】錦織圭ベスト8入り 流れを変えたターニングポイントと精神力 今夜ジョコ戦へ

錦織圭対エルネスツ・ガルビス(ラトビア)の一戦を、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は「少々、奇妙な試合だった」と述懐した。試合開始を待つ間、自身の次の対戦相手を決する戦いに、彼は見定めるような視線を送っていたのだろう。

「奇妙な試合」というジョコビッチの言葉を読み解けば、それはこの試合がどちらに転んでも不思議ではなく、大勢を入れ替える幾つかのターニングポイントがあったことを示している。

ウィンブルドン4回戦に勝ち上がった現在138位のガルビスは、ジョコビッチにしてみれば同じアカデミーで汗を流し、しのぎを削ったかつてのライバルだ。

恵まれた体躯(たいく)から放つショットを個性的な才能で操る天才肌なこの選手に、少年時代のジョコビッチはめったに勝てなかったという。


若き日のエルネスツ・ガルビス

その実力をガルビスは、試合立ち上がりから存分に発揮した。特に錦織が手を焼いたのが、本来なら最も得意とするサーブリターンだ。

コーナーに打ち分けられるガルビスのサーブは、スピードもさることながら、彼固有の回転や変化を見せる。コースを読むのが難しく、また読めてもクリーンに捉えきれず、錦織は攻略の糸口すら見いだせない。

肘に覚えた痛みの影響もあってか、第1セットはガルビスのサービスゲームで2ポイントしか取れずに失った。

劣勢の展開 耐えて見つけた攻略の糸口

第2セットに入っても、劣勢の戦いは続く。相手のサーブを攻略できない焦りは、自分のサービスゲームを落とせないという重圧を生みもした。

その苦しい戦いの中で、錦織は「本当に我慢するしかない」と自分に言い聞かせる。2度のブレークの危機を切り抜け、なんとか持ち込んだタイブレーク。そこに至った時にようやく、攻略への微かな手触りを得た。

「これだけリターンに苦労しているのだから、前に入って打ってみよう」

窮地に追い込まれ、自らを鼓舞したこの勇気が、ガルビスに圧力を掛ける。相手の心の内に芽生えたミスへの恐れを見抜いたか、攻勢に出た錦織が苦しみながらも第2セットを奪い去った。

このタイブレークの結末が、傍目(はため)には最初の大きなターニングポイントに映る。だがガルビスが真に悔いたのは、第2セット序盤のブレークの機を逃したことだった。

錦織が肘の痛みに苦しんでいるだろうことは、ガルビスにも見えていた。だからこそ「第2セット序盤でブレークができていれば、試合は全く違う展開になっていたはず。圭はあるいは、棄権を考えたかもしれない」と試合後にガルビスは振り返る。

「リターンゲームで、もっと攻撃的にいくべきだった。それができないでいる間に、圭は自信を取り戻してしまった」

錦織、ジョコビッチ戦へ
「これまでとは違った戦いになるはず」

第2セットを落とした時点で心に刺さった未練は、第3セットにも響く。スコアだけを見れば第3セットも、互いにサービスゲームをキープする第2セット同様の展開。

だが4度のブレークチャンスが示すように、主導権は常に錦織の手に渡っていた。タイブレークも優勢に進める錦織が、5−2と大きくリードした。

だがここで芝に足を滑らせ転倒したガルビスが、膝の治療のためにコートを離れる。この中断は、明らかに錦織の集中力を途切れさせた。

再開後にエースを許すと、ダブルフォルトでポイントを献上。その後は互いに、背水の陣となる一進一退の攻防を繰り返した後、ついに錦織が4本目のセットポイントをモノにした。

膝に大きな不安を抱えるガルビスは、第3セットを落とした時点で、勝機が去ったことを悟っただろう。第4セットは錦織が終始圧倒し、ウィンブルドンでは初となるベスト8への扉を開く。

「奇妙な試合」の行方を決したものとは、錦織の「特筆すべき精神力の強さ」だと、ジョコビッチは明言した。

ウィンブルドンのベスト8は「一つのゴール。なかなかこの壁を破れなかったのでうれしい」と言う錦織は、その言葉とは裏腹に、さほど表情をほころばせることもなく続けた。

「まだまだ優勝するためには、ここからタフな戦いが続く」

今の彼は、優勝をも視野に入れはじめている。その前にそびえる大きな壁こそが、ジョコビッチ。

 不戦敗を除いても12連敗中の相手ではあるが、「芝での対戦は初めてなので、これまでとは違った戦いになるはず」と誓いを新たに、さらなる未踏の高みを目指す。

[via:スポーツナビ]
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201807100003-spnavi

ガルビス「ケイはファイターだった」

第2セットを落としたことについては「第2セットは取るべきだった。リターンで、もっと攻撃的なプレーをすべきだった。それができていなかった」と悔やんだ。

試合中、右腕のマッサージを受けるなどしていた錦織については「彼(錦織)の肘がどうだったかは分からなかった。

痛みがなくなったかどうか分からないけど、彼は何とか戦い抜いていた。もし第2セットの序盤でブレークできていたら、試合は違う結果になっていたかもしれない。彼も棄権を考えていたはず」と述べた。

「彼が苦しんでいると見えたし、第2セットの彼のサービスはあまりよくなかった。それでブレークしなければという余計なプレッシャーにもなっていた。彼は素晴らしいファイター。今日はそれを証明していた」

[via:テニス365]
http://news.tennis365.net/news/today/201807/120244.html

準々決勝は日本時間午後9時から…ジョコビッチと対戦

NHK総合(サブチャンネル)とWOWOWで生中継

ネットの反応

・3セット目が激戦すぎてわろたw
・見てるだけなのに疲れた
・これで4大大会全部ベスト8か
・相手のヒザ怪我したと思った瞬間、逆に弱くなるにしこりさん可愛い
・途中からグルビスのサーブを読めてた 負傷なくても勝てたよ
・両方ともボロボロの消耗戦だったな
・グルビス強かった・・ キリオス戦の3倍くらい消耗させられたかんじがあるわ
・錦織メンタル折れなかったな
・いやーほんとタイブレーク強いなw
・ラケットあげるのは珍しくね?w

・ベスト8にくるまでが長い道のりだった 次の壁も突破してくれー
・肘に爆弾抱えてジョコビッチとか
・この後ジョコビッチ、ナダル、フェデラーなんでしょ 厳しいな
・ジョコビッチも一時の強さはないので、なんとかならないもんかな
・またジョコに負けたらマイケルちゃんのコーチ解任しろ
・仮にジョコナダ倒せても芝のフェデおじさんに勝てる気が全くしない
・錦織が調子良いと立ちはだかるジョコ
 >ジョコは錦織相手だと五割増しです
・痛めて棄権だけは見たくないな
・対ジョコビッチ12連敗中(棄権含めると13連敗)
 最後に勝ったのが2014年全米 そろそろ勝ってもいい頃だ
・この時間帯だと最低でも視聴率15%がノルマだな
・応援するで いかなる展開 最後まで
・コートのラインをグルテン由来の原材料で描いておきましたょ

関連商品

コメントする

関連記事

このカテゴリの最新記事