「マー君争奪戦」でやりたい放題のメジャースカウト

今オフのメジャー移籍に関し、ダンマリを続けている楽天の田中将大(24)。そんな本人をよそに、激化の一途をたどっているのが水面下で繰り広げられる「マー君争奪戦」だ。

田中将大

メジャーの各球団はあの手この手で、田中サイドとの接触を試みている。中でも積極的なのはスカウトや球団関係者。ナ・リーグのメジャー関係者が、その実情をこう明かした。

「田中は現在、優勝争いの真っただ中ということもあって、スカウトや関係者も簡単にコンタクトを取れない。なので代わりに田中と親しい関係者を取り込みたい。田中の周辺には、本人と一心同体といわれるチーム関係者などが数人います。メジャーのある球団関係者は、その中のひとりとすでに会食。親交を深めて、所属チームの長所や待遇、環境などを説明しているのです」

ひとつの球団が食い込もうとすれば他球団はやられっ放しというわけにはいかない。いきおい球団同士の足の引っ張り合いに発展するケースもある。

あるメジャーの名門球団は、ライバルチームのスカウトにあることないこと悪いウワサを吹聴された。以来、球団同士がこれまで以上に険悪な関係になり、現在では球場のバックネット裏で両球団のスカウトが鉢合わせしただけで、一触即発の気配が漂うという。

「他球団の悪口を吹聴する悪質な球団として名高いのが、かつて日本人選手も所属していたナ・リーグの某球団です。球団全体で他球団のマイナス部分を意図的に周囲に漏らし、少しでも田中の獲得レースを有利に運ぼうとしている。別の球団は大物代理人を伴い、田中の家族や親戚らに直接接触しようと血眼になっています。今回は2年前のダルビッシュ(レンジャーズ)以上の過熱ぶりです」(駐日メジャースカウト)

日刊ゲンダイ本紙既報どおり、これまでのポスティングシステム(入札制度)は昨年12月に失効している。現状は「無法状態」で、これがメジャーのえげつない田中争奪戦に拍車をかけているようだ。

[ゲンダイネット]
http://gendai.net/articles/view/sports/144105

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