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ダルビッシュの投じたひと言が米球界の慣例を一変させる!?急増するトミー・ジョン手術に米選手会が動く

夢の球宴、オールスターの前日会見でのことだった。レンジャーズのダルビッシュ有は、選手としてどうしても言っておきたいことがあった。

ダルビッシュ有
ダルビッシュ有

「これだけトミー・ジョン手術を受ける選手が出ているんだから、もっと議論しなきゃいけない。もったいない。もっとみんなで話し合うべきです」

ダルビッシュの言葉は熱く、現役投手としての使命感、責任感を感じた。

メジャーで急増し続けるトミー・ジョン手術。特に、近年は若手投手に多く、大きな問題となっている。ヤンキースの田中将大も右ヒジに部分断裂が見つかり、現状では手術の必要性はないものの、最短でも復帰は8月末になるなど、症状は決して軽くない。

歯止めがきかない投手のヒジの問題にダルビッシュは「スピードが上がり、腕をプロテクトできないと、負担が靱帯に向かってしまう」と、球速アップを求める筋力トレーニングも原因のひとつだと説明した。だが、投手が球速を求めるのは本能。それよりも、中4日の登板間隔に問題があると警鐘を鳴らした。

「中4日は絶対に短い。球数はほとんど関係ないです。120球、140球を投げても、中6日あれば靱帯の炎症も全部クリーンにとれる」

ダルビッシュによると、中4日では体が回復せず、靱帯の炎症が治まりきらないうちに次の登板を迎えてしまう。だから故障を招いてしまうのだ、と。

そしてダルビッシュはシンプルにロースター枠拡大こそ解決の近道であるとも言った。

「ロースター枠を拡大するのがいいと思います。もし拡大されたら、投手ひとりひとりの年俸は下がりますけど、選手を守るのであれば、もう1枠増やして、先発用の枠を作って中5日か、もしくは中6日で回したほうが、もっと(投手は)楽にやれると思います」

中4日での登板を続けることが、トミー・ジョン手術につながるとダルビッシュは訴える。じつは、日本人先発投手のほとんどが同じ意見を持っている。

ダルビッシュが言うように、ロースター枠を現在の25人から増やせば、チームの総年俸額は上がる。これは経営陣にとっても簡単に受け入れられる話ではない。

ジョン・レスターその一方で、メジャーの選手の中には、中4日を問題視しない投手たちもいる。レッドソックスの左腕エース、ジョン・レスターの意見はこうだ。

「僕は中4日の休養で十分だ。ヒジに関してだが、中4日の間でケアも強化もしっかりできている。中4日以上の休養がベターと感じる投手がいても不思議ではないが、僕自身はまったく必要性を感じていない」

ケガをするかしないかは個人差もあるだろうが、メジャーでトミー・ジョン手術が増え続けているのは事実。選手がケガをしないために何をすべきか、もっと積極的に話し合うべきだろう。

今回のオールスターでは、NPB(日本野球機構)の熊崎勝彦コミッショナーとMLBの次期コミッショナーと噂されるロブ・マンフレッドCOO(最高執行責任者)が会談の場を持った。そこでマンフレッド氏の方から、日本球界の投手の現状や、ボールやマウンドについて説明を求めてきたという。これらのことからも、MLBが真剣にこの問題に取り組もうとしていることがよくわかる。

もちろん、ダルビッシュが投じた言葉の意義は大きい。

「もっと議論しなきゃいけない。みんなで話し合うべきです」

野球界にとって最大の財産は選手である。オーナー陣、選手会、それぞれの立場で活発な議論を展開してほしいと思う。[sportiva]
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/mlb/2014/07/26/mlb_98/

■バッシングを恐れないダルビッシュの発言力・言葉のチカラ

メジャーリーグの先発5人制による『中4日のローテーション』、米メディアのスプリット多投に対する誤解、メジャー公式球の粗悪さ、基礎体力トレーニングの不十分さなどを熱く語っていたが、要するに全ては米球界批判である。

一歩間違えれば、米球団経営者だけではなく、米国ファンからもバッシングを浴びるところだったが、「好意的に捉えられている」(米国人ライター)と言う。

彼の発言力、感情論ではなく、丁寧に理詰めで説明していくその言葉のチカラを再認識した日本の関係者も少なくなかった。

加藤良三・前コミッショナー「昨年は加藤良三・前コミッショナーを、たったひと言でやっつけてしまいましたね(笑)。統一球問題で、12年使用球の反発係数が規定数値に実に届いておらず、13年、内々に改善されていました。加藤前コミッショナーは『知らなかった』の一点張り。ダルビッシュはコミッショナーが知らない方が問題だと苦言を呈しました」(プロ野球解説者)

今回の「中4日」の先発ローテーションを見直す私見について、米ニューズデー紙は<6人ローテーションはトミー・ジョン手術の危機を救うか?>の見出しで特集記事を掲載。

ニューヨーク・タイムズも『多くの若者がプロスカウトの目を引こうと、ドラフト前から95マイル(約153キロ)の速球を投げている。これがプロ入り後すぐに手術を受ける傾向に拍車をかけている』と、賛同していた。

田中将大「田中がトミー・ジョン手術を受ける、もしくは長期欠場するような事態になれば、一大事です。ダルビッシュに共鳴する米野球ファンも多いので」(前出・米国人ライター)

しかし、米球団経営陣、チーム編成担当が日本式の中5日の先発ローテーションを即採用するかどうかは、別問題だという。

「近年、メジャーリーグでは好投手が少なくなっている。30球団が一定レベル以上の先発投手を6人も抱えるのは難しい。5人制の今でさえ、4番手以降の投手のレベルが低い球団もある。投手に限ってベンチ入り要員を増やすなどのルール変更案も出ていますが...」(前出・同)

ホセ・フェルナンデス米球界の経営陣はダルビッシュの発言に対し、今のところ、アクションは起こしていない。だが、昨季新人王のホセ・フェルナンデス(22=マーリンズ)も今年5月に『トミー・ジョン手術』を受けており、「何かしらの対応策を」とファンも願っている。

「星野監督が開幕当初の田中を(テレビ中継で)見て、変化球の割合が多くなったことを気にしていました。日米の配球に関する違いを指摘していたわけですが、肘への負担を危惧していました」(NPB関係者)

近年、海を渡った日本人投手の大多数は『故障』を経験している。だからといって、「アメリカ球界は投手を大切にしない」わけではないが、米選手会も議題に挙げる方向だという。ダルビッシュは最多勝獲得の予想もされていた。

米選手会が動けば、解決策が見つかるまでそう時間は掛からないだろう。そのとき、ダルビッシュの発言力の大きさも再認識されるはずだ。[リアルライブ]
http://npn.co.jp/article/detail/08363566/

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