近年の医療技術や蘇生技術の向上に伴い、「生き返る人」が以前に比べて増加しているという。
そうした人々の臨死体験談を何例かまとめてみた。
死の瞬間
動脈瘤を患い倒れた際、「戻りなさい」という神の声が聞こえたかと思うと、突然ピンク色の光に飲み込まれた。夢のようなぼんやりした感じはなく、全てがはっきりしていた。
■ボブ・ウッドラフさんのケース
記者のウッドラフさんは2006年にイラクで取材時、乗っていた車が爆撃され大怪我を負った。意識不明の間にまぶしい白色の光に包まれ、下方に自分自身がフワフワ浮かんでいるのが見えた。
■ドン・パイパー司祭のケース
大型車と正面衝突する交通事故を起こし、乗っていた車が大破。心肺停止の間、荘厳な音楽が流れ、嗅いだことのない香りに包まれた。死んだ祖父と、何人もの故人たちが巨大な門の前で点滅する光を提げて立っているのを見た。
■ジェーン・シーモアさんのケース
アレルギー反応でアナフィラキシーショックを起こし、生死の境をさまよっている時に閃光を見た。無宗教のシーモアさんだが、「人知を超越した存在」の力を感じた。
これらの体験が死後の世界を垣間見ているものなのか、それとも夢や幻覚の類なのかは議論が分かれる。体験者らが暗いトンネル、光の洪水、自身の死の認識、死者との再会などを「死後の世界への入口」に違いないとする一方、科学的説明が可能だという研究者も多い。
酸素不足などで脳に過度のストレスがかかると大量の脳内物質が分泌され、光を見せたり安らかな気持ちを引き起こすことがあるという。2010年にスロベニアの研究者らが、心臓発作の患者の中でも臨死体験者は血中二酸化炭素濃度が大幅に高かったと発表した。
調査によると、およそ1割の臨死体験者は生還後も頻繁に似た体験をするという。脳内ホルモンの仕業か、それとも死後の世界との行き来か――。現在、臨死体験者1000人を対象とした大規模な調査が実施されており、来年その結果が出るという。死後の世界の謎に一歩近づくことになるか、結果が待たれる。
[rocketnews]
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脳の錯覚と幻覚である。
さぁ無へ帰ろう
バスが迎えに来て乗ろうとしたら目が覚めた