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偽善商法の24時間テレビ!日本テレビは反省せよ!

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。

愛は地球を救わず、単に芸人を救っているだけ

昔の24時間テレビはアフリカの飢餓や戦争難民などの特集をし、募金が戦地の難民キャンプにも送られるなど、まさしく"愛は地球を救う"という感が少しくらいはあった。しかし私が覚えている限り、ここ数年というか10年、15年は、ひたすら落ち目のタレントが走って、あとはだらだらお笑い芸人がゲームなどで遊んで、最後は"負けないで"と"サライ"を歌って感動と寄付を強要する偽善番組という体をなしている。

24時間テレビ
24時間テレビ

大島誤解のないように言っておくが私は大島さんが好きで好感を抱いている。批判の対象は、愛は地球を救う、と銘打って年に一回行う大イベントの中身がいつまでも貧困なテレビ局に対してだ。

高額報酬は構わないが、コンテンツのレベルが低い

24時間テレビについては、"愛は地球を救う"というより、"愛は芸人を救う"というのが現実で、メインパーソナリティやチャリティーパーソナリティへの高額報酬が取りざたされてきた。ちなみに彼らが高額の報酬をもらうのは、"偽善商法"と理解している人にとっては当たり前の話で、視聴率を稼ぎスポンサー企業が広告効果を認めているかぎり外部がとやかくいうことではなく、ビジネスとしていい仕事をしてくれればいい。

ギャラ一覧
ギャラ一覧

ただ"チャリティー"という年に一回だけ注目されるコンセプトだけに、社会貢献などのイメージを打ち出したい企業にとってはスポンサーのしがいのある番組であるはずなのだが、ビジネスの観点からみても、もう少しマシな"社会貢献コンテンツ"を創れないのだろうか。

"愛で地球を救う"ことに関心のない、24時間テレビ

おそらく日本テレビの中にも現在の24時間テレビのコンテンツの貧困さに問題意識を抱いている人はいるのだろう。しかし安易な前例主義となまじっか視聴率がこれでもとれるだけに、ショボイ現状に安住してしまっているようだ。そして"愛で地球を救う"コンセプトを突き詰めたり、もっと日本社会が地球上の様々な問題に対し何ができるのかを考えず、安易な国内志向の偽善コンテンツで視聴率を稼ぐことばかり考えているように見える。

率直に言って、日本テレビは"24時間テレビ"から、"愛は地球を救う"という冠を外すべきだ。

今年の番組表を見たところ、間寛平が陸上十種に挑戦したり、小学生が8の字跳びに挑戦したり、絆と称して巨大アートをつくったり、嵐と関ジャニ∞というアイドルグループが"対決"したり、朝まで生しゃべくりと題して"真夏のお騒がせ芸人祭り"をしたり、"ものまね天気予報"をしたり、全国のご当地キャラがリレー対決したり、それに白々しいまでに身体障害者の方と"芸能人の(この番組のためだけの)交流"を描いたり、もうたくさんではないか。

AKB48と障害者の交流
AKB48と障害者の交流

"頑張っている芸能人を紹介する24時間テレビ"というタイトルならまだ許せるが、この番組構成で"愛は地球を救う"と掲げるのは、"愛"に対しても"地球を救おうとしている人々"に対しても、極めて失礼だ。

日本テレビが24時間テレビのコンセプトを深く自省し、恥を知ってタイトルを変えるのか、それとも"愛は地球を救う"というタイトルに沿って地球を救う番組にするのか、私が昔愛した24時間テレビの、今後の一層の努力と発展に期待したい。

[東洋経済]
http://toyokeizai.net/articles/-/18262

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24時間テレビ
[42] あ

一切ギャラ無しでやればいいのに…。

[41] >>40

徒歩1分が700メートルなわけねーだろwwwwww

[40] あ

マラソンは走らないで、時速3、4キロで歩けばいいと思うの。
ちなみにちまたで言う徒歩1分は女性で700メートルらしい。

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