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サッカー得失点差よく考えると不思議?

先月行なわれたワールドカップ・アジア3次予選で、ちょっとした騒動が起きた。概略は次のようなものだ。

2位のカタールと3位バーレーンE組2位のカタールと3位バーレーンは、最終戦を前に勝ち点3差。だが、得失点差では9もの差があったため、カタールの2位通過は確実と見られていた。ところが最終戦で、バーレーンはインドネシアに10対0で勝利。結果的に、カタールがイランと引き分けて2位を守ったのだが、FIFAはこの10点差に「両者の力関係を考えると不自然だ」と疑惑を持ち、調査に乗り出した――。

古今東西、この手の話題は珍しくない。だからというわけでもないが、勝ち点で並んだ場合、個人的には、得失点差よりも当該チーム間の成績を優先すべきだと思っている。妥当性、納得性がより高いというのが理由だが、実際のところ、得失点差優先のほうが主流となっている。

さて、その是非はともかく、どちらを優先するかで、当然、結果は変わりうる。

例えば、「ドーハの悲劇」で知られる、'93年のワールドカップ最終予選。全試合を終え、日本と韓国が勝ち点で並んだが、得失点差で上回り、本大会出場を決めたのは韓国だ。しかし、直接対決で勝利していたのは日本。もし当該成績優先なら、アメリカへ行っていたのは日本だった。

ドーハの悲劇

■他の4カ国よりも先に全試合を終える、W杯最終予選で大事なこと。

アテネ五輪 サッカー 日本バーレーン一方で、逆の例もある。'04年のアテネ五輪最終予選では、日本とバーレーンが勝ち点で並び、最終戦を迎えた。結果から言えば、最後に日本が勝ち、バーレーンは引き分けて決着がついた。

しかし、最終戦を前に、得失点差では日本が4点リードしていたものの、直接対決ではバーレーンの1勝1分け。当該成績優先ならば、バーレーンは最終戦に勝ちさえすればよかった。だとすれば、違う結末になっていても不思議はないどころか、その可能性のほうが高かったとさえ言えるのではないだろうか。

先ごろ、ワールドカップ最終予選の組み合わせが決定し、日本は最終節に試合がなく、他の4カ国よりも先に全8試合を終える日程が組まれた。

よもや得失点差にハラハラしながら、最終節の行方を見守ることなどないとは思うが、そこは確実に、自らの手で本大会出場を決めたいところだ。

勝ち点で離してしまえば、疑惑の得点操作も出る幕はないのである。

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http://number.bunshun.jp/articles/-/209872

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[8] あ

記事書いたやつバカすぎて、こっちが恥ずかしくなってきたw

[7] お

》4

おやおや〜敗北宣言かな〜?^

[6] あ

リーガは勝ち点が並んだ場合は対戦成績だよね。

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