ザッケローニ監督に"壊された"内田篤人

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントに進出しているドイツ・ブンデスリーガのシャルケだが、トルコのガラタサライとの1回戦(20日、アウェー)に日本代表DF内田篤人(24)は出場しない。

内田篤人

右太もも裏の肉離れが判明。長期離脱の可能性も指摘されているが、クラブ側は日本代表のザッケローニ監督(59)に怒り心頭だという。

今季初戦となったラトビア戦(6日、ホムスタ)は、シーズン中でコンディションがいい海外組を中心に招集された。しかし内田の状態は芳しくなく、クラブ側では供出を回避する方針だった。それでも日本サッカー協会が押し切る形で招集されたのだが、試合前日には発熱で練習を休んでいる。しかも当然スタメンはないだろうとみられていたが、右のサイドバックで先発し後半17分に交代するまでピッチに立ち続けた。

こうした状況から、シャルケではザッケローニ監督に"壊された"と認識。「日本サッカー協会に抗議する可能性もある」というのだ。

今回の内田の故障個所は、過去にも痛めたことのある古傷。サッカー選手にとってはデリケートな部位だけに、勝てばブラジルW本大会出場が決まる3月26日のアジア最終予選ヨルダン戦(アウェー)の出場も厳しい。

ザッケローニ監督

「日本代表選手がこれほど欧州で活躍したことはない」と言い切るザック監督は、今後も海外組重視の姿勢を崩すことはなさそう。

だが日本協会が、海外組のコンディションを完璧に把握しているとはいいがたい。指揮官の方針が変わらない限り、今後もこうしたトラブルは起こる。

[夕刊フジ]
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20130215/soc1302150710000-n1.htm

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