オリコン・リサーチが発表した、「ミュージックカードによる合算集計の終了」が波紋を呼んでいる。ミュージックカードは、これまでオリコンチャートの売り上げに高く反映されていた。



発売開始は、2012年12月のEXILEベスト盤『EXILE BEST HITS ‐LOVE SIDE／SOUL SIDE‐』以降。

売り上げ数の水増しアイテムなどという批判もあったことから、今回の決定には裏事情があると見てとった音楽ファンも多いのではないだろうか。

「ミュージックカードは1枚数百円程度とCDより安く、また写真違いのものが何種類も発売される場合もあるため、コンプリートを目指すファンによる"まとめ買い"が乱発しています。

また、中にはコンサート会場で全種類コンプリートすれば、アーティストと対面できたり、オリジナルグッズがプレゼントされる特典もあり、もはや"CD売り上げ"という尺度とはかけ離れたアイテムとなっています」（芸能ライター）

オリコン側からの発表にも、この問題が述べられた。

「ランキングの妥当性及び一般的社会通念に照らして、相当ではない」

特に顕著だったのが、EXILEだ。

「中でも騒動に発展したのが、13年4月に発売されたEXILE『EXILE PRIDE ～こんな世界を愛するため～』。

10月にミリオン達成が発表され、同年のレコード大賞も受賞しましたが、実は発売直後から段階的にさまざまな形態で販売され、その中に『コンサート会場限定ミュージックカード　全14種類』があったんです。

このミュージックカードを全コンプリートすると、非売品の『ミュージックカードコンプリートファイル』が先着プレゼントされるという特典もあり、ネット上では、『インチキミリオン』『金ザイル』などと批判を浴びていました」（同）

もちろんEXILEだけではなく、エイベックスによるAAAや倖田來未、V6など、ミュージックカードの販売に力を入れていた企業も多い。

ネット上では、こんな声が飛び交っている。

「もうドーピングは使えないのか」

「EXILEとエイベックスは終わったな」

「ついでに握手券も廃止しろ」

一方、ジャニーズでも、昨年11月にSexy Zoneが発売した「君にHITOMEBORE」のミュージックカードにドーピング疑惑と揶揄されていた。

同日発売のMr．Childrenや4月に発売されていた嵐のシングル売り上げを超えたというのだから、疑われてもやむをえない。



合算集計は4月6日付で終了とされる予定だが、ミュージックカード商法に依存してきたアーティストたちが、こぞって駆け込みミュージックカード発売という浅ましい行動に出る可能性を思うと嘆かわしい。

[引用/参照：http://www.cyzowoman.com/2015/01/post_14918.html]

□ 合算集計を廃止した理由

これまでのオリコンによるランキング集計方法は、「ミュージックカードの販売枚数＝DLされた楽曲数」とみなし、カウントに含めてランキングを形成していました。

しかし、この集計方法には以前より「楽曲の良し悪しを判断する軸としては不適切でないか」という声も多く上がっていました。

そのような背景を受けて、オリコンが実態調査を行ったところ「カードの販売数の割にダウンロード率が低すぎる」という決め手となり得る実態が明らかになり、今回のミュージックカード合算集計終了に至っています。

音楽といえどビジネス。喜ぶファンも存在するからにはミュージックカード商法自体は否定できません。しかし、これまでの集計方法では「聴かれてもいない音楽を、人気がある」と発表しているようなもの。

また、そのような体制は一部のプロモーターが利権を連鎖的にむさぼる環境を作り出しているとも考えられます。

CD販売の集計ルール変更は発表されていませんが、今回のミュージックカード合算集計終了は、音楽以外のインセンティブによって犯された音楽ランキングの浄化に向けた"始まりの合図"なのかもしれませんね。

[引用/参照：http://irorio.jp/chappy/20150202/201020/]

□ 金爆・鬼龍院がブログで言及

「エアーバンドのボーカルが偉そうなこと言えた立場ではないのは重々承知ですが、とっても良いと思います。

ミュージックカードがオリコン集計されることから、僕もミュージックカードを使った変わったリリース方法を事務所の人に相談していて決行すべきか少し迷ってたのですがこれによりお蔵入りとなりました＼(^-^)／

いや、でもこれでいいんだ、変わった売り方なんて出来ない方が健全。」

[引用/参照：http://ameblo.jp/kiryu-in/entry-11983178372.html]

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