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タトゥー騒動の井岡一翔 井上尚弥の正論に一発KO?「刺青の是否ではなくルールを守らなければ」

大晦日恒例TBS系ボクシング中継は、WBO世界Sフライ級王者の井岡一翔(31)が同級1位の田中恒成(25)を8回TKOで下した。

「井岡は4階級覇者、田中は世界最速で3階級制覇。日本人実力者同士のガチンコバトルは“世紀の対戦”と注目されていました」

とボクシングライターが語る。“年間最高試合”との呼び声が上がるほど見応えのある内容で、井岡が“格の違い”を見せつけた。

ただ、「あまりにいい試合だったために、誰もツッコめなかったことがあって……」

どういうことか。

「井岡がタトゥーを隠さずにリングに立ったんです」

日本ボクシングコミッション(JBC)ルール第86条には〈入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者〉は〈試合に出場することができない〉と定められている。

外国人選手や海外での試合は適用外だが、日本のライセンスを持った選手が国内のリングに上がる際は本項が適用される。

「入れ墨があればファンデーションやテーピングで隠すのが慣例です。脇腹と左腕にタトゥーを入れている井岡もこれまではそうしていたのに」(同)

ちなみに、同じく大晦日に放送されたフジ系格闘技イベント「RIZIN」でも、タトゥーを刻んだファイターが登場したが、地上波中継では彼らの試合はカットされた。

娯楽性の高いRIZINがかように配慮しているというのに、休日なら「ちびまる子ちゃん」が放送されている6時台のスポーツ中継で入れ墨丸出しとはこれ如何に? 

JBC幹部に尋ねると、意外なことが判明した。

「実は、前日計量の際に、念のため一翔には注意したんです。これまでも試合では隠していたので、今回も当然隠してくると思ったら……。

当日、あれでも本人的には何かを塗って隠したつもりだったんでしょうか。少しだけ薄くなっていたように見えなくもなかったですけど。でも試合が進むにつれて、塗っていたと思しきものが剥がれてきたのか、だんだんと濃くなって……」


前日計量での井岡と田中

試合後、JBCには少なからぬファンたちから問い合わせがあったのだとか。

安河内剛JBC事務局長によると、

「彼だから特別許可したということは一切ありません。ルール違反は明らかで、現在、対応を検討中です」

“判定”はどうなる? 

[via:デイリー新潮]
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01051840/

井上尚弥「ルールを守らなければ」

WBO世界スーパーフライ級王者、井岡一翔の左腕のタトゥーが試合で露出していたことが問題化していることに、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が6日、自身のツイッターで私見をつぶやいた。

「タトゥー、刺青が「良い悪い」ではなくJBCのルールに従って試合をするのが今の日本で試合をする上での決まり事。

このルールがある以上守らなければね。タトゥー、刺青を入れて試合がしたいのならルール改正に声をあげていくべき。まずはそこから。。」(原文まま)

昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中恒成に勝利し2度目の王座防衛に成功した井岡は、左腕のタトゥーが見えた状態で戦ったことが問題化。日本ボクシングコミッション(JBC)の規定ではタトゥーのある国内選手はリングに上がれないことになっている。

[via:日刊スポーツ]
https://www.nikkansports.com/battle/news/202101060000806.html

ネットの反応

・ぐうの音も出ない正論!
・仰る通り。ルールがあって、従うことに同意したのなら守るべき。タトゥーの是非とは別の話。
・尚弥エライ!普通ならダンマリを決め込んじゃうケースが多いんだろうけど、よくぞ言ってくれました。
・さすが井上は言うことが違う。京口や平本蓮は何を言ってるんだ?
・井岡擁護の人はタトゥー刺青の是非の話しにすり替えようとするけど、問題はそこじゃない!組織に属して活動するならその組織のルールはな守るべき、ルールに不満があるなら改正できるように声を上げるべき。
・タトゥーをするのは個人の自由。だが、タトゥーが表現の一種である以上、当然受け手の反応も考慮して行うべき。そういう意味では純粋な個人の問題ではない。
井岡擁護に向いてたボクシング関係者が居たとしても、この一言で考え直したと思うよ。
ボクシングしかり、他の格闘技もルールがあるから潰し合い、殺し合いとは一線を引くことが出来ている。
・井上が正しい、処罰は受けるべき。その上でこのルールを今後どうするのかを考えよう
・ルールだから仕方がないで終わらせて良い話ではない。国際的におかしいんだよ。タトゥーを試合で見せてはいけないっていうのが。
・競技には守られるべきルールもしくはマナーがあり、井岡はその競技のチャンプ。範を示すべき立場だということを忘れちゃいけない。
・ボクシングは最強かもしれないけど井上との差はでかい。
・井岡「ぐぬぬぅぅぅ。。。。。」

ルール違反と井岡陣営の不手際

これも大晦日に視聴率を10.3%稼いだ試合ゆえの波紋なのだろうか。

井岡は大晦日に東京・大田区総合体育館で行われた、3階級制覇王者で前WBO世界フライ級王者の田中恒成とのタイトルマッチで、「格の違いを見せる」という戦前の言葉通りに攻守において最上級のテクニックを見せつけ8回1分35秒TKOで破り2度目の防衛に成功した。

無敗の田中を左フックで2度キャンバスに這わせるという完璧な内容のボクシングで、世界的評価も高まったが、試合を統括するJBCは、試合中に左腕に彫られたタトゥーが露出していたことを問題視していた。

JBCルールでは第5章「試合の管理」第4節「試合出場ボクサー」の第86条(欠格事由) で試合に出場することができない事項を定めており、その(2)に「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」とあり、本来は、入れ墨のあるボクサーは試合に出場ができない。

過去には、川崎タツキ氏などプロライセンスを取るためレーザー手術、皮膚の移植手術をしてまで入れ墨を消してリングに上がったボクサーもいた。

現在は、「不快の念を与えない」ようにファンデーションやパウダーなどで「入れ墨」「タトゥー」を隠す措置をした場合には試合出場が認められることになっていて、実際、井岡陣営も、今回、「隠す措置」を行ったが、そこに不備、不手際があった。

意図的ではなかったが…

実は、筆者は試合前、井岡陣営の幹部にタトゥーの措置について確認取材をしていた。

新型コロナ禍で1年間、試合がない間に井岡の左上腕部だけにあったタトゥーが左の肩のあたりまで広がり、左脇腹には1歳4か月になる長男の名前も彫っていた。

陣営幹部は、筆者に「JBCルールに従ってファンデーションなどを使ってタトゥー部分を隠してリングに上がります」と明言。実際、試合前の控え室で、ファンデーションが塗られていたという。

JBCも試合前日に井岡陣営に「これまで同様、ルールに従いタトゥーはしっかりと隠して下さい」と指導。試合前の控室でバンテージ、グローブチェックをする際にもファンデーションをタトゥーの上に塗っていることを確認していた。

だが、「これまでよりも塗りが薄かったのかもしれない。アップの段階ですでに汗で流れたのか、試合開始前にあれ?と思ったが、試合が始まると、どんどんそれが取れてハッキリとタトゥーが見える形になっていた」(JBC関係者)という。

現在、タトゥーや入れ墨をほとんど隠すことができて、試合中の汗や相手選手との接触でも、それほど薄くならないファンデーションがあり、井岡は、昨年の大晦日のジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)との防衛戦では、きっちりと隠していて問題にはなっていなかった。


シントロン戦 9R攻める井岡

だが、今回は使用したファンデーションの種類が違ったのか、量が少なかったのか、タトゥーを隠す措置は甘かった。

井岡のタトゥーが試合中に見えたことは決して意図的でなく、JBCがそれを黙認したわけでもない。

だが、結果的にテレビ画面でもハッキリとタトゥーが確認できるほどにファンデーションが剥がれてしまったのだから、陣営の不手際、ルール違反を指摘されても仕方がない。

JBCでは、この日までに、この問題を討議して処分を下す方針を固めた。週明けにも規約に従い倫理委員会を開き処分内容を正式決定するという。


田中戦 ゴング直前の井岡のタトゥー

加えてJBCにも苦情のメールが殺到。JBCルールには、「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」とあり、それらの反応から、一定数の不快の念を持った観客、テレビ視聴者がいたとの判断材料にもなったようだ。

処分は井岡及び陣営のマネージャーライセンス保持者に対して下されるが、JBCの制裁処分の種類は (1)厳重注意 (2)戒告(3) 制裁金(4) 没収 (5)ライセンスの停止 (6)ライセンスの取り消しの6段階となっている。

処分内容は、倫理委員会で最終決定されるが、井岡陣営が施していた措置も考慮してライセンスの停止などの厳罰処分にはならない模様。

ただ意図的ではなかったとはいえ、「タトゥーが見えていた」という事実関係は動かせないため、井岡陣営から「抗弁したい」との要望がない限り本人からの事情は聞かず処分を下す方向だという。

TBS系列で午後6時から生中継された試合は、その内容が素晴らしかったこともあり視聴率が2桁を越えた。その影響もあって今回の問題の反響は大きい。

週刊誌の「デイリー新潮」が一報を報じたが、「ルールに従うのは当然」という意見が多く見られる一方で、「外国人がOKなのは矛盾していないか」、「タトゥーもアウトのルールは古いのでは」など様々な意見が飛び交っている。


パッキャオvsマティセ[2018年7月]

実際、海外のリングではタトゥーは問題にはならない。

6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)やパウンド・フォー・パウンド1位に評価されている4階級制覇のスーパースター、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)もタトゥーを入れて世界戦を戦っている。

またJBCでは海外から日本のリングに上がるボクサーに関しては、この86条を適用していない。

2019年にラグビーのワールドカップが日本で開催された際にも議論になったが、海外ではタトゥーには、文化的、宗教的な意味合いがあり、そもそもの認識が大きく異なる。

JBCでは、その国民性の違いをも考慮して、入れ墨、タトゥーのある外国人ボクサーが日本のリングに上がることは寛容に受け入れている。

現在、若い世代ではタトゥーがファッションとして認知されつつもあり、「今の時代にタトゥーの禁止は、もう古いのでは?」との意見もある。

しかし、JBC側は、「入れ墨とファッションとしてのタトゥーの線引きは難しく、反社会的勢力の象徴としてのイメージは今なお消えておらず、ボクシングという競技の特性上、暴力行為とも結びつけられやすい。

テレビでも放映されるプロスポーツとしての影響力を考えるとボクシング界は、まだ厳しいルールを持っておかねばならない」との姿勢だ。


アローヨ戦での井岡

井岡は2018年9月にJBCルールに縛られない米国のリングでマックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)と1年5か月ぶりの再起戦を戦う際に、決意と覚悟を示す証としてタトゥーを入れ始めた。

今回は、家族と共に戦う意味も込めて長男の名前も入れた。だが、今後は日本のリングで戦う限り、社会的影響力の大きい日本人初の4階級制覇王者として「人格、品格も含めた本当の格の違い」を見せるためにもJBCが定めたルールを厳格に守ることに細心の注意を払う必要はある。

[via:THE PAGE]
https://news.yahoo.co.jp/articles/f11d40bb858cd4788275b35b112c81a0ce82c159

井岡がタトゥーを入れた理由

ところで井岡はなぜ刺青を入れたのか。今年8月に配信された自身のYouTubeを見てみると、その理由に

「復帰のきっかけ、本気でやる、これをしたら逃げられないという決意表明と、入れても後悔しないという思いで入れた。

日本の世界王者で入れてる人はいないと思うが世界では入れている。(タトゥーで)就職できなかったり、表舞台に立てないというのは日本と世界のギャップがある」

と一念発起の覚悟でタトゥーを入れたと語った。そして

「海外の選手が日本のジムに所属して日本で戦うのは可能なのに、日本人ではダメなのも一貫性がない」「人はパフォーマンスを見に来ている。和彫、洋彫などタトゥの細かいことはどうでもいいこと」

と持論を展開している。

[via:イーファイト]
https://efight.jp/news-20210106_503767


川崎タツキ氏の入れ墨

井岡はタトゥーを入れるべきではなかった理由

川崎タツキというボクサーも同じような境遇から抜け出してリングに上がった。彼もまた入れ墨を消し、日本タイトルに3度挑戦するほどの名ボクサーになった。

彼らは少年院での経験や薬物中毒を乗り越え、覚悟を持ってボクシングジムの門を叩いた。何故、入れ墨を消したのか。それが日本のルールだったからだ。何故、ルールを守るのか。日本でチャンピオンになりたかったからだ。

プロ興行が成り立つほどの人気スポーツの中で、ボクシングほど間口の広い競技はない。ボクシングジムにいれば、年に数人は他のスポーツでは受け入れてもらえないような「やんちゃ」な少年が入ってくる。《中略》

チャンピオンという存在は、ボクサーとしての至極。誰よりも黄金色に輝かなければいけない。

だから、井岡一翔にはその芸術的な肉体を墨で汚して欲しくはなかった。「やんちゃ」者でもチャンピオンになれるのがボクシングの魅力だ。

チャンピオンが「やんちゃ」になるのは筋が違う。井岡というボクサーは、精度の高い技術を身に付けた歴史に残る真のチャンピオンだからこそ、タトゥーは入れるべきではなかった。

[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2021/01/06/kiji/20210106s00021000306000c.html

ネットの反応

・刺青はDQNの印だよ
・こんなもんを世界基準に合わせる必要は一切無いな
・コーンロウにチカーノタトゥーねぇ31歳にもなって何やってんだか
・海外では左側通行やけど日本は右、違うけど従わないとダメな事なんて沢山ある。チャンピオンがセコい真似すな。
・ガラパゴス・ルール
・過去に決まったどうでもいいガバガバルールすら反対する事すら許さないって奴隷か何かか?
・観客に不快感を与えるのが理由ってなら外国人もタトゥーは日本での試合を禁止にしなきゃ
 >JBCの所属選手かそうじゃないか
 >そんなふんわりした決まりなら無くしたらいいのに
・別に外人がOKというわけではなくて、単にJBCの管轄外というだけ
・今回の件に関しては井岡陣営に非があると思う。ただ、ルール上試合ができないと言うのであれば、なぜ試合をさせた?と思うところもある。
・タトゥーが決意表明とかw精神的にそんなのに頼らなきゃいけないもんなのかねえ それこそ外人はもっと気楽に入れてるんじゃ
・半ぐれと呼ばれる反社の人間のほとんどはタトゥーを入れているんじゃないかな、そんな現状でポップカルチャーだから問題視するなっていう方がおかしい。特にボクシングは興行から反社勢力を遠ざけるのに努力をしているわけだから規則があって当然では。
・井上に人気奪われてからグレたみたいになってて草
・タトゥー許可するとみんな瓜田さんみたいにいきがり合戦みたいになるからな。
・これが無タイトルのボクサーでも許されたかと考えれば、違ったと思う。
・井岡は明らかに意図的に刺青を見せていた。
・前回隠していたのに今回はモロ。意図的ではないという解釈をどこで取れるというのだろう。
・体重作れなかったのと同じくルール違反。厳しく処分すべき。
・試合前にJBCもチェック済みならJBCにも責任ある。井岡だけ処分されるのは納得いかないだろ。
・本来ならJBCは井岡に消せと命じなければならないんだよね。
・刺青が見えているなら消さなければ井岡の負けとして試合をやめるべきだった。それを出来なかったJBCもダメ。
・まぁ罰金くらいやろなぁ。
・井岡は「うっかりだった」として以後はルールに従うことを表明するか「抗議の意味だった」として処分に甘んじるか、はっきりした対応が必要になるだろう。
・まあ分かってやってるならいいんじゃない。結果を受け入れる覚悟もあるんだろうし。
・ココまで批判9割5分、容認5分。コレが日本の声だと思う

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