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大谷翔平【会見動画】関与を全否定も「ウソ」6回に怒りと悔しさ 米メディア【まとめ】まだ残る疑問点


声明を発表する大谷翔平と通訳のウィル・アイアトン氏

ドジャース・大谷翔平投手(29)が25日(日本時間26日)、ドジャースタジアムで専属通訳だった水原一平氏の違法賭博問題を受け、声明を発表した。

水原氏が大谷の資金を盗用した疑いで解雇された20日以降、この問題について初めて口を開いた。本拠地ドジャースタジアムで行われるエンゼルス戦の試合前に、メモを日本語で読み上げられる形で行われ、全文は次の通り。

《大谷翔平 発言全文》

まず皆さん来ていただいてありがとうございます。

僕も話したかったので、うれしく思いますし、チームの関係者、僕自身もそうですが、ファンの皆さんもここ1週間くらい、メディアの皆さんも含めて我慢とご理解をしていただいたのは凄くありがたいと思っています。

「とても悲しくショック」

まず、僕自身も信頼していた方の過ちというのは悲しく、ショックですし、今はそういうふうに感じています。

現在進行中の調査もありますので、今日話せることに限りがあるというのをご理解していただきたいのと、今日ここに詳細をまとめた、分かりやすく皆さんにお伝えするためのメモがありますので、何があったのかをまず説明させていただきたい。

「送金依頼はしていない」

まず初めに、僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません。

数日前まで、彼がそういうことをしていたというのも全く知りませんでした。

結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていたというのが結論。

「水原氏は皆にウソの話」

まず初めに言うと先週末、韓国ですね。僕の代理人に対してメディアの方から、違法のブックメーカーに僕が関与しているのではないかという連絡がありました。

一平さんはこういった取材の依頼があるということを、僕に話していなかったし、僕の方にそういった連絡は来ていなかったということ。

代理人は、僕と話して分かったのは、一平さんにではなく、某友人の肩代わりの借金として支払ったと、僕の代理人を含めみんなに話していた。

翌日、さらに尋問で一平さんは僕の代理人に対して、借金は一平さん自身が作ったものだと説明しました。それを僕(大谷)が肩代わりしたという話を、その時に代理人に話したそうです。

これらは全く、全てが嘘だったということです。

一平さんは取材依頼のことを僕にはもちろん伝えていなかったですし、代理人に対しても僕はすでに彼と話して、コミュニケーションをとっていたと嘘をついていました。

チームにも、僕とコミュニケーションをとっていたと嘘をついていました。

会見する大谷翔平

会見する大谷翔平

問題の認識は開幕戦後

僕がこのギャンブルに関しての問題を初めて知ったのは、韓国の第1戦が終わった後のチームミーティングです。

そのミーティングで彼は英語で全て話していたので、僕に通訳はついておらず、完全には理解できていなくて、何となくこういう内容だろうなと理解していましたが、なんとなく違和感も感じていました。

彼は僕に対して、ホテルに帰った後で2人でより詳しいことを話したいので今は待ってくれと、その時はホテルまで待つことにしていました。

一平さんがその時、ミーティングの時にギャンブル依存症だと知らなかったし、彼が借金をしていることはもちろん知りませんでした。

彼の借金返済に同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも、許可したことももちろんないです。

試合後、ホテルに戻って一平さんと初めて話をして、彼に巨額の借金があることをその時知りました。

彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスし、ブックメーカーに送金していたと僕に伝えました。

「(水原氏は)代理人にも嘘」

僕はやっぱりこれはおかしいなと思い、代理人たちを呼んで、そこで話し合いました。話が終わって、代理人も彼に嘘をつかれていたと初めて知り、ドジャースの皆さんと、弁護士に連絡しました。

彼らも初めて嘘をつかれていたとその時に知りました。と弁護士の人からは、窃盗と詐欺で警察と当局に引き渡すと話されました。

これがそこまでの流れ。僕はもちろんスポーツ賭博に関与していないですし、送金をしていた事実は全くありません。

「言葉にするのは難しい」

正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の、うまく言葉では表せないような感覚で1週間過ごしてきた。うまく言葉にするのは難しいなと思っています。

「お話しできてよかった」

ただ、シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方にお任せしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思う。

気持ちを切り替えるのは難しいですが、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、お話しできて良かったと思っている。

今日は質疑応答は、これがお話しできる全てなので、質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います。

以上です、ありがとうございました。

《ノーカット版動画》

約12分の中で、大谷は6度「ウソ」という言葉を使った。これまで6年間コンビを組んできた2人の関係性は一気に崩れた。大谷も「ショック」、「気持ちを切り替えるのは難しい」と本音も漏らしていた。


記者会見室に集まった報道陣

《会見場の様子》

大谷選手が一連の賭博問題の経緯などを説明したドジャースタジアムの会見場には、およそ100人の報道陣が集まりました。

そして、日本時間の午前6時44分に大谷選手がロバーツ監督やフリードマン編成本部長、ゴームスゼネラルマネージャーなど球団幹部とともに姿を現しました。

会見場に用意された席には大谷選手と代理で通訳を務めているウィル・アイアトンさんの2人が座り、大谷選手がこれまでの経緯について用意された書面を読む形で日本語で話し、アイアトンさんが英語に訳していきました。

大谷選手は終始冷静な表情といつもと変わらない声色でしたが、経緯の説明を終えて改めて心境を語った際には、ことばを詰まらせる場面もありました。

そして12分後「きょう話をすることができてよかった。これが今、お話できるすべてなので質疑応答はしません」と締めくくり、球団幹部とともに会見場をあとにしました。

[via:NHK NEWS WEB]
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240326/k10014402101000.html


6年間コンビを組んできた2人の関係性は一気に崩れた

ウソの上塗りし続けた水原氏

声明は水原氏の「ウソ」の中身をつまびらかにする作業ともなった。

まず一つ目の「ウソ」がメディアの取材依頼の隠蔽だった。

大谷は開幕シリーズが行われた韓国で、代理人を通じ、違法賭博に関与しているのではないかとするメディアからの問い合わせを受けていた。しかしマネジャー的業務もこなす水原氏から、その取材依頼は伝えられていなかった。

2つ目の「ウソ」は、送金については「友人の借金の肩代わりとして支払ったと僕の代理人含め、皆に話していました」としていたこと。

翌日に水原氏が、自身が作った借金であることを告白したことで発覚。同氏は大谷と密なコミュニケーションを取っているとも代理人側に伝えており、ウソをウソで上塗りしていく形となった。

隠し通されてきた「ウソ」はまだあった。

韓国での開幕戦となった3月20日のパドレス戦後のチームミーティング。そこで大谷は初めて水原氏のギャンブル依存症、それに伴う借金の問題を知った。

宿舎に帰った後、2人で話をする場を持ち、そこで巨額の借金の存在があること。さらに口座に勝手にアクセスされ、ブックメーカーに送金されていたことを知った。

「僕は彼の借金返済にも、もちろん同意はしてませんし、ブックメーカーに対して彼に送金してくれと頼んだことも許可したことも、もちろんないです」。

水原氏は不都合な真実を隠すために、大谷、代理人、球団、すべてに対して虚偽を申告したと主張した。

「僕の弁護士の人たちがこれは窃盗と詐欺なので、警察当局に引き渡すと報告しました」。

野球だけではなく、私生活でも信頼して多くの時間を共にしてきた。自らの公の場で声明を発表する場は得たが、“戦友”に裏切られた「傷」は残ることになる。

[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/03/26/kiji/20240326s00001007122000c.html


オールスターゲームのホームランダービーで、大谷の打席の捕手を務めた水原一平氏[2021年7月12日]

まだ残る疑問点とは?

大谷が質疑応答に応じなかったことで残った疑問点はどこか?ひとつは、水原氏がどうやって大谷の口座にアクセスしたかという問題だろう。

大谷に思い当たる節はなかったのかどうか。経済誌「フォーブス」によれば、高額な電信送金には、法的文書などの複雑な手続きが必要で「他人の口座から何か月にわたって450万ドル(約6億8000万円)もの送金を行うことはほぼ不可能だ」という。

さらに、もし水原氏が、最初にESPNに語ったように「50万ドル(約7500万円)の送金を8、9回にわけて行った」とすれば、なぜ大谷は異常に減っていく銀行口座の残高に気がつかなかったのかという点も疑問だ。

口座の管理を代理人事務所に任せることはしていなかったのだろうか。

そして単なる通訳だけではなく運転手やトレーニングの相手も務め、もちろん食事やプライベートの買い物など、公私において周囲からは「兄弟」と表現されるほど仲の良かった水原氏が、2021年から手を染めていたという違法スポーツ賭博や借金苦の状況になぜ気がつかなかったのだろう。

それほど、水原氏が巧に嘘をつき大谷に感づかれないようにして付き合っていたのだろうか。

「正直、ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の、うーん、うまく言葉で表せない感覚で、この1週間くらいは過ごしてきたので、今は、それをうまく言葉にするのは難しいなと思っています」

大谷の話から察するに、だからこそなおさら裏切られた感が強かったのかもしれない。

そして450万ドル(約6億8000万円)の返済を大谷は水原氏にどう求めるのか。今回の問題で負ったダメージに関する訴訟などを起こすのか、という問題についても明かされたいない。

また時系列で言うと水原氏がパドレス戦後のミーティングで「私はギャンブル依存症でした。すべてが私の責任です」と吐露した理由は、なぜだったのか。

大谷の話からすれば、代理人もドジャースもすべてがそれまで騙されていたことになるが、このタイミングで、まずチームオーナーが「今日はネガティブな話がある」と切り出して、水原氏にスピーチをさせた経緯も謎のままだ。

これは大谷が明かす話ではなく球団サイドが説明しなければならないだろう。

大谷が会見の最後に話した「気持ちを切り替えるのは難しいですが、シーズンに向けてまたスタートしたい」という思いをファンも応援している。

MLBと米国税庁がすでに調査をスタートさせているが、今後は捜査当局の捜査が入るだろう。すべての疑問が晴れるのは捜査結果が出た時になるのかもしれない。

[via:RONSPO]
https://www.ronspo.com/articles/2024/2024032604/

米メディアの反応

《好意的な反応》

地元メディアは好意的

この問題を最初に報道したメディアのひとつ、ロサンゼルス・タイムズも「大谷がついに沈黙を破った」と書き出し、関与を否定したうえで「元通訳で親友の水原一平を非難した」と伝えた。

また、「オオタニは元通訳であるイッペイ・ミズハラ氏が、違法なブックメーカーで賭けをするために多額の金を盗んだという告発に、大変悲しくショックを受けている」とスーパースターの苦しい胸中を察している。

[via:デイリー]
https://www.daily.co.jp/mlb/2024/03/26/0017472843.shtml

LAタイムズの辛口記者

地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のコラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者は大谷の会見について

「まだ答えきれていない。水原氏がどう大谷の口座にアクセスできたか。一番の疑問に答え切れていない。日本のファンの人の感覚と違って、大谷がどういう人物かまだ米国の人は誰も分かっていない」

と米国での現状を厳しく指摘した。

一方で「シーズンが始まる前にチームは今回のスキャンダルで良くない空気に包まれていた。その空気を払しょくする意味で、今回の会見は良かったと思う。会見内容は期待以上だった」とも評した。

大谷については「米国に大谷を信じたい人は多い。MLBもドジャースも、これまで看板スターがいなかった。信じたいから信じるという人もいる」と話した。

[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/03/26/kiji/20240326s00001007164000c.html

地元メディア『ドジャースビート・ドット・コム』で5年以上ドジャース番を務めるロジャー・アリエッタ記者(51)は問題の発覚以降、事実関係を整理するのは難しかったが「彼の口から直接説明があったことは評価できる」と指摘。

「これからMLBの調べなどが進むが、私は大谷選手が言ったことを信じたい」と語った。

[via:毎日新聞]
https://mainichi.jp/articles/20240326/k00/00m/050/082000c

「あんな詳細に話すとは思わなかった」

米メディア『NESN』などに執筆するジャレッド・カラビス記者はX(旧Twitter)で

「僕はショウヘイ・オオタニが今日の声明で述べたことについて嘘をついていると信じる根拠はまったくない」

と断言。また、米一流経済誌『Fobes』のMLB担当となっているアンソニー・ウィトラード記者は、

大谷の「全てが嘘だった。(水原氏が)取材依頼も伝えてなかったし、代理人の人たちも彼とコミュニケーションを取っていたと嘘もついていた」

という赤裸々な告白をクローズアップし、

「あんなに詳しく話してくれるとは思わなかった。彼の視点から、何が起きていたかをうまく説明してくれた。全体的に力強い発言だった」と強調した。

[via:CoCoKARA]
https://cocokara-next.com/athlete_celeb/ippeimizuhara-news-of-dismissal-45/


リサ・ゲレーロ氏

オオタニを信じない人たちに

かつて米スポーツ専門局『FOX Sports』のリポーターも務めていたジャーナリストで、メジャーリーガーとも結婚していたリサ・ゲレーロさんは、会見後に自身のX(旧Twitter)を更新。

「オオタニを信じない人たちに言っておく」とし、こう続けた。

「NFLに携わって10年、スポーツキャスターとして13年、そしてMLB選手と結婚して14年。私はスター選手たちの多くが、自分のお金を誰が扱っているのか、そして実際にいくら持っていて、どれだけ使っているのかを知らないことに驚くだろう。

また、スター選手の多くが友人、エージェント、マネージャー、家族、妻、ビジネスパートナーから金をむしり取られていることにもショックを受けている。こんなにも多くの訴訟が起きているなんて…と。あなたたちは何も知らない」

人々から羨望の眼差しを向けられるスーパースター。檜舞台にいるからこそ、一般の人々には想像しづらい現実があるようだ。

[via:CoCoKARA]
https://cocokara-next.com/athlete_celeb/ippeimizuhara-news-of-dismissal-54/

《厳しい論調》

疑問は解決されていない

大谷の会見は米メディアも大きく報道。「450万ドルもの大金がどのようにして送金されたのか」が論点となっている。

米ヤフースポーツは「MLB選手の銀行口座から450万ドル(約6億8000万円)が消えたことになぜ誰も気づかないのか?」と疑問を呈し「もし水原氏が泥棒だという話が本当で、大谷本人が気付くまで誰も450万ドルの紛失に気付かなかったとしたら、どうして誰も気づかなかったのか。本当に理解に苦しむ」と指摘した。

また「水原氏の計画は何だったのか?大谷の資金から450万ドルを人知れず巻き上げることができると本当に思っていたのだろうか?」と計画性への疑問も。

「ESPNが取り囲む中、誰も実際に大谷本人に話を聞こうとはしないと思っていたのだろうか」とし、その上で「水原氏がどのようにして大谷の口座にアクセスしたのか。それが分かれば、電信送金の際に大谷の名前をねつ造したのかどうかを突き止めることができる」と続けた。

[via:スポーツ報知]
https://hochi.news/articles/20240326-OHT1T51085.html

スポーツ専門局『ESPN』

「大谷は数十人の記者で埋まった小さな部屋で12分近く話し、水原氏が自分をだましたいくつかの方法について説明した。ドジャーズのキャップとスウェットシャツを着た大谷は、文書から日本語で早口で読み上げ、質問は受け付けなかった。

大谷はそれでも、ギャンブルに故意に関与したことはないと繰り返し強調することで、最も重要な質問に答えようとした」
と説明する一方で、「水原氏がギャンブルの借金を返すために自分の金を盗むことができたかもしれないことについて、彼は詳細を説明しなかった」と不明点も残ったと指摘した。

また、ESPNはMLB関係者の話として「MLBの捜査当局は連邦検察官と話をし、彼ら自身の捜査は制限なく自由に進めることができると告げられた」と報道。

一方で「MLBはこの件に関する情報を受け取っておらず、捜査が終了するまで受け取ることはないだろう、とMLB関係者が語った」とも伝えた。

全国紙『USAトゥデー』

「ドジャース・大谷翔平、元通訳にだまされ賭博疑惑に目を奪われたと語る」との見出しで報道。

「暗い秘密が暴露されたわけでもなく、刺激的な告白があったわけでもなく、謝罪があったわけでもない。

メジャーリーグ最大のスター、大谷翔平は月曜日の午後、ドジャー・スタジアムで12分間、大勢の記者とテープレコーダーの前に座り、少しも緊張することなく、ただ単にだまされたのだと語った」と厳しい論調で報じた。

また、『USAトゥデー』のコラムニスト、クリスティーン・ブレナン氏は米ABCニュースの取材に「野球シーズンが始まっているのにこのような話になるのは、メジャーリーグベースボールにとって悪夢だ」と答えた。

[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/03/26/kiji/20240326s00001007137000c.html

『CNN』疑惑を深めた

米大手ニュース専門チャンネル『CNN』は「代理人はどのように多額の金が盗まれたのか詳しく説明していない」と厳しく指摘。

違和感を拭い切れず、「オオタニが韓国滞在中に浮上したスキャンダルについて、より疑惑を深めた印象だ」と論じている。

[via:THE DIGEST]
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=78654

「練りに練ったストーリー」の声も

インターネット上の各SNSでも、会見中継の話題で持ちきりである。

《会見で「明らかにならなかったこと」は、「水原がどうやって大谷の口座にアクセスできたのか」だわな。「これで大谷は潔白」などと踊れるヤツは、リテラシーが低すぎる》

《大谷側が完全潔白となるストーリーを練りに練ったなー、という会見。今後は水原側がストーリーから外れたこと言っても、詐欺師の妄言として扱う、ということなんだろう》

というように、今の時点で大谷選手を疑惑の対象から外すのは時期尚早との見方も。

なぜこのような反応が生じるのか。スポーツ紙記者は、原因は「水原氏の最初の報道にある」と見る。

「そもそもこの件は、米スポーツ専門チャンネル『ESPN』が水原氏にインタビューを行ったことで世間の知るところとなりました。この際、大谷選手が借金を肩代わりすることに合意した、と発言しています。

ところが後に大谷選手の広報担当者が水原氏の発言を全面的に否定しており、大谷選手はあくまで窃盗の被害者とするスタンスを明確にしました。

水原氏はこれに異を唱えるどころか、『ESPN』の再度のインタビューでは先の説明を前言撤回しています。

さらに問題発覚後から大谷選手が会見をするまでに時間があったこと、銀行口座をなぜ水原氏が操作することができたのか、会見では記者からの質問は禁止にされていたなど、腑に落ちない部分が一部のネットユーザーには違和感を与えたのだと思います」

ギャンブル依存症の発言と、現役野球選手の発言。どっちを信じるか

水原氏のインタビュー対応が“一度目と二度目で異なる”という点について、疑念を抱く人たちの気持ちも分からなくない。

「大谷側から圧力を掛けられているのでは」といぶかしむ人も多いだろう。

しかしながら冷静に考えれば、大谷選手が違法賭博に関与しているという証拠は今の時点で一切出ていない。一方でここまで散々報じられた通り、水原氏はギャンブル依存症であることを解雇前に告白している。

前述の記者はこう付け加える。

「野球のためにひたすらストイックに生活する大谷選手と、実際に違法賭博に手を出して身を持ち崩した水原氏。どちらの発言に信ぴょう性があるのか、という話になります。さらに現状、大谷選手は被害者であると主張。

両者の立場の違いは重視すべきだし、そもそも借金するほどギャンブルにハマってしまう人は、近しい人にも嘘はつくものです。

ギャンブル依存症のセルフチェックなどでは、“ギャンブルで嘘をつくことはあるか”という質問がよくありますしね」

現に大谷は会見で、自身の口座から水原氏がお金を流用し、周囲には嘘の説明をしていたとも話している。『ESPN』への水原氏の最初の説明を、ここでも否定する形となったわけだ。

大谷はこれから、試合のことだけでなく、水原氏の違法賭博関与について警察への協力という形でも時間を割かれることになる。

水原氏の招いた事態はこれからも影響は続きそうだ。まずは反省し、ギャンブル依存症の治療に邁進してもらいたい。

[via:週刊女性]
https://www.jprime.jp/articles/-/31383


会見直前に入室する球団幹部と選手

《舞台裏》
会見直前に粋なジョーク

重苦しい雰囲気が漂う中、球団幹部とともに会見場に入室したのは、エンリケ・ヘルナンデス内野手とジョー・ケリー投手(背番号「17」を譲ってくれた選手)だった。

地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の解説エリック・キャロス氏が大谷とヘルナンデスの会話を明かした。

「ショウヘイは座っていて、ここで何をやっているの?という表情をしました。するとキケ(ヘルナンデス)は『ラテン系の視聴者に通訳するためにここにきた』と言い放った。チームメートの絆ですね」と粋なジョークがあったそうだ。


ヘルナンデス内野手 昨シーズン途中にレッドソックスからドジャースへ復帰。「ドラゴンボール愛」に満ちた明るいムードメーカーで、WBC23ではプエルトリコ代表で出場

地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者によると、実際にはヘルナンデスは黙って見守っていたそうだが、ド軍ナインの“男気”に感銘を受けた様子だった。

長年連れ添った水原氏の“背信行為”に激震が走る中、チームメートがすかさず気遣い。グラウンドに戻った大谷には笑顔が戻っていた。

試合後、ロバーツ監督は「ジョーとキケはサポートしたかったんだろう」と、同僚らの胸中を思いやった。

[via:Full-Count]
https://full-count.jp/2024/03/26/post1532718/

ネットの反応

・さすが大谷さんの会見でした
・怒りというよりは悲しみが滲んだ表情に見えたが、変に庇ったり濁したりせず、毅然とした声明で立派だと感じた。
・いくつかの疑問に対して辻褄は合う会見だったよね
・取り敢えず初日の水原のインタビューは全部無意味なことがわかってよかったよ
・大谷は白、まぁアメ公にはわからんだろうな
・アメリカでは大谷さんに批判的な意見が多いようですが、…悲しいです。
 >これは完全に人種差別入ってるね
・こいつらの関係性からしてあり得る話だけどメリケンが信じてくれる訳ねー
・真偽は分からないけど動画見てあそこまで言い切ってるなら大谷は悪くない気がしてきた
・質疑応答を禁止にしたのが疑惑を深めることになった
・どうやって大谷の口座にアクセスできたのか?天才ハッカー?その謎が解明されてない。
 >それはFBIの仕事だろ
 >それ答えられるのは一平だけじゃん 無茶苦茶な言いがかりするなよ
 >捜査中なのに詳しく説明できるわけねーだろw
 >そんな犯罪指南みたいなこと会見で言うわけないじゃん
 >一平に口座管理を任せてたのかどうかは明言したほうがよかったな。
・アメリカ人ってバカだらけなのか?こんな馬鹿なこと言ってる奴らがトランプ支持者なんだろうな
・いやいや日本人にも疑ってる人は沢山いるから
・お前の口座が実際に誰かにアクセスされたとして、お前自身がその手口の解明と説明をしなきゃいかんのかと
・下手したら銀行口座開設も水原に任せていた可能性もある
・日本では「秘書が勝手にやりました」と言えば無罪なんだよ。アメリカにも説明してやれ。
・どうせまたホームランバンバン打てばどうでもよくなるだろ
・水原元通訳への人間像がこの問題をややこしくしていたのかもしれませんね。
・一平の行動は完全にギャンブル依存症のそれ
・なぜギャンブル依存症で嘘吐きの話しを正しいと思えるのか
・ギャンブル依存症の人は本当によく嘘をつく
・みんな一平を信じていたのに
・ギリギリまで嘘を貫き通したかったが無理だったということなんでしょうね。
・人間って、土壇場に追い込まれるとなりふり構わなくなるもの。何なら、他人を貶めてでも逃げようとする。
・言葉の壁が話しを複雑にしましたね。
 >耳に入るはずの情報がたった一人の通訳によって操作されてしまう。
・取り返しがつかない罪を犯したけど、一平が献身的に大谷を支えていたのは疑いようない
・昔からよくある話とも言える。保証人の人に裏切られて身を滅ぼすとか
・結局のところ非常にシンプルな話。水原氏が追い詰められて作り話をした。
・新しいシーズンを新らたなチームでスタートした矢先に泥水をかけられたような事件。
・もしも大谷本人が水原の借金を肩代わりしたのならドジャースに連れて行くはずがない。
・一平ちゃんは、どこにいるんだ?
・今までの一平さんとの関係を見ると口座を一つ任せていても不思議じゃないと思う。
・アメリカの銀行には代理人登録という制度があり、委任状なしに振込を代理で行うことができる。一回の送金額には最大50万ドルの制限がある。なぜ分割払いだったのか?なぜ送金できたのか?これで腑に落ちたよ。一平さんが代理人登録されていたとしたら、全てが可能。
 >振り込みの記録が50万ドルずつの「ローン」なのも辻褄が合う。
・後からバレてヤバイ嘘なんて付かないでしょ
・大谷の弁護士が、大谷を守るために話を作り変えて違う供述をさせるなんてリスクの高い行為を認めるとは思えない。それでFBIを欺けるとも思えない。
・弁護士費用が一平に盗まれたより莫大になりそうだね
・「大谷もギャンブルやってるんだろう」っていうアメリカ人のポストに、「ギャンブラーが年俸後払いにするわねえだろ。奴らはすぐに現金欲しいんじゃ。」という旨の別のアメリカ人ニキのリプがあって非常に良かったw
・とにかくこれからはこれを教訓に無頓着で逃げるのはやめて、自身もお金の管理だったり、私生活で必要な最低限のことは自分でできるようにしないとな。
・キケめっちゃいいヤツじゃん!
・キケってブルペンで激しくふざけた映像ばかり観てたからちょっと大谷さんとは合わないんじゃ?と思ってたが、熱いカッコイイ人ですね!
・ケリー来てくれたんだ。奥様も素敵だけど、ご本人も良い方だね。17番譲ってくれてありがとう。
・同席することでチームが大谷を受け入れて支えてるんだと表したね。
・この場面でこのジョークを出せるセンスと環境がうらやましいなあ
・四面楚歌の中で信じてくれる人がいるのは、本当に心強い。
・それと比べるのもあれだけど、ぴーとろーずってやつは…
・ドジャースでよかったな。エンゼルスで発覚してたらバタバタになってるよ。

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