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北川景子のセーラームーンは黒歴史じゃなかった!ゴシップはなぜ広まるのか?

女優の北川景子(28)らが今年1月に参加した「セーラームーン新年会」が話題になっている。

北川の女優デビュー作であるドラマ『美少女戦士セーラームーン』(TBS系)は2003年に放送された。セーラーマーズ(火野レイ)を演じた北川はミニスカートのコスプレ姿を披露している。

このドラマの出演者が新年会を開き、女優・沢井美優がブログ(1月14日付)で写真を公開した。北川・沢井らセーラー戦士役の女優5人が楽しそうにカメラに収まっている。


北川景子 セーラームーン新年会


いわば単なる共演者の飲み会だが、この写真に対しネット上では「え? 黒歴史じゃないの?」「普通に写真載せてて驚いた」といったコメントが書き込まれた。

というのも、ネット上では「北川は『セーラームーン』に出演したことを隠している」「黒歴史としてタブー化している」といった噂が流れているからだ。

確かに、現在は有名女優になっている北川が、コスプレでドラマに出演していた過去を隠しているというのは信憑性があるように思える。

しかし、実際は所属事務所公式サイトのプロフィールにも『セーラームーン』は載っているし、時々本人も各メディアでその話題に触れている。

だがネット上では「北川景子セーラームーン黒歴史説」が以前から語られ続け、現在も信じている人が多い。なぜ、事務所公式サイトを見れば嘘と分かる噂(デマ)を信じてしまう人が多いのだろうか。


北川景子 セーラームーン


そこには社会心理学でいう「交差ネットワークによる二度聞き効果」という現象が働いている可能性が高い。交差ネットワークによる二度聞き効果とは、簡単にいえば「人間は別々の人から同じ噂を聞くと信じやすい」というものである。

交差ネットワークによる二度聞き効果の例として有名なのが、1973年に発生した豊川信用金庫事件だ。

電車内での女子高生の冗談が又聞き(伝言ゲームの要領)で豊川信用金庫の倒産説がどんどん広まっていき、わずか6日後には豊川信用金庫に預金者が大量に押しかけ、約20億円が引き出された事件である。

噂の発生源に悪意があった場合、豊川信金への業務妨害や信用棄損の可能性があるため、警察によって情報伝搬ルートが詳細に捜査され公表されている。

□ ■豊川信用金庫事件とは!?

――1973年12月8日(土)、登校中の飯田線車内で女子高生3人がおしゃべりを楽しんでいた。そのうちの1人A子は豊川信用金庫に就職が決まっている。

会話の中で他の2人が「信用金庫は危ないよ」とA子をからかう。2人の発言は完全な冗談であり、しかも「危ない」は経営状態についてではなく「銀行強盗が入るかもしれない」という意味だった。しかしA子は真に受けてしまう。

帰宅後A子は、親戚Bに「信用金庫って危ないの?」と尋ねる。Bは信用金庫を豊川信金と判断し、豊川信金本店近くに住む親戚Cに電話で「豊川信金は危ないのか?」と問い合わせる。

――9日(日)、Cは美容室の店員Dに「豊川信金は危ないらしい」と話す。

――10日(月)、Dは親戚Eにこの話を伝える。その際、クリーニング店主人のFもその場にいて話を聞いていたため、彼の妻Gにも話が伝わる。

クリーニング店の夫婦は過去に別の銀行の倒産で被害にあったことがあり、金融機関の経営状態には特に敏感になっていた。

――11日(火)この頃には小坂井町(現豊川市)の主婦の間に豊川信金の噂が広まっていた。主婦たちの会話は、通りがかりの住民の耳にも入りさらに広まっていく。

――12日(水)噂はさらに広まっていく。そして次第に「豊川信金は危ないらしい」から「危ない」という断定形に変化していった。

――13日(木)、クリーニング店妻のGが店先で接客をしていたところに、ガス店主人Hが電話を借りに来る。受話器を取ったHは、「豊川信金から今日中に120万おろせ」と電話の相手に指示した。

この時Hは噂をまったく知らず、仕事上の支払いを指示しただけだった。しかし、Gは、豊川信金が倒産しそうだからHは預金をおろすのだと勘違いし、急いで豊川信金に駆け付け180万円を引き出す。

銀行倒産で被害にあったことのあるクリーニング店夫婦は、この話を周囲に教えて回った。噂は街中に知れ渡り、直後に豊川信金の窓口に駆け付けた預金者59人により約5,000万円が引き出された。

――14日(金)、噂を聞きつけた預金者が豊川信金に殺到し、数日間で約20億円が引き出されるパニックとなった。

この豊川信用金庫事件では、典型的な交差ネットワークによる二度聞き効果が発生したといわれている。

小さな町の中で噂が広まれば、自然と別々の人から同じ噂を聞くことになる。すると根拠はあいまいでも、信憑性のある情報だと思ってしまいがちなのだ。

ネット上では、様々な掲示板・ブログ・SNSなどに「北川景子のセーラームーンは黒歴史」と書かれている。それらを見ているうちに真実と思い込んでしまう。

真実と思った人の中には、同じことをを書き込む人もいるだろう。結果、さらに噂が拡散していき信憑性を増す。

北川景子の噂が消えずに広り続けている理由のひとつに、豊川信用金庫事件と同じような「ネット上での二度聞き効果」が関わっている可能性は高い。

[引用/参照:http://tocana.jp/2015/01/post_5642_entry.html]

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