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NETFLIX『新聞記者』悪質改ざんでPが森友遺族に謝罪 破格ギャラに飛びつた米倉涼子は判断ミス?


NETFLIXドラマ版『新聞記者』

1月13日からネットフリックスで世界同時配信されているドラマ「新聞記者」(全6話)が制作過程で迷走を重ね、同作のプロデューサーが昨年末、経緯について、森友事件の遺族に謝罪していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

ドラマ版の基となった映画「新聞記者」(2019年公開)は、東京新聞・望月衣塑子記者の同名著書が原作で、日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞した。

今回のドラマ版はいわばその続編で、タイトルも、監督も同一。プロデューサーも同じ河村光庸氏だ。


㊧河村光庸プロデューサー ㊨藤井道人監督

官房長官を会見で質問攻めにするなど、望月記者を髣髴とさせる女性記者を米倉涼子が熱演。配信直後から大きな反響を呼び、ネットフリックスの国内視聴ランキング1位となる人気ぶりだ。

だが実はその陰で、昨年12月27日に、プロデューサーの河村氏が公文書改ざんを強いられた末に自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんと面会し、謝罪していた。

発端は、2020年3月、赤木雅子さんが相澤冬樹氏(フリー記者)に亡くなった夫の遺書を託し、それが公表されたことだった。

直後、それを読んだ望月記者が赤木さんの自宅に感想をしたためた手紙を送付。そこに河村氏の手紙も同封していたことからすべては始まった。

ドラマ版「新聞記者」制作に向けた最初の話し合いは、2020年5月下旬に望月記者と河村氏、赤木雅子さんの3者で、Zoom上で行われた。

だが赤木俊夫さんを診ていた精神科医に責任があるかのような河村氏の物言いなど、いくつかの点に不信感を抱いた赤木さんは“財務省に散々真実を歪められてきたのに、また真実を歪められかねない”と協力を拒否。

その後、同年8月10日に再度話し合いが行われたが、そこでも設定などを巡って溝が埋まらなかった。

河村氏は赤木さんに、「どうしても気になる設定があれば変えられます」「脚本をある段階でお見せして、そちらが納得できるようにします」などと提案したが、結局それらは履行されなかった。

その後、「あくまでフィクション」なので、赤木さん側の要望をほぼ受け入れずに制作を進めることが一方的にメールで通告されたという。


映画版『新聞記者』にコメントする東京新聞・望月衣塑子記者

「会社の上層部に、もう一切かかわるな」

そして、すべての撮影が終わって配信を待つばかりとなった昨年12月27日に、河村氏は赤木さんと相澤氏と都内で会談を持った。そこで、開口一番、河村氏はこう謝罪したという。

「言い訳にしか聞こえないと思いますが、お詫びしなければいけないと思っていまして、どうお詫びするかずっと考えていました」

だが、2020年8月以降、一方的に話し合いを打ち切り、翌年の配信直前になって急に連絡してきた河村氏に、赤木さんは不信感を強め、こう語ったという。

「夫と私は大きな組織に人生を滅茶苦茶にされたけれど、今、あの時と同じ気持ちです。

ドラマ版のあらすじを見たら私たちの現実そのままじゃないですか。だいたい最初は望月さんの紹介でお会いしたのだから、すべてのきっかけは彼女です。なぜ彼女はこの場に来ないのですか」


ドラマでの遺書


実際の遺書「り」の滲み方も酷似

河村氏はこう返すのが精一杯だった。

「望月さんには何度も同席するよう頼んだんですが、『会社の上層部に、もう一切かかわるなと止められている』と」

東京新聞は、ドラマ版も映画版も撮影場所として社屋の使用許可を出している。エンドロールにも「特別協力」として名前が出てくる。

東京新聞映画賞には映画版「新聞記者」を選出し、表彰。今も東京新聞を訪ねると、ドラマをPRする特設コーナーが社屋に設けられ、会社として全面的にバックアップしている。

「週刊文春」と名乗った途端…

河村氏に聞いた。

――ドラマ版「新聞記者」は、赤木さんの了承を得られないままに制作した?

「私は今答える立場じゃないので。ネットフリックスのほうに聞いてください」

だがネットフリックスはメールで一言、こう答えるのみだ。

「弊社よりお答えできることはございません」

望月記者にも話を聞こうと自宅のインターホンを押すと「はい」と、いつも会見で耳にするやや高い声で応答があった。

ところが「週刊文春」と名乗ったとたんに切られ、あとは一切応答なし。電話をしても手紙を置いても、なしのつぶてだった。

「 週刊文春 電子版 」および「週刊文春」では、「小泉今日子は出演辞退 森友遺族が悲嘆するドラマ『新聞記者』の悪質改ざん」と題して、ドラマ化に深くかかわった望月記者の動き、望月記者が赤木さんとの連絡を一方的に遮断したこと、雅子さんをモデルにした役柄に内定し、衣装合わせまでしていた小泉今日子が出演辞退に至った本当の理由などを6ページにわたって詳しく報じている。

[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/51663


『新聞記者』ロケ地の東京新聞編集部

望月記者を“舞い上がらせた責任

同事件を追い続け、赤木雅子さんとの共著『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』も出版した相澤冬樹氏がその経緯を語る。(以下相澤氏による寄稿)

正義の新聞、悪の週刊誌?

Netfrixのドラマ『新聞記者』の河村光庸プロデューサーから、事前に作品を見られるURLが送られてきたのは、世界同時配信開始の6日前、今年1月7日のことでした。ですが、私は見ませんでした。今も見ていません。

すでに前月、河村プロデューサーから直接、ドラマの内容について説明を受けていたからです。財務省改ざん事件で裁判を起こしている赤木雅子さんにも同じものが送られ一部を見たところ、つらくてすべては見られなかったそうです。

配信開始から1週間後、赤木雅子さんと私の共著『私は真実が知りたい』(文藝春秋)の担当編集者から連絡がありました。

「ドラマを見ましたか? 相当悪質ですよ!」

普段は温厚な編集者が、かなり怒っています。赤木雅子さんは最初からドラマ制作に協力を拒んだわけではありません。その内容に納得していないことを知りながら、見切り発車のようにドラマが配信されたからです。


ドラマ版『新聞記者』寺島しのぶ

どこが悪質なのかは現在発売中の『週刊文春』(2月3日号)の特集記事に記されていますが、実は記事に書かれていない怒りのツボがもう一つあります。『週刊文潮』です。

ドラマ『新聞記者』では、寺島しのぶさん演じる赤木雅子さんをモデルにした女性から、夫の残した遺書を託されてスクープするのは『東都新聞』となっています。

寺島さんを追い回して困惑させるのは『週刊文潮』の記者。政権の意を受けて中傷記事を書くのは別の週刊誌だそうです。私はそれを見ていないのですが、文藝春秋社の編集部から聞いた話では「正義は新聞社、悪役は週刊誌」という位置づけです。

これは事実とは逆ですね。実際には、赤木雅子さんから託された「亡くなった夫の手記」を全文スクープしたのは『週刊文春』です。

雅子さんを追い回して怖がらせたのは新聞、テレビ、雑誌を含むメディア各社。加計学園事件で政権の意を受けたとしか思えない記事を書いたのは新聞社です。

フィクションだから、事実を逆転させるのは制作者の「勝手」なのでしょう。しかし、よりによって悪役の週刊誌が『文潮』って……。

明らかに実在する『週刊文春』と『週刊新潮』を揶揄するような名前をつけるのは、“事実”に敬意を払う気持ちがドラマの制作者にはないのでしょう。

『週刊文春』怒りの記事掲載

実際にあったことを都合よく切り取り、都合よく加工して使うから、見る人の誤解を招く結果になる。それで責任を逃れようと「フィクション」で押し切るのはご都合主義です。

そもそも本当に単なる“フィクション”なら、赤木雅子さんの了解を取りつけようとする必要はないはずです。

これには『週刊新潮』もカチンときたようで、東京新聞の記者に取材したドラマの批判記事をネットに出しています。

もちろん、おそらく事情を知らずに熱演した出演者の皆さんには何の罪もないと思います。ただ、『文潮』の件はまだいいとして、全体のストーリーも細部の描き方も「これは放置できません」と担当編集者が憤っていました。《中略》

望月さんは菅官房長官(当時)の記者会見で果敢に突っ込んだことで有名になりました。

質問の仕方に疑問を呈する声もありましたが、官邸記者クラブが沈黙する中、一人で攻めの質問をするのは勇気のいることで、そこの評価は揺るがないと思います。

河村プロデューサーはそこに目を付けたのでしょうか。望月さんの著書『新聞記者』を原作に映画を制作し、これが日本アカデミー賞を受賞しました。

河村プロデューサーと並んでレッドカーペットを歩む望月さんの姿は女優のように見えました。《中略》


レッドカーペットを歩む望月氏と河村氏

望月さんは官房長官会見で名をあげ、映画の成功でちょっと“舞い上がって”しまったのだろうと思います。それは望月さんだけの責任ではなく、周りで望月さんを“もてはやした”人たちの責任でもあるでしょう。

私もその一人です。2019年、望月さんが『「安倍晋三」大研究』という著書を出した時、私は本のキャンペーンの講演会に招かれて望月さんと対談しています。一緒にテレビ番組に出たこともあります。私も責任があるのです。

答えをはぐらかす『東京新聞』

望月さん以上に責任があるのは『東京新聞』でしょう。『週刊文春』の質問に対し、「取材源にかかわることや取材内容など業務にかかわることはお答えしておりません。取材で得た情報等を報道目的以外で使用することはありません」と回答していますが、これはすべて一般論です。

今回、望月さんのケースがどうだったのかを問われているのですから、社としてきちんと事実関係を調べ、少なくとも当事者の赤木雅子さんには事情を説明する責務があります。

これでは答えのはぐらかしです。それは『東京新聞』が厳しく指弾してきた、安倍首相や菅官房長官(いずれも当時)、そして財務省がしてきたことと同じです。《中略》

望月さんの最大の過ちは、事がこじれた時に雅子さんとの連絡を断ってしまったことにあると思います。でも遅くはありません。今からでもきちんと事情を説明してお詫びすれば、きっと受け入れてもらえると思います。

雅子さんは財務省の人たちに対しても、今からきちんと経過を説明して謝ってくれれば許すつもりがあるのですから。

そういえばドラマ『新聞記者』では、最後に財務省や政権側の人が改心して真相を明かそうとするそうですね。残念ながら実際はまったくそうなっていません。

ドラマを見た方が「彼らも心を入れ替えたんだ」と誤解することのないように願います。現実は甘くはありません。もちろん、いずれはそうなってほしいと願っていますが。

[via:週刊SPA!]
https://nikkan-spa.jp/1809435

小泉今日子は降板

発売中の「週刊文春」によると、自殺した官僚の妻・赤木雅子氏役に抜擢された小泉今日子(55)が遺族の許可なく撮影が進んでいることを問題視して降板したようだ。

「実際にオファーがあったものの、小泉さんサイドはスケジュール的な問題で出演を断ったと説明してきました。

ただ、実際のところはそうではなかったようで、小泉さんは衣装合わせや撮影現場でのコロナ対策のための講習も受講し、ネトフリ版『新聞記者』への出演に前のめりでいたといいます。

しかし、赤木雅子さんサイドに了承が取れていないことが明らかになった。

小泉さんは“自分を降板させるか、一時的に撮影を中断して雅子さんサイドに了承を得るか”という二択をK氏に迫り、結果、小泉さんは降板。

小泉は2020年3月、自身が代表を務める「株式会社明後日」のツイッターアカウントで赤木俊夫さんに関する署名のリンクを投稿。「森友公文書改ざん問題」に大きな関心を寄せていた。

「小泉さんは“雅子さんの了解のもと”、多くの人に関心を持っもらえる作品になるのであれば協力したい、という思いが強かったようです。

しかし、制作サイドは大前提となる了解を得られていなかった。そのため、小泉さんはドラマを降板することを決めたようです」(ワイドショー関係者)

制作側との打ち合わせの際に赤木氏の許可について再三確認したが、しまいには「完全なフィクションなんだからいいじゃないですか」と言われたため、小泉は台本も読み込み、撮影準備万全にもかかわらず、直前に降板したというのだ。

小泉の判断は常識的といえるが、主演の米倉涼子(46)はそこまで考えが及ばなかったようだ。


『新聞記者』米倉涼子のギャラ1話800万円といわれている

米倉涼子の痛恨判断ミス?

「ドクターX以降の新境地開拓と7000万円ともいわれる破格のギャラに飛びついてしまったともっぱら。ドキュメンタリーを撮るには、当事者の了承、細部に至るまで確認をとるのが常識。

当事者が現存で、今まさに係争中だというのに許可も得ずにいきなり配信とはモラルの欠落がはなはだしい、非常識と業界内では批判の声しきりです。

大手事務所にいたら、こんな危ない案件は断っていたはず。ネットフリックスは制作段階から担当者が加わり、原作を大きくテコ入れするので、言われるがままだったのが透けて見える」(テレビ関係者)という。

映画版は日本アカデミー賞最優秀作品賞など3冠に輝いているだけに、米倉も新境地を見いだせると思ったはずだが、同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏はこう言う。

「米倉さんはフリーになって、仕事への意欲と焦りが裏目に出てしまった。改めてマネジメントの大切さを痛感したのでは。

とはいえフィクションなら何をやってもいいと思っている制作側が大問題。すぐに個人が想像がつくものはフィクションではありません」

米倉の経歴にケチがついてしまった。

[via:日刊ゲンダイ]
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/300701

ネットの反応

・まさか許可を取ってなかったとは…
・うわあ…ここまで拒否されててもドラマ作ったんだw
・これまずいな。赤木事件がインチキと思われるようになるぞ
・望月記者に表に出てきてもらって説明してもらいましょう。
・これじゃ財務省と変わらない
・納得するまで説明しろ、が望月氏の主張でしたのにね。
・文春さん、有名人の不倫記事とかはどうでも良いから、こういう記事が読みたかった。
・「新聞記者」さんたちが日ごろやってることが、ドラマ制作の内幕というかたちで露見しただけ
・舞い上がったんじゃない。元からそういう本質なのだよ。
・フィクションはどこまで行ってもフィクション。現実とごっちゃにして話してる時点でおかしい。
・フィクションと事実とが混然となって、信じたいことを事実と思い込む状態に陥ってるようにも見える。
・真実を報道すべきジャーナリストがフィクションで世論操作w
・これって米倉さんの失点になるんか?
 >出演者は何も悪くない
・小泉今日子の云うことには一応聴く耳持とうと思った。たぶん賛同はしないけど。
・映画もドラマも、森友疑惑が冤罪が確定してるという都合の悪い真実に触れないから、どうやっても辻褄が合わず、可笑しなストーリーになってしまう。
・所謂「森友疑惑」とは、関わった者達総てが、必要のあるなしに関係なく互いに互いを忖度し合う、その末にこじれまくった騒動だと認識している。
・まあ要するに「敵の敵は味方」ではなくまた別のベクトルの敵だったってことですよ

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コメント

  1. 1
    名無しさん 2022/02/02 4:23

    >これまずいな。赤木事件がインチキと思われるようになるぞ
    いや,そもそも現実にインチキだってwww

  2. 2
    名無しさん 2022/02/02 6:35

    赤木ファイルは上司が権限使って改修させてただけで、基本的に改修権限を赤木さんが持っていたから、厳密には公文書改ざんの罪に問われる内容では無かった
    赤木さんが命を絶つ前に、野党議員によるアポなしの襲来、尋問、恫喝などがあったとされている
    そもそも改修された内容は、個人名の削除がメインで、聞き取り調査時に出てきた名前の多くが消されているので、野党議員の名前なども消されている
    等の話を見たんだが、そういう事には触れてくれんのかねえ?

  3. 3
    名無しさん 2022/02/02 6:56

    佐川「自分が命令した。安倍は関係ない」
    赤木「佐川に命令された。安倍は関係ない」
    ??「真実が明らかになってない!」

    主犯は白状し、実行犯も主犯のせいだと遺書に残してあるのにこれ以上の真実がどこにあるんだよ

  4. 4
    名無しさん 2022/02/02 8:25

    >赤木事件がインチキと思われるようになるぞ

    「日付からみて、「土地売買が行われたのは明恵夫人が名誉校長になる前」というのがはっきりしてるから「削除」を命じられた」って事実があって、そのことを『改竄』として追及された
    結論から言ったら「時系列でみて安倍総理の関与は無い」となるのだからインチキで間違いないだろ

    資料公開も終わってて、安倍総理の関与が無いこともはっきりして、民事訴訟では謝罪も公開もできないから賠償請求だけだった
    世論誘導のドラマにケチがついて、これ以上何やるのかね

  5. 5
    名無しさん 2022/02/02 9:33

    むしろ、左翼新聞の報道姿勢が炙り出された作品でしょ。
    自分たちの報道(商売的な売り上げ)したい“結果”になるように“改竄”した記事を書くのが記者(作家)ですよ、という作品

  6. 6
    名無しさん 2022/02/03 7:54

    他人がやったら不倫
    自分がやったらロマンスw

  7. 7
    名無しさん 2022/03/05 18:08

    会社から一切関わるなと言われたwww
    それまでどんな権力にも屈せず真実を追求するってコスプレして威勢よかったのに上司に言われたらおとなしくなるの?

  8. 8
    名無しさん 2022/04/29 1:49

    メディアミックスってピラニア軍団に格付けされる日も近いのだろうか。

  9. 9
    名無しさん 2023/06/13 21:44

    結局「厚遇なかった」というのが赤木ファイルの中身だったわけで、
    追及してた側がフィクションで嫌がらせして、さらに遺族にもそれをやっているというひどい有様。

    元々加害者側だろうマスコミって

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