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【WBC】山中慎介王座陥落 タオル投入に賛否 本田会長は激怒「最悪なストップ」でも続けていたら・・・


プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
京都・島津アリーナ京都[2017年8月15日]

●王者・山中慎介 4R途中TKO
○同級1位ルイス・ネリ

WBC世界バンタム級王者の山中慎介(34=帝拳)が金字塔を前にして散った。挑戦者で同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)に4回2分29秒、TKO負けでプロ初黒星を喫した。

山中が連打を浴びる姿に、長年付き添ってきた大和心トレーナーがタオルを投入してTKO負けとなった。陣営の思いは一致していなかったようだ。

山中は「自分としては大丈夫だった。効いていなかった」と試合後にダメージを否定し「セコンドを心配させてしまった」と唇をかんだ。

帝拳ジムの本田明彦会長は「(トレーナーの)個人的な感情が入った。最悪なストップ。耐える展開は予想通り。トレーナーも分かっていたはず」と不満を述べた。

帝拳プロモーションの浜田剛史代表は「俺の指示不足かな。山中は効いてなかった」と複雑な表情だった。

また、山中の去就について、本田会長は「分からない。負けたら引退だと思ってやってきた。本人次第」と話すにとどめた。

[via:https://www.nikkansports.com/battle/news/1872824.html]

本田会長怒り隠せず

まさかの幕切れに帝拳ジム・本田会長は怒りを隠せなかった。4回途中、山中が劣勢となった場面で大和トレーナーが独自の判断でリングに入って終戦した。

「ダウンもしておらずタオルを投げるタイミングじゃない。ビックリした。個人の感情が入った最悪のストップ。

魔がさして頭が真っ白になったんだろうけど、こういうこと(冷静に判断できないこと)が起きるから私は、親子にセコンドをやらせるようなこともしないんだ。

山中は相手のフックを流していた。それを(セコンドが)わかっていない。

一回我慢してから巻き返し倒して勝つのが山中のボクシング。展開は予想通り。7回や8回で、あの展開ならまだわかるが、今回、山中は練習の段階から肉体が丈夫で強くなっていたんだ。

チケットが手に入らないほどの記録のかかった大きな興行。お客さんやファンに申し訳ないし、これからという展開で、ああいうことが起きて、もし私がファンならカネ返せの世界ですよ。

タオルはもとより(セコンドが)リングの中に入っちゃっているんだから、取り返しがつかない。山中も納得いかないだろう」

帝拳ではタオル投入や重要な試合中の作戦指示は、本田会長が出すが、今回は会長の判断を仰ぐことなく、山中と長年タッグを組んでいた大和トレーナーが独断でタオルを投げたという。

WBCのルールではタオル投入による棄権は認められていない。セコンドがリング内に足を踏み入れた時点で失格負けになる。

今回は、棄権の意志表示を認めたレフェリーがTKOを宣言した形で、タオル投入で負けが決まったわけではないが、一度もダウンがない時点での早すぎる決断と、リングに突入してしまった行為に対して「もしタオル投入とセコンドのリングに入る行為がなければレフェリーは試合を続行していただろう」という関係者の見方もある。

[via:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170816-00000001-wordleafs-fight]

大和トレーナーの判断に関係者内では賛否

レフェリーも山中の目を見て状態を確認していたが、4回に山中が打たれていた時点で、試合を止める考えはなかったという。

帝拳ジム関係者の間でもトレーナーの判断には賛否分かれた。ただ、KO防衛をしてきた中で、何度もダウンを経験してきた山中。過去12度の防衛の中には、もちろん逆転勝利も数々あった。

今回は相手の猛攻を食らっても倒れなかったほどコンディションは良好だったようで、陣営としては1回KO負けを覚悟していただけに、中盤までは劣勢を予想していた。後半勝負の作戦とあって、予想外の結末に落胆する声も多かった。

[via:http://news.livedoor.com/article/detail/13477501/]

タオル投入がなければ勝てていたのか

7回TKOでクリアした同級6位のカルロス・カールソン(26、メキシコ)との12度目の防衛戦でも格下相手に“被弾”が目立った。

多少のディフェンスのミスを“神の左”の一撃でカバーするというパターンの危険度は試合毎に増加していた。この試合では、ネリのスピードもあり、さらにその傾向は顕著に出た。

大和トレーナーが、会長の了承も得ずに、思わずタオルを投げた背景には、傷つくことなくリングを去らせてあげたいとの親心が働いたのは間違いない。

ただしそれが、あのまだダメージもダウンもなかったタイミングでよかったのか、プロの行動としてどうかの是非はあるだろうが。

一方、ガウンのフードをかぶり、トレーナーに抱えられながら号泣してリングを去った山中の姿には無念さがにじんでいた。こういう負け方は想像できなかったのだろう。終わるに終われない、が本音かもしれない。

[via:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170816-00000001-wordleafs-fight]

元チャンピオンたちのコメント

竹原慎二
今日の一戦 山中残念 俺だったらあんな止められ方は納得いかないな 昔とちがいボクシングはスポーツだな じゃあの。

ボクシングはスポーツ以前に格闘技であると言わんばかりの主張を展開。元世界王者の立場から、山中の心中をおもんぱかった。

[via:https://www.nikkansports.com/battle/news/1872733.html]

村田諒太
集中力切れたところたたみかけられた。(トレーナーのタオル投入のタイミングについては)デビュー当時からの付き合いという関係もある。「たられば」を言っても誰のためにもならない。記録がかかる試合というのは目に見えない何かがある。

長谷川穂積
残念ですけど、勝者がいて敗者がいるのがボクシング。負けても、山中選手の今までがなくなるわけじゃない。今日もたくさんの感動を与える、素晴らしい試合。紙一重でどっちが勝ってもおかしくなかった。明日の夜にやれば分からない。今日はネリの夜やったということです。

[via:https://www.nikkansports.com/battle/news/1872847.html]

具志堅用高
テレビの解説者として試合を見守った具志堅氏は「(14度目の防衛に失敗した)僕と同じ気持ちだと思う。あの時はどん底に落とされた」と心中を思いやった。

試合前の控室で山中選手から「先輩、しっかり見ていてください」と声を掛けられた。しかし、山中選手は4回に連打を浴び、プロ初の敗北を味わった。

山中選手にとって、京都は高校時代を過ごしたボクシングの原点の地だった。具志堅氏は故郷の沖縄でプロ初黒星を喫して14度目の防衛に失敗。その後、引退した。

具志堅氏は「京都で散った。私も沖縄だった…」と声を落とした。

[via:http://www.sankei.com/west/news/170815/wst1708150084-n1.html]

新王者ネリのコメント


「いいボクシングで、いい結果を出し、タフでベテランの山中に勝った。うれしい」

「山中の左ストレートをかわすことに成功した。そしてずっとプレッシャーをかけ続けることを心がけた。シビアな戦いになることはわかっていた。敵地だからKOで決着しなければならないと思っていた。3ラウンドから山中のパンチが読めてきた」

「世界王者になる夢がかなった。大変幸せ。私のキャリアで一番タフな試合。ジャブがあんなに強いと思わなかった」

「今までで一番強い相手だった。左をもらったボディーは今も痛い」

(再戦に関しては)「プロモーターが決めること。やるなら(メキシコの地元)ティフアナに来てほしい。また私が勝つ」

「パッキャオのような絶対的強さのある王者になり、無敗で引退したい」

[via:http://www.hochi.co.jp/sports/boxing/20170815-OHT1T50215.html]

ネットの反応

・ダウン一つ奪われてないのにタオル投入って初めてみたわ
・俺もタオルはおかしいと思ったよ。
 山中はあの場面でも、ネリの攻撃をちゃんとかわしてたよ。
・ボロボロだったろ
 セコンドの行動は正しい
・いつもと調子が違ってた
・セコンドのせいにすんなよ
 そこまで追い込まれた時点で弱いよ
・大丈夫だと思ったのは本人と会長だけ
・でもまともに当たってなかっただろ
・クリンチもガードもせずにボコボコもらってたから、あと30秒も耐えられるとは思えなかったし、耐えたところで何とかなる試合には見えなかったな。
 >もらってたけどボコボコってほどじゃない
  当たっても首振ってそらしてるパンチばかりだった
・動画で見返すと本当にどっちがいいのか迷うな
 時間も残り少なかったしもうちょい投入我慢しても良かった気がするな
・個人的感情が入ったって何だよ
 大和トレーナー「いやーん私の慎介がこれ以上殴られる所見たくなーい!」とでも
・まぁずっと近くで見てきたトレーナーの判断だからな
 小さな子供がいる父親をパンチドランカーにさせたくなかったんだろ
・勝者に対して全くリスペクトが感じられないのが更に醜悪。
・でも試合が決まった4R、山中のパンチは全然相手に当たっていなかった
 遅かれ早かれというだけの話だ
・ネリのコメントしてるのを見ると、山中のこの態度は残念。
 山中の今までの挑戦者で何人かいた「負けて大口を叩く」人に山中自身がなってしまったような
・仮にあの時にセコンドが止めなくても結果は変わらなかっただろ
・あの展開だと続けてもKO負けだろうけど、そっちのが納得できるはず本人も

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