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『しくじり先生』『有吉反省会』タレント再生バラエティ番組に若手は戦々恐々!?

ここ最近、かつて芸能界で一世を風靡したあと、人気が下火になっていたタレントたちが続々と再起を果たしている。

彼らの再ブレイクを後押ししているのが、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)、『有吉反省会』(日本テレビ系)といった“暴露番組”の人気だ。

こうした番組が“タレント再生工場”にもなっている今の状況。

もちろん、往年の人気タレントが、ふとしたことをきっかけに、再び脚光を浴びることは非常に素晴らしいことなのだが、一方で、バラエティ番組に出演できる“枠”が限られている中で、戦々恐々としている若手タレントも多いようだ。

「あの人は今」の発展系

かつての人気タレントが“芸能界から干された理由”“表舞台から消えていた間の苦悩”などを赤裸々に告白し、注目を集めるという、いわゆる「あの人は今」の発展系とも言えるバラエティ番組が増加している。

その最たる例と言えるのが、『しくじり先生』だろう。

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お笑い芸人をはじめ、王道から外れてしまった女優やスポーツ選手が“授業”として自らの失敗や経験を笑いのネタに“自虐トーク”を繰り広げ、話題に。

例えばオリエンタルラジオは、デビューからすぐにブレイクしたことで完全に天狗になり、ゴールデンでの冠番組を次々とつぶしていったことを同番組で告白。

最近の彼らへの“再評価”の動き、新たなリズムネタ(!?)の「PERFECT HUMAN」ブームへと弾みをつけた。

このほか、再ブレイクタレントの代表格・有吉弘行がMCを務める『有吉反省会』では、最近巷を賑わせている旬な人、ユニークな人はもちろん、「久しぶりに見た!」と思うような大物タレントもゲストとして出演。

“反省”として、普段のその人からは考えもつかないような告白をし、その後、別番組で起用されるタレントも多い。

例えば、テレビ東京の『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける(秘)料亭~』に出演したWhiteberryのボーカル・前田由紀や元猿岩石の森脇和成らは、その後、『しくじり先生』などにも出演。

また、『しくじり先生』の成功からか、“2番煎じ”とも言える暴露番組自体の話題も増えている。

若手には逆風

なぜこうした“タレント再生工場”とも言えるバラエティ番組が増加しているのだろうか?

そのヒントを解くカギは、“空白の10年間”を経て再ブレイク中のタレント・ヒロミにありそうだ。

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2014年に芸能界に本格復帰して以降、『バナナマンの決断までのカウントダウン』(フジテレビ系)や『しくじり先生』で“消えた理由”などを明かしてきたヒロミ。

『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、『バイキング』(フジテレビ系)など、今やバラエティ番組や情報番組に引っ張りだことなっている。

ヒロミと言えば、かつてはズバッと真理に切り込んでいくような歯に衣着せぬ物言いで、最も多忙だった1997年頃には週に10本ものレギュラーを持つ人気タレントだったが、2004年、39歳のときにレギュラー番組がゼロに。

その理由については、番組や会見などで「年下の後輩芸人や若手スタッフにエラそうに接してしまった」「扱いづらいタレントだったという自覚がある」という自己分析を明かしている。

しかし、“干された”と言っても持ち前のトーク力が衰えたわけではなく、10年経って時代も一回りした今、むしろ若い世代の視聴者やテレビ局の若手スタッフには毒舌が“新鮮”と捉えられたようだ。

また、テレビの“毒舌”コメンテーターが減っている今、絶妙な塩梅で毒を吐けるタレントが求められており、ヒロミ自身も “毒舌キャラが求められた時代背景が追い風になった”と話している。

局側にしてみれば、かつて一世を風靡したタレントであれば、いくら長い期間、表舞台から“消えて”いたといっても、そこらの若手タレントよりもよっぽど知名度が高いし、確かなスキルで番組に爪跡を残してくれるという安心感もあるだろう。

また、1回の番組に対する貢献度とギャラのバランスで見れば、もしかしたら人気急上昇中のタレントよりも“コスパ”が良い可能性もある。

これは先述のヒロミはもちろん、有吉や坂上忍など、ほかの復活組にも同様のことが言える。そういった意味では、彼らへの需要が高まるのも、それを“発掘”できる番組が増加するのも、必然のように思える。

しかし、もちろん、バラエティ番組に出演できるタレントの枠は限られており、これから本格的にバラエティで売り出していこうと考えているタレントにとっては、逆風とも言える。

それは、一過性の話題では確かなスキルを要した彼らにはとても太刀打ち出来ないからだ。この流れを吹き飛ばすような勢いと、絶対的なスキルを持つ若手タレントの登場に期待したいところだ。

[引用/参照/全文:http://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/culture/197420.html ]

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