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【貴公俊 暴行事件】付け人の顔殴り膝蹴り 貴乃花親方は立場一変「あるまじき行為」


貴公俊の新十両会見[2018.1.31]

日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は春場所8日目の18日、東十両14枚目の貴公俊(たかよしとし、20=貴乃花)が付け人に暴行したことを発表した。

鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)が貴公俊を呼び出して確認したところ、事実を認めたという。19日にも引き続き、詳細を聴取する予定。

貴公俊はこの日の取組前、土俵下の控えに入るタイミングが遅れ、花道を走って入場。その場で、境川審判委員(元小結両国)に注意された。

付け人の指示が遅れたことも一因とみられ、これに怒った貴公俊が取組後に支度部屋で付け人を2、3発殴ったという。取組は大翔鵬に敗れた。

貴公俊の師匠、貴乃花親方(元横綱)はこの日午前に役員室に入ったが、早退していたため、貴公俊の取組の際には会場にいなかった。

貴公俊は今場所から十両に昇進し、中日を終えて3勝5敗。東十両10枚目の貴源治(20)の双子の兄として話題になっていた。

今場所は、兄弟子の貴ノ岩が2場所ぶりに復帰。昨年10月の秋巡業中、元横綱日馬富士関に暴行されたことが問題になったが、今度は貴乃花部屋に所属する力士の暴行が起きてしまった。

[via:日刊スポーツ]
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201803180000621.html

顔殴り膝蹴り

取組後に支度部屋に戻った貴公俊が、付け人をしている兄弟子の顔を2発殴り、膝蹴りしてから再び3発ほど殴ったところを複数の力士が目撃した。《中略》

暴力を目撃した力士によると、貴公俊は取組を終えて東の支度部屋に入るや、付け人をしていた兄弟子を殴りつけたという。付け人は口から血を流していたといい、床には点々と血の跡がついていた。

「思い切り振りかぶって殴ってました。みんなが見てるところで…。気分が悪いっすね」と見ていた力士は驚きを隠せなかった。

[via:東京中日スポーツ]
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sumo/news/CK2018031902000157.html

貴乃花親方が心境吐露

貴乃花親方はこの日、午前5時45分ごろから朝稽古に姿を現し、約1時間15分にわたり幕内貴景勝関らを指導。貴公俊関は稽古に参加しなかった。取材に応じた同親方は唇をかみ、神妙な面持ちで心境を語った。

 主なやりとりは以下の通り。

 --暴力の事実は

 「事実です。確認しました」

 --率直な思いは

 「非常に深刻な思いです。暴力は絶対にしてはいけないということを厳しく育ててきたつもりですが、こういうこと(=暴力問題)が起こった…深刻な思いです」

 --昨年から暴力に対しては厳しく訴える中で自分の部屋からこういうことが起きた

 「もう、とても深刻です」

 --辛いか

 「辛いというよりも深刻です」

 --貴公俊関はどうしているか

 「深く反省していますが、世話してくれている付け人に暴力をしたことは事実。言い訳がつかない。部屋に謹慎させています」

 --付け人のけがの程度は

 「少し唇が腫れているところがある」

 --暴力の経緯は

 「どんな理由であっても暴力をするのはあるまじき行為。土俵に上げることはできません」

 --休場させるのか

 「そう思っています」

 --今場所中はもう無理か

 「現段階では土俵に上げることはできません」

 --日本相撲協会への報告は

 「これから」

 --本人にはどんな言葉をかけたか

 「とにかく反省以上のものをしないといけないということを(話した)。本人も深く反省しておりますけど、やってしまったことに対して言葉にならないような状態でいますので、それでも暴力をふるったことは言い訳はつかないということは話しをしました」

 --貴公俊関の様子は

 「やってしまったこととはいえ、言葉にならない状態。とはいっても暴力なので。やってしまった経緯を。なぜそうしてしまったのかを、これから問いただしていかないといけない」

 --力士のあるべき姿を指導してきたが、弟子がこういったことになったことをどう思う

 「深刻な思い。厳しく育ててきたつもりだが…」

 --普段から弟子にはこういうことについてはどう伝えていたか

 「一切いかんと。暴力をしてはいけないと。また部屋から一歩出るときも当然ですけど、中でも外でも暴力は一切してはいけないということは言っています」

 --これまで貴公俊関にはそういうことはあったのか

 「ないです。地道に稽古をする子ですので、驚いていますけど、驚いているだけではいけませんので、これから改めて厳しく指導していこうと思います」

 --新十両で余裕がなかった

 「それでも、殴られた子の気持ちになればいいわけがつかない。相撲に勝つ負ける以前の問題」

 --どれくらいの時間2人で話した

 「2時間ぐらい」

 --他の弟子にも話はしたのか

 「はい。本人たちも相撲がある。とにかく自分たちの相撲に向き合いなさいと言った」

 --被害者の付け人は出場するのか

 「『できるか』と聞いたら、即答で『やります』ということを言った。出ます」

 --協会の臨時理事会には出席するか

 「はい。事実関係を報告しに」

 --処分が厳しいかもしれないが

 「もうきちんと事実を報告しにいきます」

 --貴公俊関は

 「私だけです」

 --暴行のいきさつは

 「協会に行って。協会に行ってから説明します」

 --師匠自身も覚悟

 「はい」

 --親方が知ったのはいつか

 「帰ってきて聞いて」

 --貴公俊関は付け人に謝罪したか

 「はい。まず、殴られた子の方から話を聞いた。個別に」

 --全国のファンにはどう思っているか

 「大変申し訳なく思っております。公俊を改めて厳しく指導してまいります」

[via:産経ニュース]
http://www.sankei.com/west/news/180319/wst1803190013-n1.html

八角理事長らに謝罪

貴乃花親方は午前9時50分に車で会場に到着、役員室で約15分間、事情を説明した模様。その後、同10時14分には車に乗り、会場を離れた。

事情説明に同席した春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「(貴乃花親方から)“今回は申し訳ありませんでした”と。貴公俊の休場の申し入れがありました。

今後(の処分など)については29日の理事会で決定することになります」と説明。貴乃花親方の管理・監督責任などについても「議題に上がることになると思う」と話した。

[via:日刊スポーツ]
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201803190000399.html

貴乃花親方は立場一変

鏡山危機管理部長、春日野広報部長らによる聞き取りを終え、貴公俊は険しい表情で事務所を後にした。

暴力を全面的に否定していた、師匠の貴乃花親方の顔に泥を塗り、指導力不足を指摘されても仕方のない事態となった。

全協会員を対象に暴力の再発防止を目指し、2月に行われた研修会も無意味にし、相撲協会の顔にも泥を塗る愚行となった。

貴乃花親方は役員待遇委員で、本来なら十両の取組中は役員室に滞在する必要があるが、貴公俊の問題発生時は不在だった。

日馬富士関から暴行を受けた貴ノ岩が今場所から復帰し、その担当医師らと連絡を取り合う必要があり常時滞在は困難という理由から、初日から欠勤を続け、15日から出勤しても滞在は最長3分足らず、最短では25秒。午後3時ごろの出勤もあった。

前日7日目に協会から勤務態度に対する注意文を受け取り、この日は珍しく午前中から1時間余り滞在したが、その後の出来事で、即座に対応できなかった。鏡山部長が貴乃花親方に電話を入れ、後に折り返しがあったという。

[via:日刊スポーツ]
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201803190000176.html


◆貴公俊(たかよしとし)
本名・染谷剛(協会届けは上山剛)。1997年(平9)5月13日生まれ、栃木・小山市出身。家族は両親と双子の弟貴源治。
スポーツ歴は茨城・境町立境小2年から境第一中3年までサッカー、空手、バスケットボール(中3で県大会優勝)、キックボクシングなど。
相撲未経験ながら父勝利さんの勧めで弟とともに貴乃花部屋に体験入門し13年春場所初土俵。185センチ、149キロ。しこ名の「公俊」は春場所宿舎の龍神総宮社(京都・宇治市)の祭主・辻本公俊氏の名前から。

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コメント

  1. 1
    名無しさん 2018/03/19 18:47

    アホ以外のなにものでもない。

  2. 2
    名無しさん 2018/03/19 21:54

    警察への届け出が先では…

  3. 3
    名無しさん 2018/03/20 5:32

    相撲という競技の性質上や稽古の在り方が暴力に対しての捉え方を矮小化している。
    同じように格闘系であるプロレスやボクシング等、他の格闘技でも暴力沙汰は実は日常茶飯事なんだろうと容易に推測出来る。
    相撲だからニュースになって相撲以外はニュースにならないというのも都合の良い話だ。

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