TALENT

HEADLINE

川崎中1殺害事件、秋元才加、ざわちん…止まらないフィリピンハーフへの差別と偏見

犯人の実名を顔写真付きで公表した週刊新潮が売り切れるほど、世間の注目を集めている川崎中1殺害事件。ネットでは、加害少年の家族のプライバシーのみならず、被害者少年についてもあることないこと書き立てられている。

週刊誌でも報じられたように、加害少年の母親は元フィリピンパブでホステスをしていたフィリピン人で父親はそのお客。

家にはフィリピン人ホステスの友達が集まり、酒盛りをすることもあったという。こうしたことが表ざたになり、加害少年の自宅塀には、「フィリピンにかえりたい」などと落書きされているという。

何かあれば在日と騒ぐのと同様で、出自に触れて陰湿なイジメが横行するのは日本人の特徴なのだろうか。厚労省の調査では、2010年時点で婚姻件数のうち約4.3%、約23組に1組が国際結婚をしているのだという。

韓国や朝鮮、中国、フィリピン人との結婚は、その頂点にある。

結果として増えたハーフの子供の中でもとりわけ偏見を持たれるのが、フィリピン人とのハーフだ。

サンドラ・ヘフェリン氏
『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』(中公新書ラクレ)を書いた日独のハーフであるサンドラ・ヘフェリン氏は、知人の体験談を披露している。

母親が外国人という子供が複数名通う日本の小学校で、保護者が余興をすることになった。

「ドイツ人のお母さんが『私、ダンスを踊ってもいいですか?』と申し出たところ、まわりのママたちから『素敵!踊りってバレエですか?』」

と盛り上がったが、

「フィリピン人のお母さんが、『私もダンスを踊っていいですか?』と聞いたところ、お母さん方の間でシラーッとした微妙な雰囲気が流れ」たという。

「後で『あの人、ダンスできるとか言っているけど、水商売で習ったダンスなんじゃないの』と陰口三昧だった」

母親がフィリピン人だというと水商売で父親がお客という構図にしがちな風潮に対して、著者のヘフェリン氏はこう述べている。

「決め付けはよくないのはもちろんのこと、たとえその子のお母さんが水商売をしていたとしても、だから何?」

同書では、2010年10月に群馬県で起きたフィリピンと日本のハーフの女子小学生が自殺したケースも取り上げている。

小5のときに授業参観に訪れたフィリピン人の母親に対して悪く言われた挙句、「汚い」「クサい」などとイジメを受けたのだそうだ。

芸能界にもハーフが多いが、イジメは存在するのだろうか。

「以前は番組に1枠のハーフ枠を争っていたが、最近はハーフ枠が2枠に増えてきた」と語るのは、ホラン千秋、春香クリスティーン。

しかし勢いのあるハーフタレントの多くは、欧米の白人を親に持っている。

在日韓国人のタレントなどは、所属事務所の意向もあって自らのルーツを隠蔽させられることが多いという。フィリピン人のルーツも、同様かもしれない。

秋元才加
元AKB48の秋元才加は、フィリピン人の母親を持っている。著書『ありのまま。』(徳間書店)では、これについて明かした。

「デビュー当時は、ハーフってことを隠したほうがいいんじゃないかと言われたことがある」

現在の秋元は、フィリピンの観光親善大使を務め、テレビでもフィリピンを案内している。しかし、過去にはこんな悩みもあったらしい。

「ハーフだから何がいけないの?」

「フィリピン人のハーフっていうと偏見だったりというのもたまに。ほかの海外のハーフとはちょっと違うと思っていた」

小学校低学年のときには、いじめられた経験もある。



秋元才加 フィリピンハーフ



「フィリピン人、フィリピン人」といじめられ、心配した母親が秋元がフィリピン生まれということを隠し、長い間「日本で生まれた」と話していたそうだ。

ざわちん 母親がフィリピンハーフ
ものまねメイクでブレイクしたざわちんは、昨年9月の金スマで母親がフィリピン人のハーフであると明かした。色黒の彼女は、「ガングロ」「ヤマンバ」などと小学校でいじめられてきた。

しかし彼女達がフィリピン人のハーフだと明かせたのは、幸運中の幸運だ。容姿だけでなく、外国人の親を持つとその行動が原因でいじめられることもある。

特に母親が外国人だと、行事などで日本の子供や母親と触れ合う機会が多い。日本での常識外のことをした結果、子供たちの間で評判になり、いじめが始まるというのだ。

才色兼備の滝川クリステルですら、子供時代には「ハーフ、ハーフ」と囃し立てられて辛い思いをしたという。

ヘフェリン氏は、日本人とは何かと問いかけている。

「片方の親が日本人で、日本語も話せ、和食や浴衣が好きで、国籍が日本、というふうに『血』『日本語能力』『国籍』『心』の面で、『日本人であること』をクリアしていても、顔が欧米人のようだと、『容姿』の壁が立ちはだかり、いつまで経っても『日本人』だと認められない」

「『日本人に見られたい』『自分は日本人』と思っているハーフにとっては、言葉、心や国籍の問題をクリアしていても、『アナタはココが『普通の日本人』とは違う』と指摘されてしまうことはつらい」


 
「日本人」の定義がもっと広いものになれば、すべての人にとって生きやすい社会になると思うのだが……。

[引用/参照:http://lite-ra.com/2015/03/post-951.html]

【関連リンク】

フィリピン系日本人 著名人一覧

えっこの人も?アジア系ハーフ(クオーター)の芸能人・有名人

【関連商品】



関連商品

コメント

  1. 1
    名無しさん 2015/03/26 22:15

    まあ人間は、他人を蔑む事が生き甲斐。

  2. 2
    名無しさん 2015/03/27 4:34

    自分は容姿以外は日本人?
    そんなこと言ってる時点で日本人的ではないわ

  3. 3
    名無しさん 2015/03/27 13:04

    日本は日本はというけれど海外はもっとすごいよ
    へたすれば殺人にも発展する
    日本しか知らないのに日本とさわぐのもどうかと
    人種のるつぼでさえつるむのはルーツのちかい人間ばかり
    アメリカではとか海外ではとか外に出る表面いいところのみをもってきて日本はとかいうのもまた本末転倒

  4. 4
    名無しさん 2015/03/27 21:46

    それは人間じゃなくて、おまえたちゴミクズの生き方です。
    人間はゴミクズだけを蔑みます。

  5. 5
    名無しさん 2015/03/29 12:13

    陰口で仲間意識を再確認なんでしょ

コメントする

関連記事

このカテゴリの最新記事