JBCのずさんな検査で｢シャブ中｣呼ばわりされた井岡一翔が怒りの会見謝罪だけでは｢絶対に許さない｣ |

ドーピング問題を受け会見するボクシングの井岡一翔

日本ボクシングコミッション(JBC)は19日、オンラインで記者会見を開き、昨年末のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔選手(32)＝Ambition＝の防衛戦で行ったドーピング（薬物使用）騒動について、第三者による倫理委員会の答申書を報告。

井岡に違反はなかったと結論づけて謝罪した。JBC・永田有平理事長は井岡に直接謝罪に出向くことを明らかにした。

一方、井岡は都内のホテルで記者会見し、JBCを非難した。

公の場で約１か月半、無言を貫いてきた井岡は「身の潔白を証明できる、きょうという日を待ちに待った」と語り、JBCが直接謝罪を希望していること、

「正直、そんなものでは絶対に許せない。JBCの会見を見たが、僕や関係者に対する誠意は伝わらなかった。人生かけて命かけてやってきたことに対し、それで許せるのかというのがある。安心してまた試合できるのかは正直、疑問だと思う」

と怒りをにじませた。

「僕の人生が終わってしまうかと思った」

また、SNSで自身や家族にも誹謗中傷が多くあったことを明かした。

「潔白だったこと自体は満足しているが、この１か月半で僕の人生はかなり変わった。僕の人生、家族の人生がこのまま終わっていくのかという不安があった。

（JBC側の）いろんな不備だけで、謝罪だけで、終わらせて欲しくない。いまの体制でやっていくのは不安。選手が安心できてパフォーマンスに集中できる体制をつくって欲しい」と訴えた。

[via:スポーツ報知]
https://hochi.news/articles/20210519-OHT1T51173.html

尿検体を自宅冷蔵庫で保管

井岡側の弁護士の調査によれば、年大みそかの田中恒成（畑中）戦の試合前のドーピング検査で採取された尿検体はずさんな保存をされていたという。

採取された尿検体は、JBC職員がリュックサックに入れて自宅に持ち帰り、1月5日まで自宅の冷蔵庫で保管された後、都内病院で冷凍保管。

服部真尚弁護士は「尿検体は保管されていたというより放置されていたという状況で、これにより尿が腐敗していった。

大麻成分は含有されておらず、（似た成分は）尿の腐敗進行によって検出されたもので、１万分の１の濃度も出ていなかった。

これで違反を問うことは出来ないし、井岡一翔氏は禁止薬物を摂取したという事実は認めらない」と説明した。

会見で井岡は「世界タイトルマッチでは10年間、保管され、もう手慣れていると思って信頼していたが、いざ（JBC職員の冷蔵庫に保管されていたことを）知って驚いた。

ドーピング検査はアマチュア時代から経験しており、世界タイトルマッチで（自分の尿検体の扱いを）それほど重要視するほどでもなかったし、大丈夫と信じていたんですけど」と首をかしげていた。

[via:スポーツ報知]
https://hochi.news/articles/20210519-OHT1T51171.html

JBCのずさんな検査

JBCのずさんな検査が明らかになった。倫理委員会の貞弘賢太郎委員によると、JBCは昨年大みそかの田中恒成(25)＝畑中＝との防衛戦で試合前に井岡の尿を採取。

検体をＡ、Ｂに分け、翌年1月6日にＡ検体を簡易検査し、禁止薬物の大麻成分(THC)が検出されたという。

THCが出た可能性として井岡側が示していたCBDオイルの使用について、同委員は「それによってTHCが出るかどうかの調査は行っていない」と説明した。

偽陽性の可能性もあるため、その後はＢ検体を２つに分け、うち一つを第三者機関で高精度検査へ。ここでTHCは不検出も、禁止物質のエフェドリン、フェネチルアミン、チラミンの３成分に陽性反応が出た。

日本アンチ・ドーピング機構に加盟していないJBCは世界戦のみドーピング検査を実施。今回、Ａ検体の結果が出た段階で井岡側には知らせず。Ｂ検体検査の後、警察に通報。井岡は警視庁の聴取を受けた。

警察は押収したＢ検体の残りを検査で使用。貞弘委員は「これで井岡選手側から要請があっても再検査ができなくなった」とJBCの瑕疵（かし）を認めた。《中略》

JBC永田有平理事長[オンライン会見]

永田理事長は「あたかもドーピングがあったかのような印象を与えてしまったことを井岡選手に心よりお詫びしたい。直接謝罪に出向きたい」と謝罪。

また、ドーピング委員会の設置とともに、同委員会の調査、審議の期間中にドーピング検査の結果など、重要な内部資料を含めた情報が外部に流出したことを「極めて遺憾」とし、永田理事長は再発防止のため、ガバナンス委員会を開いて調査することを明らかにした。

[via:スポーツ報知]
https://hochi.news/articles/20210519-OHT1T51236.html?m

田中恒成のコメント

「今回、JBCの不手際によって、このような混乱を招いた事は非常に残念です。大晦日、井岡選手と私の試合は間違いなく素晴らしいものでした。

今後は公正、公平が守られ、試合後の両選手が心から健闘を讃え合えるようにJBCは尽力してほしいです。大晦日、私が戦った井岡一翔選手は素晴らしいボクサーでした。

現在、私はあの試合を経て、新しいボクシングスタイルを構築する為に日々練習に取り組んでいます。これからの田中恒成のボクシングにご期待ください。応援よろしくお願いします」

畑中ジム会長のコメント

「昨日のJBCの裁定は受け入れる。ただし、JBCの不手際がこの大混乱を招いたことは、大変遺憾に思う。永田理事長の話を聞くことはするが、我々が納得する説明があるかどうかによって謝罪を受け入れるか考えたい。

あの日本ボクシング史上最高峰の試合を汚した罪は重い。今後、このような事態を繰り返さないためにも、この大混乱を招いたJBCの関係者は、しかるべき責任をとるべきだ。

田中恒成はここからまた世界のベルトを目指して切磋琢磨する。ファンの皆様の期待に必ず応えていく。また応援よろしくお願い申し上げます」

[via:スポーツ報知]
https://hochi.news/articles/20210520-OHT1T51144.html

井岡インスタに家族の写真

井岡一翔が19日夜、自身の公式インスタグラム(@kazuto_ioka_official)を更新。

家族との写真を掲載し「自分の為に生きる人生なんてもうとっくに終わってる。俺には守らないといけない大切な家族が居る」とつづった。《中略》

「応援してくださる人達、支えてくださる人達、刺激し合える最高の仲間達、そんな皆さんを絶対に裏切れない。何より自分の『可能性』」を誰よりも信じてここまで来た。自分の人生を懸けて、命を懸けて闘ってきた。

ボクシングは甘い世界じゃない、後ろめたい気持ちでボクシングと向き合った事なんて一度もない。それは、これまでもこれからも変わらない。自分の魅せ方で、自分のやり方で、これからも見せたい光景を見せるだけ」

と思いのたけを記した。

[via:スポーツ報知]
https://hochi.news/articles/20210520-OHT1T51001.html

ネットの反応

・冤罪だったのか
・イメージで完全に黒だと思ってた
・流石に今回はJBC酷過ぎ
・持って帰って自宅保管からしておかしい。世界戦レベルでそんなずさんな管理なのか？
・つうかJBCはこんなゴミみたいなことするならドーピング検査する資格ないな一度解体して作り直さないといけない腐った団体だわ
・組織として杜撰を通り越して低能かと思える。
・プロスポーツをする団体としては、不合格( *｀ω´)！
・そもそも確定していない疑惑の段階でスポーツ選手にとっては致命的な薬物疑惑の情報をリークし、本人の許可なく警察にも届け、さらに杜撰な管理体制であったJBCに全ての責任があるし「処分なし」の一言で済ませたのも非常識、4階級王者に傷をつけた罪は非常に重い。
・警察が用いている薬物検査とはレギュレーションの違う独自基準で判定を出して、それを誰かが週刊誌に漏らしたんだろうね。
・結果出るまで静かにしときゃいいのにリークしたって事か
・スポーツ選手にとって薬物問題って相当リスキーで命取り。確定してない情報をリークしたのは誰だ？それをしっかり調べないと。
・JBCは一度解体しろ
・山根会長の出番！
・白判定と報道されているけど、保存方法が悪いと大麻成分が出てしまうのか？そこの科学的な詳しい説明もほしいですね
・何もなかったら引っかかるはずないじゃん
　＞田中の検体の方は無問題だもんな
・火のないところに煙はたたずと言ってね
・何の成分がそれに当たったのか開示する必要性はあるだろうな。
・入れ墨なんけ入れてるからやろ
・疑わてもしょうがない風体してるから自業自得
・興奮剤と鎮静化させるCBDオイル使うのがまずおかしい
・疑惑が出たことにもっと真摯に向き合うべき
・JBCはお詫びに井上尚弥との試合をセッティグするべき
・これ、ネットで荒ぶってた連中もアウトじゃねえのw
・白黒はっきりしていない状態で井岡本人に批判の目が行くのは予想が出来るが、家族や子供にまで誹謗中傷を行うのは100％筋違い。
・井岡や井岡の家族を誹謗中傷した連中、言いたい放題してきたんだから訴えられてもおかしくないんだよ？
・表面上の情報で垂れ流したマスコミも同罪。
・JBCの責任が軽くないことは当然として、当時「薬物使用疑惑」として報じたメディアはどう？陰性が確定した今、選手の名誉回復のために熱量を注ぐかどうか。報じるからには、そのケツをちゃんと持つべきとも思う。