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野田洋次郎[RAD]遺伝子ツイートに「優生思想」「人権侵害」批判の声「DNA残せ」が危ないワケ

RADWIMPS・野田洋次郎(35)が7月16日にツイートした内容について、波紋が巻き起こっている。

高校生棋士・藤井聡太棋聖(18)が「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」において、史上最年少でタイトルを獲得した日だった。

《藤井聡太棋聖、すごい。 想像もできない世界だなぁ。 おめでとうございます》と、Twitterで祝福した野田。注目が集まったのは、その直後のツイートだ。

《前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。 お父さんはそう思ってる》

野田は「#個人の見解です」としつつも、続くツイートで《めちゃめちゃ真面目に返信してくださる人いますが冗談で言っています、あしからず》と弁解。

だが発言内容が「人間は生まれながらに優劣があり、劣悪な遺伝的素質は排除されるべき」という“優生思想”を疑うものとして、批判が殺到している。

《うむ。これは怖い。 と言うか優生思想じゃないかな? 野田洋次郎がこんな発言したのにちょっと驚いている。。。》

《大谷選手や藤井棋士や芦田さんの活躍を「遺伝子」と表現している時点で、彼らの「努力」を軽視した非常に失礼なツイート》

《何らかの炎上した言説を“冗談”で言い逃れしようとするのは「ダサいなぁ」で済むけど、今回の野田洋次郎の件、彼自身が本当に優生思想を冗談の対象としちゃってるとしたらもっとヤバいよ》

炎上した背景に安楽死事件

野田のツイートが炎上したのは、23日に報じられた事件が背景にあるようだ。

京都新聞によると、京都市の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者が、SNSで知り合った医師2人によって薬物投与され死亡した。

京都府警は同日、医師2人を嘱託殺人の疑いで逮捕。いっぽう患者は生前、“安楽死を望むツイート“を繰り返していたという。

「投薬などによって患者の死期を早める『積極的安楽死』は、国内では認められていません。また逮捕された医師の1人は『高齢者は見るからにゾンビ』『高齢者への医療は社会資源の無駄』などとネットに書き込んでいたそうです。

このことは“優生思想”として、Twitterでも瞬く間に議論の対象に。

世界でも遺伝子を巡る事件として、18年11月に受精卵の遺伝子を操作した中国人研究者に実刑が下されました。野田さんの発言は、悪気がなかったとしても“命の選別”を想起させてしまったのでしょう」(全国紙記者)

これまでも《漢文の授業ってまだあるの?》といったツイートで、しばしば持論が注目を集めていた野田。

トップアーティストとして音楽界を牽引し、NHK連続テレビ小説『エール』に出演するなど俳優としても活躍している。それだけに、彼の影響力を心配する声が広がっている。

《言論の自由があるけど、影響力のある人が迂闊にSNSでしていい話ではないと思うので、気をつけた方がいいと思います》

《「個人の見解です」「冗談」とつけたら何言ってもいいわけじゃないし、野田洋次郎くらい影響力のある人が公の発言として出しちゃいけないものだと思うんだけど》

《なにより実名だして影響力ある人が全世界に発信していることがいけないのでは?? 私たちが数人で話すのとは訳が違う……》

[via:女性自身]
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1879684/

優生思想発言の背景

野田洋次郎といえば、2018年に「HINOMARU」という軍国主義や特攻賛美とも受け取れるような歌詞の楽曲を発表し、「表現の自由」をめぐる議論に発展したが、今回の発言のグロテスクさは「表現の自由」ですませられるような発言ではない。

「優秀な遺伝子を国家が管理し残す」というこの考え方こそが、ユダヤ人や障害者を虐殺したナチスドイツのベースになった優生思想そのものだからだ。

しかも、個人の活躍をすべて遺伝子に還元し、個人の性的指向を無視して子どもを作ることを前提に配偶者を国家が決めるべきとするなど、発言はきわめて差別的で悪質だ。

当然、このツイートは大きな問題になり、ツイッターでも「ナチスドイツか」「優生思想そのもの」という批判が殺到した。

〈それって優生思想だよね。ナチスドイツや日本でもあった優生保護法やヨーロッパでも選別の禁止をしているし、過去の様々な失敗で差別が生まれたからそれを解消してきたんだよね。過去の失敗から学ばない中々に危険な思想ですね。〉

〈あなたと同じ意見を持っていた人たちを知っています。ナチスドイツって言うんですけど。純粋なアーリア人のための繁殖のための施設まで作っていました。結果、幼児死亡率が高く、敗戦で破綻しました。〉

〈野田さん それが優生学のきっかけなんです その後、劣った遺伝子はこの社会に不必要、とされ ナチス台頭下のドイツでは自警団が街中に「障害者は貴方の財産を減らす敵」というような内容のポスターを貼り出しました。お父さんの思想の行き着く先をじっくり想像してみてください〉

〈ある人たちがすぐれた業績をあげたとしても、それは遺伝的特質だけによるものでなく、生育環境や社会状況や周囲の人々の影響等にもよる。そして何より本人の努力も。それを無視し、彼らの人生を「遺伝子を運ぶ牛馬」のように国家管理できたら…というのは #優生思想。〉

野田は続けて、〈めちゃめちゃ真面目に返信してくださる人いますが冗談で言っています、あしからず。〉とごまかしたものの、批判はまったくやまず「冗談で済ませられる発言ではない」と、炎上はさらに拡大している。

乙武洋匡・能町みね子も批判

有識者や著名人も野田の発言に反応している。

たとえば、乙武洋匡氏は野田発言にある優生思想と性差別の問題をこう指摘した。


乙武洋匡氏

〈「これぞ優生思想」という考え方をここまで無邪気に開陳できてしまうのは無知ゆえだと思う一方、私だって無知ゆえにトンデモ発言をしてしまっていることはあるかもしれない。そう思うとゾッとする。〉

〈もうひとつ別の観点から言うと、ここでお名前の挙がった方に限らず、すべての人が異性愛者であることを前提に話す時代もそろそろ終わりにしなきゃ。配偶者を持つこと、子どもを持つこと。それができない人だっているという事実を、そろそろみんなで共有していきたいですよね。〉

能町みね子氏の批判はもっと辛辣だった。


能町みね子氏

〈こんなゴリゴリの優生思想を言いながら「個人の見解です」ってわざわざつけて保険かけて(ツイートなんか誰でも個人の見解じゃん)、やっぱり猛批判され、今度は「冗談です」ってごまかしてて本当にダサい。とんでもなくダサい。以前のHINOMARUの歌詞もダサすぎて文春でとりあげた。〉

もっとも、当の野田自身は国家主義的な極右思想や確信犯的な差別・排外思想をもっているわけではないだろう。

「HINOMARU」のときもそうだったが、歴史や世界の状況に無知なまま、なんとなくムードに乗っかって口にしただけ。

「冗談で言ってます」と軽い調子でごまかしていたのを見てもわかるように、本人はいまも何が問題なのかよくわかっていないのではないか。

一方で「何が問題なの」という意見も

いや、それは野田だけではない。ネットの反応を見ていると、実は批判と同じくらい「何が問題なの」「冗談だろ、こんなことでなに目くじらをたててるの」「ほめてるんだからいいだろ」といった擁護意見が多い。

つまり、彼らもまた、その発言がナチスドイツと同じ優生思想であることも、優生思想がいかに危険であるかもまったくわかっていないのだ。

それも当然だろう。実は、近年、ネット上では、今回と野田と同じような世界的な活躍しているアスリートなどについて「遺伝子を残そう」的トークが、かなりカジュアルにしょっちゅう語られている。

野田のツイートにあった大谷選手も活躍されるたびに「最強のDNA」「遺伝子を残さなきゃ」などという投稿が見受けられるし、レスリングの吉田沙保里選手もV16を達成したときなどに、ネットで「遺伝子を残せ」の大合唱が起こっているとネットニュースに肯定的に取り上げられた。

「アスリートのDNA」礼賛の裏にあるもの

ネットだけでははない。テレビ番組などでも公然と遺伝子礼賛が語られるようになった。

たとえば、2019年1月『ナカイの窓』(日本テレビ)で、「日本の宝・大谷翔平のお嫁さんにしたい人」ランキングを出演者たちが話し合うという企画があった。

ハンマー投げの室伏由佳選手や、フィギュアスケートの浅田真央選手、ソフトボールの上野由岐子選手など女性アスリートの名前が飛び交い、「すごいDNAだね」などと盛り上がっていた。


放送時も「よくこれを地上波でやろうと思ったな。」「日本の宝と言う口で、そういうことするんだ。」と批判の声

しかし、みんなが語っているから、マスコミでもネタとして流通しているからといって、その悪質性は軽減されるわけではない。

むしろ、野田をはじめ多くの人がまったく無自覚なまま、優生思想そのものである「遺伝子を残せ」的なセリフを平気で口にするようになったことこそが問題だというべきだろう。

10年以上前は、アスリートが活躍をしても語られるのは「努力」や「根性」などであって、こうした表現や言葉が使われることはほとんどなかった。

それが、弱肉強食の新自由主義が台頭し、社会的弱者の排除やマイノリティへのヘイトが露骨になった2000年代後半から、「DNA」礼賛が目につくようになり、いまではそれが当たり前、何が問題なのかわからなくなってしまったのだ。

これはまさに、ナチスドイツと同じ差別的な「優生思想」が無自覚なままこの国の人々に内面化されつつあることの証ではないか。

フォトジャーナリストの安田菜津紀氏は、ツイッターで今回の野田発言を批判したうえで、こう指摘していた。

〈アウシュビッツ博物館を案内下さった方が、国家ぐるみの「優生思想」は、街中で飛び交う言葉と結びついていたと教えてくれました。だから見過ごしたくない。〉

コロナの感染拡大で「老人の命より若者の経済生活を優先しろ」という“命の選別”論も台頭してきているいま、この無自覚な優生思想にきちんと対峙しないと、日本はほんとうにナチス化してしまいかねない。

[via:LITERA]
https://lite-ra.com/2020/07/post-5541.html

ネットの反応

・はい選民思想きた
・ナチス知らんの?知ってて言ってるの?
・名指しされた人たちも迷惑だろうね
・対象の名前だしてるのがなんか油断してる感じはすげえする
・RADWIMPS好きだったのにだんだん微妙な気持ちになってくる
・化けの皮はげてきたな
・炎上してきたら冗談っていうのかー
・自分が予想してた以上に炎上したので冗談と言って誤魔化して逃げる姑息な卑怯者
・冗談でした、で冗談になるものとならないものがある。
・「個人の意見」なんだから「冗談」とは違うな
・芦田プロがその枠に入る意味も分からん
・名指しであの人とあの人は~と対象上げたら挙げられた方はどんな気分になるかまで頭が回ってない人やなあ
・大谷選手や藤井棋士の成功は、『遺伝子が優勢だったから』ではなく『本人のたゆまぬ努力のおかげ』である。
・能力ある人だけ選定される社会なんか嫌だ。いろんな人がいて、それを認め合う社会が良い。
・これ冗談のつもりだろうが言ってることやばいぞー。障害者殺した奴な発言と表裏一体
・室伏とか吉田沙保里とかでさんざんネタで言ってることを真似しただけなのになぜ炎上してんだよw
・室伏を見るにスーパーアスリート誕生にはそういうのも大事だろうな ただそれを口にしちゃいけないってのがどうにも不自由な世の中だ
・レスリング勢は当たり前に取り入れてるやり方よね 優良な遺伝子から優良な人材が産まれる
・こいつとあいつを掛け合わせたらどんな子供が生まれるかななんてことは誰でも興味があることじゃん。
・飲み屋で言うレベルの下世話な冗談を世間様にわざわざ公開する大馬鹿
・岡村さんも冗談やったんやが・・・えらいことになったしなw
・ごめん、削除します、で済んだ話 なに意地になってんだ
・さっさと一言謝れば済んだ話なのに売れっ子だと格好がつかんとか言うプライドが邪魔したんかな
・ミュージシャンはSNSしない方が良い カリスマ性が半減する
・これがTwitterの残念なところだよな。ミュージシャンが政治を語るな論と一緒でせっかくいい音楽だと思って聴いてても、場合によっては浅はかな発言でバイアスがかかってしまう。
・優生思想云々関係なく、中二病的妄想というべきだと思う。
・優生思想は劣等感のうらがえしでしかない。
・表現者のくせに誤解与えまくりな言葉の使い方はよくない
・芦田愛菜が好きだってことは良くわかった
・冗談なんて書くから大谷ノックアウトされたじゃん

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コメント

  1. 1
    名無しさん 2020/07/28 8:02

    ナチスナチス騒いでるが遺伝子が重要なんて競争馬が証明してるだろw

    努力を軽視した発言なんてしてないのに努力努力言ってる奴もアホらしい
    プロになれない奴はみんな努力してないとでも言いたいのか?

  2. 2
    名無しさん 2020/07/28 16:26

    命の選別ってトリアージもそうだよね・・・。
    世界じゃすでに、このコロナ禍で命の選別は行われている。
    日本も時間の問題かな。 
    出産前の検査で障害の有無を判断し、堕胎させる事もあるし。
    優性遺伝子法が最近まであった日本だものね。
    怖い、怖い。

  3. 3
    名無しさん 2020/07/29 21:20

    野田みたいな中2こじらせの話聞くだけ無駄

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